どなたかご存知であれば教えて下さい。
どうも英→和での翻訳において、時たまwinと言う単語が「勝利」と訳されることについて違和感があります。近いのは「成功した」かなとも思います。これを整理したいと思っています。
例えば日本語の原義では、(私個人の社会語用の感覚としては)勝利と言うと、何らかの対立をする二者以上の競いごとの中で、相手を打ち負かしたり、あるいは追い抜いたりして、その勝利のフラッグを一人が勝ち取ると言う様を指しているように感じます。
辞書としては第二義として「すぐれた利益(りやく)」と言うのがあるようなのですが、しかしこれは日本語として一般的ではないように考えています。
ただ、英語でWinと言う言葉を使用する時、won at the Grammy Awardsなどのように、直接対戦をしてdefeatするような相手がいない場合でもwinが使用されるケースがあります。
これは日本語における「勝利」のニュアンスではなく、「成功」あるいは「受賞(の栄誉を得る)」と言った、ある種の社会的課題において、知的営為や実態的努力を行使してその課題を消化した、あるいは目標地点を獲得した、と言うニュアンスであるように思われるのです。
前置きが長くなりましたが質問です。
1.上記のような理解であっていますでしょうか?
2.また、win関連に際して、逆に日本語の「勝利」の単語の社会語用を考えた時、この語義の中に「ある種の社会的課題において、知的営為を行使してその課題を消化した、あるいは目標地点を獲得した」と言う意味は含まれているでしょうか? 私は含まれていないと思う派であるので、勝利と言う日本語ニュースを読む度に、その英語と日本語の語義の乖離から、文章読解中における違和感を感じます。
3.その時、wonと言う単語は、文章中ニュアンスにより、適宜「成功した」「獲得した」「達成した」「到達した」と言う日本語に置き換えて良いかという疑問があります。
4.何かを称賛するような時にもXXXX for win! と言う表現も見たことがあります。これはXXXXは成功に向かっている、あるいは輝かしい未来が訪れるだろうという称揚と言う意味合いなのでしょうか?
ここを皆さんのご意見を伺い、私なりに整理したいです。
余談ですが記載しておきます。
私が本質問を記載したのは、予てからの違和感もありつつ放置していたのを、とあるニュースを目にしたからでした。
該当部分は米フォーチュン誌(12月10日)からの引用とされる部分で、「コロナの日本での対応は今のところ勝利」と言う日本語文章です。※米フォーチュン誌での英文ソースの方は見つかりませんでした。
https://newsphere.jp/national/20211216-1/
> 国民の平均年齢が46歳と高齢化の進む日本にとっては、「現在のところ勝利」といえる状況だとしている。
これは別に誰かを打ち負かしている訳ではなく、「全世界で対応すべき社会課題に対し、日本は今のところ上手くやっていて課題消化は順調に進んでいるように見える」と言うのが本来の文章の裏に隠れた自然な日本語文章の理解ではないか、と思ったためです。つまり上記ニュースが仮にwinを勝利と訳しているのであれば、翻訳的には間違いではなかったのか、と。
No.1
- 回答日時:
お説は理解できますけど、winに限らず、場合によって訳を変えるのが翻訳者の本分のような気がします。
回答ありがとうございます。
> winに限らず、場合によって訳を変えるのが翻訳者の本分のような気がします。
はい、私も同感です。
日本語訳を読むとどうしても違和感があるシリーズとして、forceを直接的に翻訳したであろう「強制力」や「暴力」とかあるのですが(恐らく正しくは文脈的に「軍事力」が適切ではないのかなと)、私は英語が全くできないので、英語と日本語の関係的に、質問中に書いた私のこの理解があっているのかどうかを知りたかったのです。
No.2
- 回答日時:
帰国子女です。
質問者様と全く同感です。
ただ、そういう「ある外国語の一部の意味だけを強調した言葉」というのは他にもたくさんあります。
まずは個別に回答します。
1.上記の通り合っていると思います。
2.勝利の語源からいえば「ある」といえます。
勝利の語源は仏教用語で「優(勝)れた利益を得る事」ことで「その課題に対する優れた利益を、あるいは目標地点となりうる優位性を得た」という意味なので、本質的には英語のWINと非常に近いといえます。ただ近年の日本語としてほとんどの場合「相手を打ち負かした」と言う意味で使われているのはその通りです。たぶん1960年代ぐらいまでは語源に近い用法も存在していたのではないかと考えます。
3.便宜上そのような翻訳はあり得ると思いますが、wonという単語だけでなく文脈的な検討が必要でしょう。
4.ちょっとわかりません。
>「コロナの日本での対応は今のところ勝利」
仏教用語としての語源からいえば、上記に書いたように「優れた利益を得ている」というのが勝利の本意ですから、この文章が《日本の対応は成功している・被害が少ない》という意味でよいなら、全く正しい用法であるといえます。
詳細な回答ありがとうございました。
日本語の源流としては、「勝利」に、到達すべき課題目標値の獲得が元々含まれている、と言うお考えですね。
私は現代日本社会における社会語用では、その語用数量的にその部分が除かれていると思っているので、自然な対訳では別個のニュアンス(例えば成功や目標の獲得、課題の消化)などに置き換えるべきかな、と思っています。
No.3
- 回答日時:
ご存知かと思いますが、20~30年位は前からでしょうか。
アメリカでも続いて日本でも、とくにビジネスで使われる言葉に「Win-Win」があります。これは両者が勝利者になるという意味で使います。
一方が敗者になるということではありません。
回答ありがとうございました。ふむふむ・・・
そうすると、このWin-Winができる前にWin-Lose関係(アメリカから見たロシアに対する外交交渉などで使用されたと交渉の本に記載がありました)ではWin単体にDefeatがそのニュアンスに包含されると思っていました。頂いた回答から考えるに、Win単体は比較的において、その状況における勝者がいるのは、対戦相手をdefeatしたからではなく、到達地点を獲得した、到達した、自主的に定めた目標に達したと言うニュアンスが強いのですかね。
Win-Lose関係の場合は、Winが成功点に到達した、Loseがそのキャプチャー・ザ・フラグの、旗の獲得に失敗した、あるいはdefeatしたされたと言う役割分担なんでしょうか。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
Winの反義語である、Lose(名詞だとLoss)を考えてみてください。
ゲームで負けても、お財布をなくしても、親が死んでも、使います。
このように英語の単語には、日本語より広範囲での使用が可能なものが多いです。特に日本語は漢字の熟語(?)により、使用範囲がSpecificになりすぎている部分がありますよね。
例えば、Walkひとつとっても、「散歩する」「徒歩で行く」「案内する」Studyも「勉強」「研究」「調査」などなど。。。
ですから、このように一語一語を比較すること自体、あまり意味がないと思います。
なるほどー!
一つの語彙に、複数の意味が用途ごとに包含されていて、その使用状況に応じて、別個の意味をそのニュアンスとして内在させて使用させている感じですかね。
>このように一語一語を比較すること自体、あまり意味がないと思います。
あ、いや・・・
私は英語ど素人なんで、その議論のかなり手前で躓いていたのでその質問をさせて頂いた次第です。
winって勝利と一義的に訳すのはなんだかなーと言うくらいの質問でした。
それを深く考えすぎてこじれた感じです。
No.5
- 回答日時:
質問者さんのおっしゃることにも、回答者さんたちのご意見にも、すべてに同意します。
僕も常に英語などの外国語(特に西洋諸言語)からの日本語への翻訳には違和感を感じています。win は確かに、やたらに「勝利」と訳していけば絶対に違和感を感じさせるに決まっているのですが、しかしだからと言って、きわめて広い範囲で様々の状況において使われる win という言葉をいちいち、「うまくいく」とか「獲得する」とか「得をする」とかいうふうに訳し換えていると大変なので、日本人はそれを片っ端から「勝利」と訳し、違和感を感じる人たちは自分がもともと持っていた「勝利」という日本語(あるいは漢語)についての自分なりの定義を再修正してもらうように、ジャーナリストたちやそれ以外のライターたちは無意識のうちに望んでいるのかもしれません。
だからこそ僕は、西洋文明に毒され穢され歪曲された現代日本文化や現代日本語が大嫌いなのです。
No.6
- 回答日時:
#2です。
お礼ありがとうございます。>私は現代日本社会における社会語用では、その語用数量的にその部分が除かれていると思っているので
まあ、その通りですが、しかしその「現代日本における」という「現代」がどの程度の長さなのか、が問題になります。
少なくともアラフィフの私は、#2の説明の用法での文章を見ていますので、今の日本人の人口の多数がまだ知っていると考えたほうがよいでしょう。(高齢者人口のほうが若年人口よりも多いです)
なので、質問者様の「感覚」で除かれていると思っている、というだけでは違和感を感じるのはともかく、用語を置き換えるべきとまでは言えないと思います。
回答ありがとうございました。
なるほど、語彙に含まれる語義的には、「優(勝)れた利益を得る事」と読み取れる方が多数いるのですね。勉強になりました。
>なので、質問者様の「感覚」で除かれていると思っている、というだけでは違和感を感じるのはともかく、用語を置き換えるべきとまでは言えないと思います。
ふぅーむ・・・なるほど・・・改めて整理すると、
仮にWinを訳す時に、その選択肢としては「勝利」の他、前後の文脈から「成功」「獲得」「到達」が現代国語で一般な通義であった場合でも、それは日本語の本来の使用から、「勝利」の訳語を除外するのが必須であるということではなく、その翻訳の選択肢には「勝利」「成功」「獲得」「到達」など、「勝利」を含めた訳語を選定する可能性を残すべき、と言うことですね。
No.7
- 回答日時:
ぼ~さんおはようございます。
勝利は名詞です。Win は勝利するです。日本語文に対応する元の英文が見つからないです。誤訳感が掴めません。I won 10 million yen in a public lottery. は私が宝くじで1000万円当たった。です。自動詞と他動詞があります。win かつ勝利するのときと win だけど勝利するじゃないときと win じゃないけど勝利するの時があります。敗者がいないと勝利できません。『World Class IT: Why Businesses Succeed When IT Triumphs』があります。主語が人のときと人じゃないときがあります。『Team from high school with no gaming club wins Japan esports contest's Fortnite division』https://mainichi.jp/english/articles/20211221/p2 …の日本語の見出しは逃げ切るでした。1回の勝負の結果が勝利です。複数回の勝負の結果が優勝です。英語だと勝利と優勝がまとめて win です。Chiben Wakayama High School wins Koshien. です。成功の見込みが大きいときこれで勝つると言います。『ヒトが唯一勝利した感染症 天然痘」https://www.asahi.com/articles/ASKB5625HKB5UBQU0 …さんがあります。天然痘は敗者ではありません。
回答ありがとうございます。
まとめると、英語、日本語ともに、相手をdefeatする/しないの多義的語用が存在し、それぞれは適宜翻訳すれば良い、と言うように読めました。
1.
尚、
>Team from high school with no gaming club wins Japan esports contest's Fortnite division
は私は「逃げ切り」ではなく「金星」と訳すのが適当出会ったのではないかなと考えます(個人的意見ですが)。弱者が強豪のいる大会で勝ったニュアンスなので。
2.
一般論ではなく、私個人の感覚として書いておきます。
天然痘に勝利、SARS封じ込め パンデミック闘いの歴史|NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO58038420U …
> 忘れてはいけないのは、人類はその都度、経験したことのない災厄に立ち向かい、克服してきた歴史があるということです。
と言うように、天然痘系の文章でも"victory over smallpox"をよく見るように思うのですが、(https://news.un.org/en/story/2020/05/1063582)どうもやはりこの文章の背後的には、天然痘を人類を苦しめた悪としての立ち位置を人間視点で与え、それをdefeatした、と言うニュアンスで日本語文章用いているように思えてならない部分があります。無論、これは山の頂上に登って征服したと言う語感(困難な課題を乗り越え、目標へ到達した)と言う部分がベースにあることは分かるのですが、どうしても私個人の視点から見ると、天然痘と言う人類を苦しめる悪の存在があって、それへのdefeatをしたと言う風に読めてしまう部分があるのですね。
これは私の感覚が悪いのか、あるいはそもそもにおいて英語文章・日本語文章がそういう構成になってしまうのか分かりませんが・・・
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