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実は前に「人間の構成成分をすべて教えてください」
という質問したことがあります。
それは人間をつくるときには、どの種類、量の成分
を使えばいいのか知りたかったからです。
質問からずれましたが、人間はつくれるのでしょうか。調べても具体的にはよく分かりませんでした。
参考URLも含めて、ぜひ教えてください。

A 回答 (7件)

こんにちは。


生体と同じ材料を使って人間の身体を作ることは、将来的に十分可能です。ですが、そこに実際に生命が宿るかどうかは、まだ分っていません。

トップ・ダウン方式、つまり、設計図通りに人体を製作するというのであれば、まずパーツとしての細胞を作り、それを組み立てるというのが手順になります。
人間の身体は60兆からの細胞でできていますよね。細胞は、部品として独自に機能できる最小の単位ですから、生体材料を組み合わせてそれと全く同じ物を必要なだけ製作し、間違いなく組み立ててやれば人間の身体は完成します。大変な作業ですが、ここまででしたら、技術さえ確立されればやってできないことではありません。ですが、できたとしても、それがちゃんと動くかどうかは分りません。完成した時点でスイッチを入れるということは、それは死んだ人間を生き帰らせるのと同じことになってしまいます。
では、部品として製作したひとつひとつの細胞を機能させながら、尚且つ、それを胎内で分裂する受精卵と同じ手順で組み付けていってやったらばどうでしょうか。これならば、胎児が成長と共に新たな組織や臓器を手に入れるように、生きたまま人間を組み立てることができるかも知れません。
そう考えると、生物はDNAという設計図を持ちながらボトム・アップ方式を執っているのは、それが生きたまま成長するためなのかも知れません。とはいえ、一部の手段をこれに習うとしても、それが生命の創造であることに代わりはありません。これは大変なことですよね。
人工的に細胞を作るという研究は、既にその名の通り「人工細胞」という分野で研究が成されています。細胞が作れるということは、人体の製作もまた可能ということです。そして、これらの研究は、まだ遥か先の先のことですが、生命の創造もその視野に含まれています。

「人工細胞」の研究はふたつに分れています。ひとつは、試験管の中で実際に細胞を作り出そうというウェットなもので、もうひとつは、コンピューターで細胞の営みをシミュレーションする、言わば「バーチャル細胞」というものです。
細胞というのは化学反応を行なうための入れ物であり、それが機能するということは、この化学反応を自発的に継続させられるということです。
細胞を作るには、まず、細胞膜を作ります。そして、その中に化学反応を活性化させる複数の触媒、即ち、酵素と言われるタンパク質を閉じ込め、材料となる化学物質を出し入れするための出入り口を設けます。
Aの酵素は、Bの化学反応によって生成された物質を、細胞の外から供給された物質と反応させ、生成された物質をBに戻します。Bは、その物質を反応に使い再びAに返します。このように、AとBはお互いの生成物質をやりとりすることによって、外から材料が供給される限り反応を継続させることができます。
実際の研究では、人工的に作ったマイクロ・カプセルの中で、アルコール脱水酵素がエタノールをアセトアルデヒドに変える反応と、リンゴ酸脱水酵素がオキサロ酸をリンゴ酸に変える反応を、デキストランをやり取りすることによって継続させるという実験が成功しているそうです。
これを書いている回答者が、何のことやら全くのちんぷんかんぷんで大変申し訳ないのですが、要するに、このふたつの相互作用によって反応が四時間ほど継続したのだそうで、これだけでも立派な人工細胞なんだそうです。
つまり、細胞の中では外から取り入れた材料によってエネルギーや物質が生成されているわけですが、それを自発的に継続させることができるのは、複数の反応が協調し合っているからであり、細胞が機能すること、即ち生きているというのはそういうことだ、となるわけです。
ですから、実際の細胞の機能を解明し、そのメカニズムを再現することができれば、それは正真正銘の人工細胞ですし、質問者さんのご要望通り、生体材料を用いてそれと全く同じものが作れるならば、それは人体のパーツとなります。そして、コンピューター・シミュレーションを使い、実際の細胞のメカニズムを解明しようというのが「バーチャル細胞」の研究です。

人工的に細胞を作ることができるならば、それを組み立てたものが人体であると申し上げました。
コンピューター・シミュレーションで細胞の働きが再現できるとしても、実際のメカニズムは細胞ひとつでも途轍もなく複雑なものですから、それを解き明かすだけでも生命の謎に迫る難事業であることは間違いありません。ですが、何れはそれも全てが解明され、コンピューターでシミュレーションできるようになるかも知れません。ならば、今度はその「バーチャル細胞」を60兆個作ります。そして、そのプログラムを一斉に動かすならば、それは「バーチャル生命体」「バーチャル人間」ということになります。

60兆の細胞が正常に機能できる状態にあるのに、どうして死んだ人間を生き帰らせることができないのでしょうか。それは、多細胞生物の生命現象が極めて膨大で、尚且つ微妙なネットワークだからです。
細胞内で化学反応を継続させる相互作用を「細胞内ネットワーク」とするならば、細胞同士の協調は「細胞間ネットワーク」となります。更には、それは細胞によって構成される「臓器間ネットワーク」という階層を辿ってひとつの「バーチャル生命体」ということになります。
そして、そこに感覚神経による外界の刺激や、自律神経による反応を情報として与えてやれば、その脳を構成するネットワークに意識が発生します。それを元に運動神経に命令が発せられて筋肉が反応するならば、バーチャル人間は仮想空間で運動を体験することができます。更にその結果が、環境の変化や感触などとして、再び末梢神経からフィード・バックされるならば、その中枢には「散歩は楽しいな」、などといった認識が発生します。こうなれば、その知性は単なる人工知能ではなく、人工生命に宿った精神、即ち「心」ということになります。

さて、果たして60兆のプログラムを動かすだけで、そこに生命と同じものが宿るでしょうか。
人工細胞の研究は、生命の謎を解き明かそうとするもので、特に人間を創造しようというものでもありませんが、もしそれが解明されるならば、死んだ人間を生き帰らせる方法も、生命を創造する方法も、恐らく一緒にくっ付いて来るはずです。ですが、これもまだ始まったばかりで、生命の謎という巨大な壁に針で引っ掻いたほどでしかありません。ですから、やはり現時点では、その方法を知っているのは神様だけということになりますね。

コンピューター・シミュレーションによるバーチャルな人工細胞の研究は近年けっこう盛んですし、「人工細胞」で検索を掛けるだけでかなりの資料が集まりますよ。
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大人の人間を作るよりは、受精細胞(卵細胞と精子)と血液を人工的に造ったほうが効率はいいでしょうね。


受精細胞に栄養の入った血液を与えて成長させるのです。

でも、細胞はちっぽけに見えても非常に複雑です。
先の質問の回答に出てきた物質がほとんど含まれる上に、独特の細かい構造がいっぱいあります。
これを再現するには、やはりすでにある生物(人間)から取ってくるのが合理的で、0から作るのはほぼ不可能だと思います。
最低限、現実的ではないほどにすごく細かい機械とすごく計算能力が高いコンピューターが必要でしょう。

仮に人類が滅びてしまったとして、別の知的生命体が人間を作りたいと思ったとしても、多分、人間にできるだけ近い他の生物から原型を取ってくることになると思います。
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おはようございます



質問とは少しずれますが…

詳しくは忘れましたが、人工血液や、
どの臓器にも成長する?細胞の研究はされている
という報道は見たことがあります…。
何の番組だったかなぁ( ̄ー ̄;)
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#3です.追記です.



人間も,40億年とは言いませんが,100万円ほど研究を続ければ,
或いは人間を創り出せるかも知れません.でもそのときの人類は,
今の人類とは見かけや考え方などなど,異なっていることでしょう.

それよりも,ロボットを更に賢くして,自我を芽生えさせる方が,
100年,1000年くらいやってれば,できそうな気がします.
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技術的には無理です.


技術的に可能でも,倫理的に無理だと思います.

味もそっけもない回答ですので,以下,余談です.

ドラえもんに「人間製造機」と言う話があり,
人間を創るためにのび太が材料(鉛筆何百本,石鹸何個,とか集めてました)を集める話がありました.

また,カール・セーガンの科学番組「COSMOS」では,
セーガン博士が実際に人間を構成する元素を微量元素も含めて全部集めて,
混ぜて,でも人間は出来ません,ではどうやって生命は誕生したのでしょう?,と
話を続けます.
また,藤子・F・不二夫総集編で「値踏みカメラ」と言う話があります.
それらによれば,物質としての価格は1000円程度(描かれたのが20年くらい前でしょうけど,
まぁその程度)ですが,人間には4つの価値があって,
ひとつは物質的なもの,ひとつはその人の現在のステータス,
ひとつはその人が一生で創りだす付加価値,
そして今ひとつは,その人の価値を調べてやろうと目論んでいる人にとってのその人の価値.
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私が小学生の頃の授業で、こういったものがありました。



先生「みんなにとって、お父さんやお母さんの値段・価値はいくら?」
生徒「一億ー!無限大ー!」
先生「実は、人間そのものを作るのには、たったの××××円(材料費)で出来るんです!」

私は今その金額を覚えていないのですが、
それからずっと、人体そのものは作れるんだと思っていました。

きっと『その金額が出ている』という事から、
人体を構成している成分を買うことができ、人体を作れると思うのですが…
その教師は信頼できる人間でしたし。

私も具体的な事はわからないので、アドバイスとして受け取って下さい。
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つくるの意味によって答えは変わります。



早いはなし、生殖可能年齢の男女が性交すればできますからね。

おそらく人為的にという質問でしょうから、次のように回答します。

生命活動を利用すれば、比較的近い将来可能である。いわゆるクローンです。遺伝子工学を駆使すればかなりのことができます。

しかし生命活動にまったくよらないで、作ることは、見通せる将来、当分無理である。という所でしょう。

人類が生命活動を利用せずに、作り出すことに成功したのはウイルスまでです。今世紀に入ってすぐ、アメリカと、日本の大学で成功しています。しかし、ウイルスは残念ながら生命ではありません。生命といえるのは細菌以上です。その前のクラミジアやリケッチアを作ることすら、当面、無理でしょう。まして人間となると、よほど革命的な科学技術の進展がないと、今世紀中どころか来世紀でも難しいと思いますよ。

ただ細胞膜らしきものは、作れるようになったようですね。でも細胞小器官を作るのは遥かにハードルが高いです。
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