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ASD、アスペルガーと統合失調症とは類似点、併発が多いと聞きますが、皆さんが見てきた、付き合いのあった統合失調症の人は病前はアスペ的、発達的なところありましたか? (発達診断済みも含めて)
それとも周りとなんら変わらなかったとか…。

余談ですが、私自身ASDで、統合失調症を心配されたこともあったので、知的好奇心的にも予防的にもこの質問は重大な関心事です。

A 回答 (2件)

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ASD当事者です。

以下は個人的な経験則です。統計的・臨床的なデータではないので、あくまでも参考までに。類似点や相違点を分かりやすくするため、少し誇張して書いていますので、その辺も適当に割り引いて理解してください。

【ASDと統合失調症の類似点】

・五感が人一倍敏感。神経質。些細なことでもストレス・疲労を感じやすい。HSP型に該当する。

・普段は内向的で大人しく見えても突然パニックになったり、激昂したり、おびえたり、極端な行動に出たりして周りを驚かせることがある。

・状況の急変、ハプニングに弱い。予期不安(先のことが分からないとすごく心配、怖い、という気分)がつよめ。

・気になる情報を集めるだけ集める(調べる・覚える)のが得意でも、正しく咀嚼(理解)できていない、体系的に処理するスキルは低い等の「弱点」を持っていることもよくある。その結果、まちがった妄想や思い込みの強化が生じることがある。また、安易な決めつけ、白黒思考、完璧主義(理想化)、特殊なこだわり、などが生じやすい。

・言語能力や思考力、知的能力は高めであっても、現実の実行力・対人スキルは低いケースが多い。

・周囲との感じ方の違いから、孤立しやすい。対人恐怖や対人嫌悪、被害妄想などが強化されやすい。


【ASDと統合失調症の相違点】

・ASDは「理屈・ロジック・客観的事実・数値やグラフ・数学的法則・自然科学・幾何学的なバランス」を重んじる。ASDの人の「思い込みの激しさ」を補正する場合、客観的な情報を沢山示したり、感情ではなく論理的に反論して論破すると高い効果が出やすい。

・統合失調症の人の「思い込みの激しさ」は「理屈、客観的事実の提示が殆ど通用しない」ことが多い。議論や客観的なデータの提示、ロジックなどで説き伏せることが困難。投薬治療や適度な運動、感情面を重視した共感的な態度を周囲がとることが高い効果を上げることがある。

・ASDは淡々としている、理性的、感情の起伏が目立たない(傍目にわかりにくい)ことがよくある。然し内面的には感情や思考が豊かだったりする。

・統合失調症の場合は(タイプによりけりだが)、躁うつ病のように感情の起伏が目立ったり、長期の思考停止や硬直状態に陥ることがある。

・ASDの「こだわり」は物理的な興味や情報そのものに向きやすい。対人関係をどうこうしよう、誰かの気持ちをどう思うか、というような「こだわり」は少なめ。

・統合失調症の「こだわり(妄想等)」は対人関係に向くことが多い。他人が自分を嫌っている/好いている、近所の人が自分の暮らしを監視してる、誰かが自分の思考を傍聴している、宇宙人が攻めて来る、など。

・ASDの社会適応は、その人の持っている「こだわり(趣味関心など)」を出来るだけ妨害せずに活かせる環境を考える方が(結果的に、周りの人や社会にとっても)良いことが多い。

・統合失調症の「こだわり(妄想等)」は、多くの場合そのまま尊重できないことが多い。何らかの方法で改善させなければどのような社会にも適合できないことが多い。
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