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数年前、化学系大学院で、Boc-アミノ酸という分子を使って、ある配列の10ぐらいのアミノ酸のペプチドを合成しようとしましたが、合成できているという反応を確認したのに、分析器を使うと、目的とするペプチドが合成できていませんでした。

私は修士課程をなんとか卒業できましたが、約1年後、風の便りに、私の研究を受け継いだ研究者が合成に成功し、そのペプチドに対する抗体を作ることに成功したそうです。

ですがその研究者に連絡できない理由があり、どうしてそのペプチドが合成できたのか、今でもときどき思い出します。自分の不甲斐なさを感じています。

どうしてBoc-アミノ酸の連続合成がうまくいかなかったのか、考えられる理由は何でしょうか??

よろしくおねがいします。

A 回答 (2件)

手合成したのでしょうか? それとも、自動合成機器を使ったのでしょうか?



 手合成の場合での原因と推察されるものを、以下に列記しております。

 何か補足要求があれば、お礼欄に質問してください。

 記
・ペプチドを合成する際の反応試薬の違い(DCC等)
・Boc基を脱保護したとき(TFA等で)、アミノ酸側鎖の保護基も同時に脱保護してしまった
・etc
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりすみませんでした。私は、手順どうりに合成したつもりでいました。大学にはあらゆる分析を行う分析室があり、専門の人しか入ることができません。そこの人に頼んで、アミノ酸が目的のペプチドになっているか調べてもらいます。

何度も挑戦したのですが配列がランダムで、原因がわかりません。真冬だったのと古い校舎だったので、寒さに耐えながら実験しました。

もしかしたら、室内の気温が関係しているのでしょうか?

抗体を作るのが目的だったので、ウサギさんにある白い液体と混ぜて、固形するようになるまで注射器が2本つながった形の器具で繰り返し数時間混ぜ合わせました。

それをうさぎに注射して、数日間、動物実験室で過ごさせます。
その後うさぎの血液を採取して、目的の抗体ができているか確かめます。

ですが目的の抗体を作ることはできませんでした。うさぎに今でも感謝しています。

お礼日時:2021/03/29 07:03

自動合成で合成されたのでしょうか?



 下記サイトにもございますが、最近では副生成物が多く生じてしまうBoc基ではなく、Fmoc基を用いるのが主流となっております(ただし、非常に高価となりますが)。

https://m-hub.jp/chemical/873/principle-and-meth …

> 何度も挑戦したのですが配列がランダム

 未反応のものが残存していたのか、もしくは、TFAで脱Bocする際、無関係のアミノ酸の保護基(Cbz基等)も一緒に脱離してしまった可能性がございます。

> もしかしたら、室内の気温が関係しているのでしょうか?

 反応速度が低下してしまいますので、部分的な反応しか進まない中、次のアミノ酸と反応してしまった可能性も否定できません。

 何とも断定は致しかねますが、お役に立てれば幸いです。

 また、何かございましたら、お礼欄にご記入くださいませ。
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この回答へのお礼

お礼が遅れて申し訳ありませんでした。また非常に参考になるサイトを教えていただきありがとうございます。
またご親切にさらなる質問まで受け付けてくださるとのこと、大変ありがたく思います。
その時はまたご教示をよろしくお願いしたく思います。

本当にありがとうございました。

お礼日時:2021/04/04 20:54

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