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1~15番の中どれが「形式名詞」ですか?それとも「名詞」として扱っているのですか?

こと【事】(明鏡)
 〘名〙 〔人間の意識や思考の対象となるもののうち、「もの」の性質・状態、変化、その関係など、抽象的な事柄をさす。実際に見たり触れたりすることのできる「もの」に対する〕
❶ この世に起こる現象や出来事、人間の行為、また、それらの成果・推移などを広くいう。特に、大きな出来事や事件をいう。
「━が起こる前に手を打とう」
「力を尽くして━に当たる」
「━は重大だ」
「心臓発作でも起こしたら━だ」
❷ 《連体修飾語を受けて》それによって特徴づけられるさまざまな事柄をいう。
「それはある日の暮れ方の━だった」
「どんな━があってもそこを動くな」
「困った━になった」
「人生には辛い━もあるさ」
「細かい━にはこだわるな」
❸ 《「…の━」の形で》それに関連するさまざまな事柄を表す。
「釣りの━なら任せてくれ」
「今後の━は頼む」
「病気の━が心配で…」
❹ 《人代名詞や人を表す語+「の━」の形で》その人に関するさまざまな事柄を表す。また、その人そのものについてもいう。
「老父の━が心配だ」
「彼女の━が好きだ」
「太郎君の━をよろしく」
表現意味の境界が曖昧あいまいな言い方。「…のこと」を省くと、より直截ちょくせつ的な表現となる。「太郎君をよろしく」
❺ 《連体修飾語を受けて》ことばで表される内容を表す。意味や指示対象物をいう。
「急にそんな━を言われても困るよ」
「ILOとは国際労働機関の━だ」
「何の━かさっぱり分からない」
❻ 《人代名詞に付いて》それについて言う意を表す。…に関して言うと。
「私━この度転居いたしました」
語法「私こと(=私儀)」の形で使われることが多い。
❼ 《雅号・通称などと本名との間にはさんで》同一人物であることを表す。すなわち。
「金太郎━坂田金時さかたのきんとき」
❽ 《活用語の連体形を受けて》
㋐ 《思考・知覚・発話などの精神作用を表す動詞を伴って》精神作用の内容を表す。〜するところの事柄の意。…ところ(のもの)。
「思っている━を言いなさい」
「私が見た━を申し上げます」
㋑ 活用語を名詞化する。
「見る━は信ずる━である」
「僕は本を読む━が好きだ」
語法
⑴ 「こと」は文法的に働くだけで、何らかの意味を追加するわけではない。
⑵ この応用として、次のような助動詞相当に働く連語がある(それぞれの項目を参照)。→…ことができる(可能。できる㊀⑤㋑)・…ことだ(勧告や要求。こと⑩)・…ことがある(経験。また、状況による事態の成立)・…ことがない(未経験)・…ことはない(不必要・事態の不成立)・…ことにする(意志に基づく決定。また、みなし行為)・…こととする(意志に基づく決定)・…ことになる(事態の成立・口裏合わせ・必然的結論など)・…こととなる(事態の成立)
❾ 命令的な伝達を表す。…ように。
「決して口外しない━」
「五時までに集合の━」
❿ 《「…━だ」の形で》
㋐ 特定の相手に対する勧告・忠告・要求などを表す。…することが肝心[最善]だ。
「君はとにかくゆっくり休息する━だ」
「文章上達の秘訣ひけつはまず本を読む━だ」
㋑ 感動・詠嘆を表す。
「故郷の山々は何と懐かしい━だ」
「いやあ、うらやましい━で…」
表現㋑は、「…ことです(丁寧語)」「…こった(俗語)」などのバリエーションがある。「まあ、景色の美しい━」など、「だ」を伴わない言い方も多い。
⓫ 《「…という━だ」「…との━だ」の形で》伝聞を表す。…と聞く。…という。
「もうすぐ帰れるという━だ」
「宜よろしくとの━だった」
表現伝え聞いた情報を直接引用して述べる気持ちで使う。丁寧形は「…という[との]ことです」。
⓬ 《「…━か」の形で》感動・詠嘆を表す。…ことだろう。
「この絵の何と素晴らしい━か」
「どんなに辛い思いをした━か」
表現やや古い言い方に「(何と)…ことよ」がある。「めでたい━よのう」
⓭ 《「…━だろう」の形で》推測を詠嘆的に表す。
「さぞかし無念だった━だろう」
表現丁寧形は「ことでしょう」。
⓮ 《「…━だし」の形で》理由や根拠を述べて(または、他にも理由や根拠があることをほのめかして)、下に続ける。
「還暦を迎えた━だし、引退を考え始めているところだ」
「子供のした━だし、許してくれまいか」
語法「ことだ」の形で、いったん言い切る言い方もある。「夏休みも終わった━だ。あとは頑張るしかない」。また、倒置させて終助詞的にも使う。「ここは私が持とう。先日ご馳走になった━だし…」
表現丁寧形は「…ことですし」。
⓯ 《「…━この上ない」の形で》事柄の程度が最高である意を表す。
「面白い━この上ない」
「手のかかる━この上ない」
ⓠ 《「━に(は)」の形で、感情を表す活用語の連体形や完了の助動詞「た」の付いた形を受けて》その感情を事実として強調する。
「ありがたい━に(は)、全員が無事だった」
「困った━に、話すわけにはいかないのだ」
語法前置きや挿入句の形で副詞的に使う。
ⓡ 《「…━と思う」「…━と存ずる」などの形で》それが相手や第三者についてなされた推測の内容であることを明示する。
「突然の申し入れにさぞや驚かれた━と存じます」
「御承知の━と思いますが、…」
表現「御迷惑とは思いますが/御迷惑なこととは思いますが」のように、「なこと」は省略しても意味に変わりはないが、丁寧さの度合いは落ちる。
ⓢ 《「…の━」の形で、程度を表す副詞を受けて》その意味を強める。
「なおの━、君が悪い」
「いっその━死んでしまいたい」
「勿論もちろんの━、賛成だ」
ⓣ 《「A━はAだが…」の形で》事実として肯定しながらも、十全に肯定できない要素があることをいう。一応Aであることは確かだが、しかし…。
「行く━は行くが、みずから進んでではない」
「好きな━は好きだが、君ほどではない」
語法「労作なことは労作だが、深みがない」など、名詞を受けるときは、名詞+「な」の形をとることも多い。
ⓤ 《形容詞の連体形を受けて》全体で副詞のように使って述語を修飾する。
「長い━(=長い間)待たされた」
「早い━(=早めに)済ませてしまおう」
㉑ 《「…って━よ」の形で》〔俗〕さとすような調子で、相手を説得したり言い含めたりする。
「気にするな。いいって━よ」
「泣いたって仕方がないって━よ」
㉒ 《「…までの━だ」の形で》→まで㊁③
㉓ 《「…だけの━はある」の形で》→だけ⑥
㉔ 《動詞の連用形・名詞・形容動詞の語幹などに付いて、「…ごと」と濁って》そのような事柄の意を表す。
「願い━・隠し━・考え━」
「勝負━」
「きれい━」
◆表記事件・事態など、実質的な意味を表す①は「事」と書くのが標準的(事が起こる・事を急ぐ)。形式的な意味を表す②〜㉓は「こと」と書くのが標準的(彼のことが心配だ・見たことがある)。㉔は、新聞では原則として漢字で書くが、一般にはかな書きも多い(勝負事/勝負ごと)。子見出しに立てた「事が事」「事ここに至る」のような「事」で始まる成句は、漢字で書くのが標準的。

A 回答 (6件)

#3です。



>明鏡はなぜ「形式名詞」と記載しないのですか?

たぶんですが、編纂者が、好きじゃないのでしょう。(笑)
しかし、おっしゃるようにちゃんと明記してくれたほうがわかりやすいですね。

けいしき‐めいし【形式名詞】
 〘名〙 その語自体には実質的な意味が乏しく、常に具体的な内容を示す連体修飾語を受けて使用される名詞。「食べたことがない」の「こと」、「困ったものだ」の「もの」、「合格するわけがない」の「わけ」など。

という項目も自ら設けていることですし。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2021/10/27 03:57

No.5 の補足です。



形式名詞とは抽象名詞のことです。■
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❶が普通名詞で、❷ 以下は抽象名詞です。



どちらも名詞であることには変わりありません。

普通名詞、抽象名詞というのは名詞の下位区分です。

「抽象的な事柄をさす」と解釈しているので、基本的に(抽象)名詞として扱っています。■
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一部項目名がアルファベットになっていますが、



② ~㉔

が形式名詞です。
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この回答へのお礼

明鏡はなぜ「形式名詞」と記載しないのですか?

お礼日時:2021/10/26 19:09

形式名詞、というより、準体代名詞、というほうが個人的には好きです、理解しやすいですね。


直前の言葉のみならず、主語、目的語、述語まで含む文章すら一括して、名詞として扱えます。体言に準じる扱いをさせる代名詞。
8、9の前半、10、11前半、12、13、14、15が準体代名詞
子供にしたことだ→子供の行為だ
動詞表現(名詞表現以外)の部分を、熟語等の名詞で置き替え可能か、もひとつの目安になるのかな?。
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琴(きん、こと)とは、日本の伝統楽器。日本で「こと」と呼ばれる楽器は、(1)琴(きん)、(2)箏(そう)、(3)和琴 (わごと)、(4) 一絃琴 (須磨琴)、(5) 二絃琴 (八雲琴) がある。

(1)琴(きん)と(2)箏(そう)は混同されることがあるが、両者の違いは、(1)琴は弦を押さえる場所で音程を決める(和琴は柱を使う)。(2)箏は柱(じ)と呼ばれる可動式の支柱で弦の音程を調節する。いずれも、指にはめた爪(ピック)または指(あるいは手の爪)で弦を弾いて音を出す。[1]


目次
1 種類
1.1 七絃琴(古琴)
1.2 一絃琴
1.3 二絃琴
1.4 大正琴
2 「こと」の由来
2.1 縄文琴
2.2 中世神話上における起源
3 琴という言葉
4 琴に関連する伝説
5 脚注
6 参考文献
7 関連項目
種類
七絃琴(古琴)
詳細は「古琴」を参照
一絃琴
モノコード系のシンプルな楽器であり、板琴、須磨琴などの別名がある。日本には江戸時代初期に中国大陸より伝来し、河内国の僧覚峰律師により世に広まった。幕末に土佐藩士のあいだで流する。初期の一絃琴は一枚板に弦を張った構造だったが、最近のものは箱状になっている。一絃琴のために作曲された曲を「本曲」といい、全体に緩やかな音楽が特徴である。

二絃琴
1820年に中山琴主が出雲大社への献納用楽器として考案したことから当初は出雲琴と呼ばれたが、代表曲「八雲曲」にちなんで八雲琴と呼称するようになった。初期は竹で作られたが、のちに杉や桐製となった。2本の弦は同律に調弦されることから、一絃琴から進化させたものと考えられる[2]。出雲、伊予、京阪地方で盛んになったが、現在は衰微している。

明治初期に二絃琴を発展改良させた東流二絃琴(あずまりゅうにげんきん)が開発され、東京で流行した端唄や俗謡の伴奏楽器として、明治中期まで盛んに用いられた[2]。

大正琴
大正時代に二絃琴をもとに開発された。

詳細は「大正琴」を参照
「こと」の由来
『古事記』などに「こと」を弾く場面がしばしば登場するように、本来「こと」は古くから日本に存在しており、呪術用の楽器として使用された様子がみられる。登呂遺跡など、各地の弥生時代の遺跡からすでに「こと」と思われる残片が見つかっており、また古墳時代の埴輪にも「こと」や「こと」を弾く人物をかたどったものがある[3]。つまり、「こと」は名称はともかく楽器としては弥生時代から存在していることになる。その「こと」は五本弦が多く、頭部から尾部に向かいやや広がるような形と、尾部に弦を留める突起があるものが多いことなどから、今日の和琴(わごん)の原型であると思われる。現在も最も普通に「こと」と呼ばれる箏が中国から渡来したのは、奈良時代のことである。

和琴とは別に、奈良時代に渡来した「琴」(きんのこと)は中国宮廷内の祭祀にまつわる楽器として、弦楽器(古代日本では、人間が息を吹き込まねば演奏できない管楽器よりも高尚なものとされた。当時弦楽器はすべて「○○のこと」と呼び習わされる)の中でも重要視されていたらしい。平安時代の『うつほ物語』では琴の伝授が物語の主軸の一つであり、また『源氏物語』にも登場するが、醍醐天皇~村上天皇の治世がモデルと推測される作中世界においても「琴のこと」の奏者は少数しか登場しないなど、早くに廃れていたことが解る。ちなみに源氏物語に登場する奏者は、主人公で臣籍降下した皇子光源氏やその弟の蛍兵部卿宮・宇治八の宮、また源氏の妻の内親王女三宮とその子薫、常陸宮の娘末摘花、明石の御方(母が中務宮の孫)など、多くが皇族または皇室に深いかかわりを持つ人物である。

縄文琴
倭琴(やまとごと)の祖形となる古代琴は、板作りと共鳴装置をもつ槽作り(ふねつくり)の2種に分類される。この内、板作りの琴は、細長い板の表面に弦を張る構造であり、縄文時代から確認されている。出土例として、北海道小樽市忍路土場(おしょろどば)遺跡、滋賀県彦根市松原内湖遺跡、青森県八戸市是川遺跡などから、縄文時代後期から晩期にかけての縄文琴が出土している。ただし、弦の張り方や琴頭の形が弥生時代後期の琴と異なることから、縄文琴の伝統は途切れ、弥生時代から倭琴の新たな伝統は始まったものと考えられる。似たような楽器として、アイヌのトンコリがある。 3000年前の青森是川中居遺跡から出土した木製品は世界最古の弦楽器の可能性があり、 弥生時代の登呂遺跡などから出土した原始的な琴と似ていることから、日本の琴の原型ではないかと推測されている[4]。

中世神話上における起源
伊勢神道の書物『御鎮座本紀』には、「アメノウズメが天香具弓(あまのかぐゆみ)を並べて叩いたのが琴の始まり」と記述されており、中世神話上では、その起源を「女神が並べた弓から始まったもの」と解釈された(神道行事の寄絃の方も参照)。

琴という言葉
このように、元来、和語(大和言葉)の「こと」という言葉は、現在の和琴の元となった弥生時代以来の「こと」から発して、奈良時代以降大陸から多数の弦楽器が渡来したとき、それら弦楽器全般を総称する言葉ともなった。この「琴」という字を「こと」と訓じ、「箏」の字が常用漢字で無いことから「箏のこと」で用いる柱を琴柱(ことじ)と言ったり、箏の台のことを琴台(きんだい)と言ったり、箏曲を教える人が広告などに「琴曲教授」と書いていたり、「福山琴」の商標登録[5]に見られるように言葉の使われ方に多少の混乱がある。

例えば、『源氏物語』などの古文では、「琴」は、この項で説明している琴(きん)のほかに、箏、琵琶などすべての撥弦楽器を指している。このことは、明治時代に日本に新しい楽器が入ってきた際に、洋琴(ピアノ)、風琴(オルガン)、手風琴(アコーディオン)、自鳴琴(オルゴール)、提琴(ヴァイオリン)などと呼ばれていたことからも窺い知ることができる。

琴に関連する伝説
常陸国住人に琴御館宇志丸(ことのみたち うしまる)というものがおり、ひとりでに鳴る琴を所有しており、敵対勢力が来ると音を鳴らし、宇志丸に教えたため、事前に兵を集められ、徹底して防戦ができ、戦に負けることがなかった。このため、敵側は偽りの和睦を結び、宇志丸の娘を嫁とするが、その嫁を用いて、秘密裏に琴の弦を切らせた。これにより宇志丸は敵兵が進軍しても気づかず、琴の弦が切られたことに気づいた時には、敗戦し、常勝を重ねることはなくなり、敗戦を重ねた結果、近江国滋賀郡に流浪して着き、日吉神人(神主)の祖先となった。

この説話は『続群書類従』所収「耀天記」に記述されたもので、ベトナムに伝わる伝説と類型が指摘されているが、「霊的な琴」といったように、日本風に(神道観で)アレンジされており[6]、日本文化における琴の信仰観(中世以降[7]も重要だったこと)がわかる伝説である。

脚注
^ (1)琴(きん)と(2)箏(そう)は古くから混用、誤用があり、(2)の「箏」の字が常用漢字に含まれなかったためにさらに混用が進んでいる。
^ a b 田中 2003, pp. 126–127.
^ 『古事記』において仲哀天皇が琴を弾いて神託をする場面があるが、出土する琴を弾く人物埴輪も男子であり、文献や出土遺物から考えると、古代では男子が用いた呪具とも捉えられる。
^ 世界最古の弦楽器か 3000年前、青森の遺跡から
^ 福山琴(ふくやまごと) - 福山市、2016年4月1日閲覧。
^ 記・紀においても、「娘を送り込み、弓弦を切らせる」、「偽りの和睦をして、敵の弓弦を切らせる=武装解除をさせる」戦法があり、内容が日本風に改められていることがわかる。
^ 「宇志丸」、すなわち名前に「○○丸」を用いることからも、中世神話とわかる。
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