
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
1627年にケプラーがルドルフ表を公刊すると、天動説の精度よりも30倍もの精度を持つ、地動説に基ずくケプラーのルドルフ表は、圧倒的な支持を受ける様になります。
なので、1627年より前までは、天動説の方が精度が良かったのでしょう。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E5%8B%95 …
No.4
- 回答日時:
天動説・地動説が競い合っているときでも、惑星位置予報の精度を上げる努力が続けられていました。
どちらの説でもおなじなのですが、運行を考えるうえで一つ大きなミスを犯していました。これについては、この間の議論については表だって説明されたというものをほとんど聞いたことがありません。ところで、プトレマイオスの天動説では周転円というものを考え出しということを聞いたことがありませんか。これでわりと正確に惑星の運行が説明できるようになってきたのですが、まだ微妙なところで一致しませんでした。そこで考え出されたのが、周転円の上に周転円を何重にも重ねていくという手法です。これで何とか正確に惑星の運行が説明できるようになりました。
この問題は、地動説でも同じでした。結局のところ、周転円を用いないと惑星の運行が説明できなくなっていたのです。どちらの精度がよかったとかいうのは、どれだけ周転円を使って精度を上げようとしたかという事によっているように思われます。
ところでミスと書きました。これは何かというと、いずれの説でも天は神が作ったという考えから脱却できず、それなら惑星の軌道は円形で等速度で動いているという暗黙の了解があったことです。
これを打ち破ったのが、ケプラーの法則になります。天動説から地動説への転換なみに重要な転換ととらえられるべきですが、一般的には無視されているようです。これで、単純な要素を用いることで惑星の軌道が精度よく表すことができる基礎ができました。この後、実際にこれを用いて惑星運行の精度がどれくらい上がったのかというな事については記録に残っているのかどうかということもわかりません。
ところで、ケプラーの第2法則ですが、これとニュートン運動方程式を用いることによって、惑星には太陽を中心とする力(中心力)が働いているということが証明できます。第3法則と遠心力についての知見を加えると、力の大きさは距離の2乗に反比例するということも導き出すことができます。
一般には、万有引力の法則によってケプラーの法則が説明できるとされていますが、実際にはその逆で、ケプラーの法則の中に万有引力の法則が含有されています。
ちなみに現在、惑星の運行を求める上で用いられていますのは、万有引力の法則ではなく、ケプラーの第2法則です。
早速の御回答ありがとうございました。
双方で<それなら惑星の軌道は円形で等速度で動いているという暗黙の了解があった>のですね。
その修正のため、双方とも<周転円>を用いざるをえなかったのですね。
しかし、地動説が発表された後に、都合の良いことに、ケプラーの法則が提出されたのですね。
No.3
- 回答日時:
天動説からの脱却の明確な日時を示すことはできません。
ですが、明文化されているものをしめすと、コペルニクスから始まり、ガリレオ、ニュートンと続き、そこで、完全に地動説が勝利しました。
ここで重要なことは、地動説を手にすることで、物理がしっかりと根を張ったことです。
何のことかと言いますと、あなたが今、錘をつけた紐を振り回すとしましょう。
すると、手には遠心力と言う力が働いていることが実感できるでしょう。
じつは、まさにその身近なことが天体間においても働いていることが分かったのです。
そうです。
力学の存在が大きく増したのです。
ガリレオは次のように言っています。
「物を投げると放物線を描くが、厳密には違う曲線になる。
なぜなら、地球の中心から放射状に重力が働いているからである。」
この、ビックリするような指摘を受けて、その解析、すなわち中心力力学を完成させたのがニュートンです。
ニュートンは、その中心力が、距離に比例するように大きくなっている場合は、どうなる、あるいは距離の3乗に反比例する場合はこうなる、などと、完全にその力学を完成させています。
そして、ニュートンはその中に惑星の動きと一致する力を見出しました。
それが有名な「万有引力の法則」です。
もし、いまも天動説のままだったら、天体の位置観測しかできていなかったでしょう。
なお、ケプラーがどうしたこうしたと回答している人もいますが、「万有引力」の発見の大本は、ガリレオの物理です。
ガリレオの力学を継承、発展させることでニュートンは中心力学を完成させたのです。
内容はほとんど完璧です。
ケプラーはほとんど関係ありません。
ケプラーは地動説支持者と言うほどでもありません。
そんなのどっちでも良いようなことを書いています。
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