プロが教えるわが家の防犯対策術!

AI、ロボット、バイオに政府が力を入れるのはいいんですが、米中の先端技術競争にどう考えても追いつけっこないと思います。
日本は世界の産業地図の中で、どういう立ち位置を目指すべきなんでしょうか?アメリカへの部品供給国に甘んじるしかないでしょうか?それとも米中をアッと言わせるようなユニークな製品(技術)を開発して、独自の立ち位置を確保できるでしょうか?

A 回答 (3件)

殆どの人が知りませんが、今世界の工業製品を牛耳っているのは日本です。



なぜ日本かというと「各種の測定器具のシェアが世界一」だからです。
先端技術だろうが軍事技術だろうが、出来上がったものが正しい数値なのか正しい性能を有しているかを測るには、測定器具が必要でその測定器具の精度が正しくないと話になりません。

日本の測定器具が世界一のシェアを取る前は、実はドイツ製が世界一で、世界のすべての国の工業製品はドイツ製の測定器で精度がはかられていました。

つまり日本は「世界の最先端にいる」のです。

>米中の先端技術競争にどう考えても追いつけっこないと思います。

そんなことはないです。そもそも日本は明治維新の時点で西洋列強の科学技術にものすごく遅れていましたし、戦後も焼け野原から事実上ナンバーワンの技術大国まで上り詰めました。

ですから「追いつけない」ということはないですし、今でもナンバーワンの分野は測定器具以外にもたくさんあります。

とはいえ、日本が苦手な分野もたくさんあります。まずは軍事技術は米ソの冷戦時代から両国の競争に追いつくことはできませんでした。日本はいまだに自国ロケットで宇宙に人を送れません。

ただ、これは「人命を損失してもいい」という前提の技術開発でもあります。ソ連もアメリカも多くの人命を失ってようやく宇宙に人を送り込んだわけで、中国が成功したのも人命損失を厭わなかったからです。

なので、こういう分野は日本は追いつくどころか実験もできません。日本の宇宙技術は事実上「自国ロケットや宇宙船で宇宙に人を送れる」だけの能力がありますが、それを確かめることはできないのです。

逆に中国やアメリカなどにも苦手な分野があります。欧州にも得意分野があり同時に苦手な分野があります。

日本が目指すべきなのは「日本が得意とする研究分野でのリード」です。

そして同時に「まだ基礎研究の部分の充実」は行うべきです。これも選択と集中がある程度必要ですが、それは今までだってやってきたことです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、みなさん、ありがとうございました!

お礼日時:2022/08/03 23:29

日本が今後どういう立ち位置で対応すべきか、具体的なことは分かりません。

ただ、いま言えることは次のとおりです。

(1)高度成長期には日本のお家芸だったモノづくり(製造業)にこだわり続け、米国に見られるような情報産業への脱皮ができないままズルズルと来ている。社会のデジタル化が進んでいる韓国にも大きく水をあけられている。

製造業は儲からず、売上はたっても利益は出ない。欧米企業のROE(自己資本利益率)は10%を超えているところが多い(というか、それがふつう)が、日本は1%内外という薄利多売の会社がほとんど。
こういう構造的な問題を抱えたまま改善・変革・革新(イノベーション)がない。

とりわけ日本では中小企業が極めて多い。中小企業基本法の定義による中小企業(製造業は資本金が3億円以下、または従業員が300人以下)は全企業の99.7%を占める。そんな中小企業は取引先の大企業から値上げを認めてもらえず、儲からずに6~7割は赤字と見られ青息吐息で、改善・変革・革新をする力も余裕もない。
研究開発や改善・変革・革新には経済的に余裕がないと出来ないものなのだ。

(2)日本では研究開発や改善・変革・革新が出来そうな博士課程進学者(研究者)が年々減っている。
2018年版の科学技術白書は「我が国においては科学技術イノベーションやそれを生み出す基盤的な力の低下が指摘されている」と(閣議決定されて発行されている)。

日本の大学の世界ランキングも急落している。日本だけが論文数が減っている。論文の質(引用される程度)も落ちている。国際共著論文(優れた論文)も減っていて国際的な舞台から取り残されつつある。日本の研究力が衰退している。

日本の研究力が衰退しているのは、日本の国に財政的な余裕がないから。科学技術予算は欧米のように増やせていない。基礎研究が評価されず、基礎研究がやりにくくなっている。
失敗は政府がとった「選択と集中」のため。つまり大学に投じる研究費の分配は成果主義にしたため、研究者たちは(評価される)論文を書くのに精力を集中させ、研究そのものに割く時間が疎かになってしまった。

※「科学者が消える」(岩本宣明)/東洋経済新報社 の解説による。
    • good
    • 0

開発は簡単にはいきませんよ 超時間と発創の斬新さと金 いるよ


1000 やつて 1こくらいしかものにならないよ
青色LED
ロータリエンジン ソニ-の開発品など 個人の頑張り必要
開発する人達を認めるム-ドが日本から亡くなつた
経営者の馬鹿タレめ
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!