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応仁の乱の戦闘について。
東軍と西軍の本陣は至近距離にあったそうですが、互いの本陣を襲って殲滅しようとはしなかったのでしょうか。
相手の指揮者を倒していれば、戦乱が長く続かなかったとおもうのですが。

A 回答 (4件)

応仁の乱で本気の殴り合いをやっていたのは畠山家だけだからです。


細川と山名は縁戚関係で相手を滅ぼそうなんて考えていませんでした。ましてや将軍家は論外。
動員された大名たちですが、室町幕府では畿内と近隣諸国の守護大名は京に常駐しているのが決まりでしたので、それ程多くの軍勢は動員できません。主力軍は在国していました。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2022/08/12 17:36

日本国内の戦争というのは、意外に睨み合いが多く、戦っても戦傷者が少ない。

互いに戦うぞという姿勢を見せつつも、裏では和平交渉を続けて決着を付けるケースが大半だった。

応仁の乱も最初の頃は兵を少なく、小競り合いも多かったが、そこで決着が付かなかったので、京では睨み合いを続けながら、双方が地方から兵を集めて送り込み始めた。
交渉を有利にするために互いに方々から兵を集め、決裂してはまた兵力を増やし合う。そんなことの繰り返しで参加兵力は膨らんだが、互いの本陣は小兵力の頃と同じだったので、けっこう近いという場面もあったということになる。

兵が膨らみ、長期化したので京の多くの場所で小競り合いが起こってしまったが、互いに死ぬか生きるかという大損害覚悟の大決戦なんて最初からやる気はなかったし、烏合の衆の軍同士だったので大決戦したくてもできなかったということもあるだろう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2022/08/12 17:36

細川にしろ山名にしろ配下の将兵を完全に掌握できていたわけではない。


下手な下知をくだすと離反される。

配下のどの大名も、自国に留守兵だけを置いて京都に出兵している。
自らの力を削ぐような将兵の消耗は、可能な限り避けたい。

特に本陣は守りも鉄壁。
陣の中で一番防御力が高い。
その中に突っ込めというのは
「いちばん守りの固い大手門をどんな犠牲を払っても攻め落とせ」
というようなもの。
大将としての能力に疑問符を打たれる。

お互い、誰かにはやってほしいが自分は損をしたくない。
そういう理由で積極戦法を取る将がいなかった。

細川も山名も有力といえ一大名に過ぎない。
加えて大名というのは一独立勢力である。
将軍のしもべではない。

その関係を現代に例えれば、国連と国連加盟国がいちばん似ている。
国連は加盟国の内政に介入できない。
あくまで加盟国が国連に与力するという形でしか、統合することができない。

幕府と大名の関係もこれと同じである。
幕府は大名から協力を得、それによって天下静謐を成し遂げている。
大名は独立国であり、内政、軍事、外交の自由を持つ。
奴隷のようにこき使える存在ではないのである。

将軍は国連と違い直属軍を持つから多少は発言力も強制力も持つ。
その分国連のように大国に振り回されず多少の独自性を発揮できる。
しかし室町幕府は大大名が多すぎ、将軍家と大名の戦力差はほとんどなかった。
そのため大大名に振り回されることが多く、権力基盤はとても脆かった。
その表れとして将軍が何人も殺されている。

なので、将軍も細川も山名も、配下を自由自在にはできなかった。
彼らの意図や欲望も汲み取らなければならなかった。

後世、家康はその教訓に学んだ。
彼は幕府と大名との間に圧倒的な力の差を設けることに腐心した。
それが実り、江戸時代は200年以上にわたっていくさが起こらない、日本史上もっとも平和な時代となった。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2022/08/12 17:35

相手方の本陣を落とすためには莫大な戦力が必要です。


戦は同じ人数なら準備をしているだけに守る方が強いのですよ。
ですから、うかつに攻撃すれば、大きな被害が生じます。

それに京都の中ですから大平原のように激突できるわけではありません。
軍を動かせば相手にも動きがつつぬけですしね。

この戦乱は発端は管領の畠山氏の跡目争いだったのですが、将軍義政の後継者問題もからみ、さらには各家の跡目争いにも広がり終始がつかなくなってしまい、山名宗全と細川勝元が死んだ後も延々と戦争が続いて、京都が焼け野原になってしまいました。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2022/08/12 17:35

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