プロが教えるわが家の防犯対策術!

司馬遼太郎著「ある運命について」に次のような記述があるそうです。

<人間の厄介なことは、人生とは本来無意味なものだということを、うすうす気づいていることである。古来、気づいてきて、いまも気づいている。仏教にしてもそうである。人間は王侯であれ乞食であれ、すべて平等に流転する自然状態のなかの一自然物にすぎない、人生は自然界において特別なものでなく、本来、無意味である、と仏教は見た。これが真理なら、たとえば釈迦なら釈迦がそう言いっ放しに去ってゆけばいいのだが、しかし釈迦は人間の仲間の一人としてそれでは淋しすぎると思ったに違いない。>

質問は、釈迦は、人生は無意味であるとみたが、人間の仲間の一人として、それでは淋しすぎると思い、何を行った、あるいは何を思ったのでしょうか?

A 回答 (5件)

司馬遼太郎氏の読んだ経典は爾前経だったのです


「人生とは本来、無意味である」と解く仏教は爾前経であって、真実に至る過程を解いた経典です
「爾」とは「それ、その」という指示語で「爾前」で「それ(真実)に至る前」を意味するのです。
 地獄や極楽も爾前経であって、真実の経典では、この娑婆世界こそ、地獄であり極楽である事を解いています
 又、誰のが知る「諸行無常」と言う一説も、「すべてが空しい」と読んだり、親鸞のように念仏以外の諸行の事を無常と言ったり、その解釈は様々です。大乗経典を代表する経典からすると、「あらゆるものは変化する」と読むのです。
少し難しいですが
釈尊の経典は「始成正覚」の立場で説くか「久遠実成」立場で説くかにより大きく変わります

釈迦は、人生は無意味である。とは解いていません
少し難しいですが「願兼於業」と解いています
それは
願いや、誓を達成するための人生であり
役割や、使命を果たしていくための人生であると説いています

「大智度論」には「変毒為薬(毒を変じて薬と為す)」と解き
苦しみを除き、「現世安穏(この世での幸福)」を目指すのが人生である、と解いています

司馬遼太郎氏は尊敬する立派な小説家ですが仏教学者ではないので、
仏教の知識はそれほどでもないので、真実を読む事ができなかったのかと思います。

「釈迦は何を行った」は、一言でいうと
実経ある「法華経」を解いた事です
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早速のごかいとうありがとうございます。
<司馬遼太郎氏の読んだ経典は爾前経だったのです>

釈迦は、人生は無意味である。とは解いていません
少し難しいですが「願兼於業」と解いています>
承知しました。

お礼日時:2022/12/14 14:58

仏教を学んだ事はありませんが、『一切皆苦』というノイローゼの状態から18年の歳月を経て、禅に書いてあるような境地である安楽な境涯に至った経験を持っています。



釈迦が至った『悟る』という体験があると、精神障害と云われている神経症等の裏側が見えてしまいます。

仏教では『人間の苦しみの根源は無明の故』と説明されているようですが、その理由とか原因がはっきりと分かります。

鈴木大拙博士が著書の中に書いている言葉に『人間は何故苦しまなくてはいけないのか?』が、所どころに出て来ます、この人間の疑問とか苦しみの原因を解明したり解消しようとする人達が『釈迦であったり禅を学んで、禅を大衆に広めようとしてきた事が理解出来ます。』

今の精神医学にはノイローゼ(神経症等)に完治は存在していないと云っているようです。又心の癒しとか心の苦しさの原因を解明する努力を余り真面目に行っていない節がある様ですが、今から2,000年以上も前に西洋ではキリスト教を代表としてその先駆けであるユダヤ教とか、イスラム教などが心の癒しとか、死の恐怖とかからでさえも人間の心を救ってきた実績が宗教文化の興隆を支えています。

東洋に於いては仏教文化の興隆などによって証明されているようですが、此処に於いても問題は存在している気が致します。日本に於いての最大仏教勢力を誇っている曹洞宗の中でも『釈迦の云う”悟り”は存在していない』という勢力の方が力を持ってきている実態があらわになって来ているからです。

釈迦の弟子たちが、自分で悟りと云う体験が出来ないからと云って、釈迦の悟りとか、釈迦の悟りの効用でさえも無かった事にしている実態が存在しているようです。

人間の苦しみとか疑問の原因は『無明の故』と説いている内容を簡単に説明します。人間の苦しみの原因は人間の心の中に存在していますが、分かり易い話で説明するなら、漠然とした不安とか訳の分からない此処から押し寄せている不安感とか、罪悪感は『自身の無意識からの信号の一つです。』

人間の脳とか心的な構造的なものの説明です。言い替えるなら人間の自我意識に感情が湧き上がる詳しい解剖学的或いは脳科学的な説明です。

人間の脳の構造です。ウイキぺデアからです。

”ロジャースペリー 分離脳
ノーベル賞受賞者
受賞年:1981年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由:大脳半球の機能分化に関する研究

ノーベル賞の受賞理由となった業績として分離脳研究がある。てんかん治療の目的で半球間の信号伝達を行っている脳梁を切断した患者に、片方の脳半球に依存することが知られている作業を行ってもらい、二つの脳半球がそれぞれ独立した意識を持っていることを実証した。”

『悩みと、苦しみと、疑問』を感じている状態を他の言葉で言い表すなら、心に矛盾を抱えている状態と云っても良いようです。

もう少し具体的な表現をするなら。心同士が矛盾を抱えたり、対立や分裂をしている状態と云っても可能だと思います。

二つの意識をもう少し具体的に説明します、二つの意識は絶えず共に目の前の現実を見たり聞いたり味わったり、匂いでさえも嗅ぎ分けています。」

左脳の意識は自意識の事ですので絶えず感情を湧き上がらせられている者という事を意味しますが、右脳の意識は無意識界の主人公ですので自意識とは『没交渉』と云った間柄になっています。

処が右脳の意識『無意識の自分の役割は、別名では仏性と云っていますが、自分自身の命を守る事がその任務として課せられています。』高い処にいた場合では、瞬時にその高さの情報を怖さと云った感情を沸かせる情報と共にその高さとかその他諸々の全てを言葉に拠らない情報として届けています。

狭い場所でも、広い場所でも、人に会った場合でも、異性に会った場合でも、其々の場合での対処が出来るように逐一自意識に届けています。

此処でお気付きの方もいるかも知れませんが、今の湧き上がった感情こそ『神経症の症状名と一致します。』高所恐怖症しかり、閉所恐怖症しかり、広場恐怖症しかり、対人恐怖症しかりと云った具合にです。

こう云った恐怖症と云った意識地獄状態の事を釈迦は『一切皆苦=意識する事全てが地獄』と表現したのかも知れません。



脳卒中になってしまって、死の淵のまで行ってしまって、無事に生還出来た人の動画が在ります。

人間は死ぬ間際では、右脳の意識=仏性が出て来て幸福に包まれて死ぬ様になっている様子が少し描かれています、

又右脳の意識との出会いで『涅槃』=『心のざわつきが消えてしまって、とても穏やかな心持になる様子』も描かれているようです。

動画を見てから、もう少し書いてみます。

自分の体験(脳卒中)を通して実感として語っている動画です。

?t=36

この場合での右脳の人格が『仏性です』全ての人間が持っているものです。右脳の機能は『無意識を司っています。』そうして危急存亡の時では『自意識を押しのけてでも自分を守っています。』

右脳の機能は『言葉が無い事が象徴的です。』言葉が無いと云う意味は、物事を論理的に見ないという意味です。直感的に見るという意味です。

又左脳の機能は言葉を持っている事から、推し量るなら『物事を細かく切り取って、論理を尽くして、分別を尽くして言葉にする機能』という事が出来ます。

結論を云うなら『左脳の機能は、割り切れる世界=有限の世界しか理解出来ない機能で成り立っている事です。』

それに引き換え、右脳の機能は物事を割る事をしない機能で出来ている、と云っても良いと思います。物事を割らない世界という意味は、無限という意味です、永遠を理解している機能、で出来ているという意味です。

司馬遼太郎氏は釈迦と同じ体験或いは、ジルボルトティラー女史の体験言い替えるなら『無意識の自分=仏性』との体験をしなかったのかも知れません。

自身が魂のの救いを経験していない事によって、人間は死ぬ間際では、右脳の意識=仏性が出て来て幸福に包まれて死ぬ様になっている様子を知らないでいるのかも知れません。

又右脳の意識との出会いで『涅槃』=『心のざわつきが消えてしまって、とても穏やかな心持になる様子』も知らないでいるのかも知れません。

宗教体験は人間特有の体験によってしか学ぶ事が出来ない学習の一つかも知れません、頭で学ぶ事が出来ない、体得と云う体験です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<司馬遼太郎氏は釈迦と同じ体験或いは、ジルボルトティラー女史の体験言い替えるなら『無意識の自分=仏性』との体験をしなかったのかも知れません。>ですね。
前項はともかく、釈迦は、何を行った、あるいは何を思ったのでしょうか?

お礼日時:2022/12/20 18:24

天上天下唯我独尊

    • good
    • 0
この回答へのお礼

ノーコメント

お礼日時:2022/12/13 13:09

人生の指針になるようなものをあえて作った。


道標になるようなもの
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<あえて作った>のですね、<指針>や<道標>を。

お礼日時:2022/12/13 13:09

そうですか

    • good
    • 0
この回答へのお礼

そうだ、そうですね。

お礼日時:2022/12/13 13:07

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!