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文理共通数学(ⅠAⅡB)からベクトルが消えて、復活した数学Cに移行されるそうですが、何故文系数学の履修内容をここまで狭めるのですか?
これでは「文系数学ⅠAⅡB(ベクトル無し)、理系数学ⅠAⅡBⅢC」となり、同じ共通の科目でも文理で負担の差が違いすぎます。
私の母親は私立文系卒ですが、当時は高校で文系でも行列までやったそうです…
こんなに文系数学の範囲を縮小させる必要性はあるのでしょうか?

A 回答 (2件)

元塾講師です。



 個人的には、範囲を減らすことは反対ですが、減らした理由を考えると分かることもあります。
 一つは、「知識詰込み型から応用(使いこなす)型に変更」していることです。詰込み型の教育は良くなく、知識を使いこなす方が重要となれば、試験で問われるのは、使い方になります。学校の授業数は変わらないとなると、知識を減らして使う練習時間が多くなるというのは当然で、そうなれば扱う範囲が減るのは当然といえます。
 もう一つは、「社会科目との比較検討」です。入試で文系受験者にとっては、社会か数学を選択することが多いです。昨今数学受験者を増やそうという意識の下、文系数学の範囲を少なくするという選択になります。

 ただ上記に挙げたことが良いことかと言われればそれは別問題です。応用型への移行と言っても最低限の知識がない人が練習しても無意味です。特に多変数解析に必要なベクトルや行列の概念がないということは、それで「数学を勉強した」と言えるのか疑問です。結局「数学っぽいことをした」くらいにしかなりません。行列がなくなったのはベクトルで代用できるという理屈でしたが、そのベクトルもやらないとなると、そうした概念そのものがないことになります(そもそも、行列は復活するべきと思いますが)。
 また社会科目との比較もそうですが、それなら数学受験者を優遇するようにすればいいだけの話で、慶應では数学ありなしで受験方式が違う学部が存在し、定員枠も数学ありの方が多く最低点も低めです(社会科目の方が平均点が高いということもなく、英語などの科目は共通)。社会受験者に数学が合わせるのではなく、数学に社会が合わせるなどをするべきです。
 もっとも現状でも、文系の数学受験者はかなり有利だと思います。社会を勉強するよりはるかに簡単です。これは最近の受験生でもそう考える人も多く、国公立大受験生だと併願の私大で数学選択をする人は、国公立大を受験しない人に比べて高くなります。早慶だと法学部や文学部は数学受験ができないので社会科目に力を入れる人もいますが、これらの学部でも数学受験ができれば上位層はより数学受験をするはずです。
 今の教育制度は優秀な人間をどう育てるかというより、ろくに勉強しないひとのことに主眼が置かれており、ますます国私中高一貫校が活躍するでしょう。
ご参考までに
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少子化によって、学生数はどのレベルの学生も均等の割合で減ると思われます。


すると、顧客減少で生き残りがより厳しいのは、上位や下位のボリュームが少ない層を
ターゲットにしていた学校ということになります。偏差値50狙いの学校はダメージが
まだしも少ないですが、超上位校が(超下位校と一緒にですが)真っ先に潰れるのです。
これを避けて名門校を存続させるには、学校のレベルを下げて、学生を繰り上げるしかない。
各レベルの学校が上位校に取られた学生数を下位校から吸い上げるため、全国の
全学校でレベル低下が起こります。教育内容の簡易化は、その時代に対応したものです。
数学はそれが特に顕著で、内容の削減は昨日今日に始まったことではないし、
文系だけでなく理系の数学もだいぶ減ってきています。
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