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古文
この山(香具山)のふることどももなど語り出づる。
出づるが連体形なのですが、どうして終止形ではないのですか?

A 回答 (4件)

原文に「。

」がついていれば、そこで切りたくなるのは仕方ないですね。
「此山のふることどもなどかたりいづる、いとゆかしくて、耳どゞめてきけば、…」とでもなっていたら、「菅笠日記」に行き着けたかも。
「この山の故事など( 語りだすのを、)さらに聞きたくて、耳を傾けて聞くと、…」というくらいの意味ですね。
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本居宣長の「菅笠日記」の一節で、



此山のふることどもなどかたりいづる。いとゆかしくて。耳どゞめてきけば。

で、「かたりいづる。いとゆかしくて。」と「いずる」の後に読点「。」を入れていますが原文には読点「。」などありません。ここは、正しくは、

此山のふることどもなどかたりいづるいとゆかしくて

で、「此山のふることどもなどかたりいづる(こと)いとゆかしくて」と形式(抽象)名詞「こと」が省略されています。したがって、「かたりいづる」と連体形になっています。

古文では、

いづれの御時にか、 女御、更衣あまた さぶらひたまひけるなかに、 いとやむごとなき際にはあらぬ(方)が、すぐれて 時めきたまふありけり。

の「方」のように形式(抽象)名詞が省略される場合が多いので注意して読み取りましょう。■
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「この山のふることどもなど語り出づる いとゆかしくて、」は、


「この山の故事などを語り始めるのに 心惹かれて」といった意味だと思うのですが、「語り出づる」が「ゆかしく」の対象なので体言扱いになるからじゃないですかね。
よくはわからんけど。
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連体形止めは強調法。


この形が普通になったことから、中世以後の活用の大変化が始まり、本来、終止形と連体形が違っていたのに、連体形が終止形の代わりに使われ、一部を除いて連体形=終止形に成りました。現代語では活用語の殆どが「終止・連体」の区別が形がなくなりました。(例外になったのは何でしょう?問題の出題です。)
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