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ライブドアはなぜニッポン放送株を買ったのでしょうか?転売してもうけたり、解体して精算して含み益を得ようとしているのでしょうか?

A 回答 (3件)

今の段階では、憶測の域を出ないが、日本では珍しい大型M&A劇の第一幕といえそうだ。


朝日新聞などが報じるように、元々フジサンケイグループが企業発祥の経緯から規模の小さなニッポン放送がフジテレビジョンの主要株主になっている「逆転現象」を解消しようとTOBをかけている最中に、その間隙を突いて「間接的にフジの経営権を奪取する」策にでたということでしょう。いわばフジのアキレス腱をつかんだということです。これからが注目でしょう。
堀江社長の会見内容は、タテマエです。しかし、この建前に真実味があることがこのM&Aには必須条件です。だから今後も本音は吐かないでしょう。この攻防の焦点はいつ、いくらでフジがライブドアのニッポン放送株を買い取るかでしょう。うまくすればラ社の売買益は数百億円相当に及びます。おそらくその際も、表向きの売買価格(これはTOBの数十%増し程度)と別に裏での付帯する利益供与(これがラ社の最終目標でしょう)が重要で、その内容はラ社のメディア事業への本格参入の足がかりとなるものだと考えられます。
元々独立志向のラ社サイドはニッポン放送の経営権はもちろん、フジの現行事業(地上デジタルを含めて)をそのまま受け継いだり、まして協業や経営参画など興味もないし、フジグループに参入など毛頭ないわけですから、どこかで決着をつけなければなりません。しかも今のラ社の財務体力では後述するように今投下した戦略資本は何年もそのまま持ちこたえられません。かなり短期決戦を挑むことになるでしょう。そのためには現在の35%という持ち株比率はまだ弱い、というのが専門家の見方です。ラ社が50社と交渉しているニッポン放送株の買い付け条件がいくらで収まるか、これが当面の焦点です。ここでラ社の買付資金がショートしたら、ラ社はパンクします。また、フジ側がTOBで50%に近い株を取得できれば、ラ社は窮地に追い込まれ、TOB価格(多分上乗せされた新TOB)以下で売却を余儀なくされることになります。M&Aレースの実質的敗退です。
ところで、このM&A劇の影の主役はあと2社(グループ)あると推測できます。ひとつは村上氏のファンドです。フジの経営再構築の動機はこの村上氏の動向にあったわけですから、漁夫の利を狙って、実質的なキャスティングボードを握るのは、意外とこの村上ファンドになりかねない現状です。フジのTOBも空振り、ラ社もこれ以上持ち株比率が伸びないと、どちらかが村上氏にすり寄ることになります。既にそこまで事は進んでいるかもしれません。
もう一つの主役というのが私の大胆予想ですが、次の同日付け日経の記事です。ないかも

海外で2010年満期の円建て転換社債型新株予約権付き社債を同日発行しすると発表した。発行総額は800億円で、調達した資金はM&A(企業の買収・合併)などに充てる。(日経)

これはラ社が一人でできる事ではありません。ラ社の実質的な市場価値はこの800億円を保証仕切れるものではないでしょう。つまりどこかが支えるわけですが、それがどこか、最後まで表には出てこないかもしれませんが、第一候補は商業金融系、消費者金融系の独立資本グループ。しかし、今の金融再編の鎖を解いてそこまでやれるところがあるか、難しいでしょう。もう一つは、堀江社長の個人的なパフォーマンスを考えると、米国のファンドが有力です。国際メディア資本もありかもしれません。ひと頃日本の企業買収に動いていた戦略資本がその難しさを学んでパートナーを求めたとき、堀江氏は魅力的な候補に映るでしょう。そこから1000億円程度を引き出すのは、現実性があります。
しかし、ここから第二幕が始まります。その影の主役が何を意図してどう動くか。やはりもっとも有利なポジションにいるのは、村上氏でしょう。もし彼がラ社を差し置いてその影の主役と手を組めば、ラ社を橋頭堡にうまくすればフジを支配下におけます。しかも投下資本は限りなく小さい。彼の力量がいま試されている、というのが私の結論です。
一気に書きましたが、あくまでフィクションとしておきます。半年後が楽しみです。
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誤植あり。

訂正します。 本文32行目

誤> もう一つの主役というのが私の大胆予想ですが、次の同日付け日経の記事です。ないかも

正> (トル)ないかも
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社長の最近の言動をみていても、宣伝の効果を狙ってのことではないでしょうか。


テレビメディアの大株主になって経営に参加することで、効果的に宣伝を打てるようにしていると思います。
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