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私は度々心理カウンセラーや臨床心理士などになりたいと思っています。
私自身セクシュアリティや友達のいじめなどで悩んでいたこともあり、なかなか社会でのびのびと生きられない人に寄り添いたいという気持ちがあります。
でも、共感や同情をしすぎてしまう人は逆に自分自身が心を病んでしまうので向いてないとよく言われています。
やはり心がドライで、割り切れる人じゃないと心理系は向いてないのでしょうか?

A 回答 (2件)

そうですね。


正直申しあげて、向いていないと言わざるを得ない部分もありますよ。
ただし、それは、自分が病んでしまうというよりも、クライアントさん(心理治療を受ける方のことです)の心理をますます悪化させてしまう危険性があるためです。

これを、逆転移といいます。
心理治療にかかわる心理職の人が、自分の感情をクライアントさんに向けてしまうことを言います。
たとえば、ひどいいじめに遭って自殺を図ったクライアントさんがいたとします。
このとき、実は、次のような言葉はかけてはいけないのです。逆転移そのものだからですよ。

・ 自殺しようなんて考えてはいけないよ
・ 死ぬ気になるぐらいなら、何でもできるでしょ?

一見励まされているようでいて、実は、クライアントさんの気持ちをある意味で否定してしまっています。
適切な言い方は、次のような言い方です。

・ とてもたいへんな思いをしたんだね
・ つらかったよね
・ 話せるところだけでかまわないから、わたしでよかったら話して

こういった話し方を、傾聴といいます。
心理治療(カウンセリングなど)の、基本中の基本です。

ただ、よく間違われやすいのですが、傾聴は、共感や同情とは違います。
文字どおり、聴くことに徹するので、心理職の感情(共感や同情)をそこに直接挟んでしまってはいけないのです。

感情を挟んではいけない、ということですが、しかし、ドライな人とか割り切れる人、といったことではありません。
少しイメージがつかみにくいかもしれませんが、クライアントさんとの距離感を取らなければいけないよ、といったイメージでとらえて下さい。

もっと言うならば、クライアントさんの友だちでもなければ、そのクライアントさんだけにかかわる立場でもない、といったわけですから、言い方は悪いのですが、ある意味で事務的に接するしかない、ということでもあるのです。
なぜなら、たくさんの人に対応しなければならない仕事でしかない、というわけですからね。

つまり、共感しすぎたり同情しすぎたりすると、そのクライアントさんに引きずられてしまって、その結果、上で書いたような逆転移の言葉を吐いてしまったりすることにもなりかねません。

クライアントさんに寄り添う気持ちは、大事なことだと思います。
けれども、共感や同情の気持ちを向けすぎてしまうと、寄り添う気持ちが知らず知らずのうちに転化して、相手を支配しようとする感情にすりかわってしまうんですよ。
心理職にとって大事だと思うのは、心理職自身の感情を抑えて、クライアント自身の感情を整理させること。
そのために、とにかく、クライアントさんに話させて、ひたすら聴くことだと思います。
そのようにしてゆく中で、クライアントさん自身の心の回復力と言いますか、そういった顕在的な力やパワーを引き出すんですね。
たとえて言えば、心理職というのは極端な話、「直接の力はないけれども、あればなぜか力がわいてくることがある」という「お守り」みたいな存在でしょうか。そういうイメージです。
そこにいるだけでいい‥‥。「わかってくれる相手がいるんだ!」「きいてくれる人がいるんだ!」とクライアントさんに実感させる存在でもあるわけですね。

何となくおわかりいただけたでしょうか。
寄り添う気持ちを持ちながら聴く、ということができるならば、心理職は務まると思います。
ですが、その寄り添う気持ちのあまりに、ご自身の共感・同情の気持ちをクライアントさんに向けすぎてゆくようになってしまうのなら、残念ながら、心理職には向かないよ、ということになりますね。
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確かに病んでしまい疲れると思いますが、相手の気持ちがわかるからこそ その仕事が勤まるのではないでしょうか?


それにもし向いていないと言われたとしても、あなたのその職種に就きたいという気持ちは変わりませんよね。
頑張ってください。
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