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古代から江戸時代にかけ、上流階級では、乳母(めのと)を召し抱えていましたね。
この際(とくに授乳期)、産みの母は、我が子を取られた、と(不安や不快に)思っていなかったでしょうか?

A 回答 (10件)

上流階級の正妻は、奥を取り仕切るという重要な役割があり、非常に忙しいのです。

使用人も多く、貧乏な妾の面倒も見なくてはならない。宗家の奥方ともなれば、親戚筋にも目を配らなければならない。奥方同士の社交もしなければならない。
皇族の皇后はもちろん、妃たちににしても、中韓と違って宦官がいませんから、女性たちだけで奥向きの細々とした管理作業や事務作業をやらなければならないので、皇后や妃たちはその責任者として指揮しなければならない。ちょっとした会社の社長並みの忙しさです。

以上のように、妻とは育児に専念すれば良いというわけではないのです。
乳母がいるということは、それだけ社会的地位も高かったという証なのです。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<皇后や妃たちはその責任者として指揮しなければならない。ちょっとした会社の社長並みの忙しさ>
<妻とは育児に専念すれば良いというわけではない>のですね。
肉親の情は抑制しなければならないのですね。
出産というものは、(汚いたとえになりますが)やむを得ず行う排便に近いのですね。

お礼日時:2023/01/07 11:52

> 乳母は、中国では通用していない、日本独自の風習なのですね。



そのような回答などしていません。

『~~~のですね』とコピる前に、文章は読んでください。
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この回答へのお礼

御尤もです

お礼日時:2023/01/11 07:12

> 当時のその階級の常識はどこに由来しているのですか?



常識の由来は、その人が生育する過程、特に幼少期から青年期までの見聞や周囲からの教えに由来します。

wikiの『常識』の中から適当に抜粋。
アルベルト・アインシュタインは、「常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションである。」と
イギリス経験論、及びスコットランド常識学派において、人々が共有する本能的で(健全な)判断能力という意味での常識の概念は重要な位置を占めた。トーマス・リード(Thomas Reid)はその常識の観念を提示するに当たって、しばしばキケロの Sensus Communis を引用している。彼らはデイヴィッド・ヒュームのように疑わなくても、「2+2は4だろ、だれも証明したわけではないが、みなそれが正しいと思う。それがコモン・センス。美しいものを見て美しいと思うのも、善悪を判断できるのもコモン・センス・それで判断すればいい」と主張した。
カントにおいては Sensus Communis は「共同体感覚 ( Gemeinsinn )」という意味合いで規定され、感性的(美的)なものの普遍性・伝達可能性を支えるものとされている。

もとの質問は、上流階層に属する女性が子を産んだ場合の子に対する態度に関わる文化についてでした。
上流階級というのは、多数の使用人を使って生活できるヒト達のことです。 身を守るのでさえも、用心棒のように人を使います。 特に危険がない場合でも用心棒を周りに待機させ随行させるのです。 どこかに行く際にも供のものに荷物を持たせるし、支払も供のものにやらせるのです。 料理も片付けも掃除も自分ではしない、入浴した後でも身体を拭かせる、着付けを手伝ってもらう、髪を整えてもらうというのを当然にして育ちます。 
一般的に出産した母は身体が大変です。 昔は出産後に死んでしまったり、産後の肥立ちが悪く伏せっていることもあるのです。 現在の日本でも、少なくとも分娩してから1ヶ月間はゆっくり体を休めて、母体を回復させることを勧める産婦人科は多いです。 昔、普段の生活で何も働くことなくいる女性は体力もないことは多いです。 そんな状態では、健康で丈夫で乳も出る女性で、乳児の扱いにも慣れていて、異常にも早く気付く者を雇って乳児を託す方が、よいことは経験に照らしても、理屈で考えても、確かだったのでしょう。 
でも、そのようなあれこれの比較と選択ではなくて、親も、親戚も、みな、出産が近くなれば、乳母を雇うというようにやっているのですから、多くの雇い人達も、それが当然のことだと思うのです。 それが常識です。
親にしても、娘や息子の嫁が乳児を自分で授乳を続け世話をするなどと言い出せば、『そんな非常識なことを』と思ってしまうでしょう。

児島頤斎http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/c …の『保産道志類邊(ほさんのみちしるべ)』(1782)では、「産る(うまる)兒(こ)男子なれば、女子ある婦人を頼みて、先その乳を飲ましめ、女子なれば、男子ある婦人を頼みて、その乳を飲しめ、その後は母の乳を飲しむ。是わが邦の俗風にて、唐土の書には見侍らず」と書かれているそうです。
女の子が生まれたら女の子を育てたことがある乳母を、男の子が生まれたら男の子を育てたことがある乳母を使うのが日本流だと書いていて、中国では男女で乳母を分けていないと書いているくらい、乳母を使うことは、それが可能な階層にとっては、常識なのです。
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この回答へのお礼

再三の御回答ありがとうございました。
<経験に照らして>、育児の適正者に<乳児を託す方が、よい>と分かっていたのですね。乳母は、中国では通用していない、日本独自の風習なのですね。

お礼日時:2023/01/10 18:01

> <母親は、子供の世話をするようなことをシナイというのが常識だったので>ね。



No.6の回答は、次のように書きました。
社会の上層部は男でも女でも、多くの作業を使用人にさせて自分では作業をしません。 料理も、洗濯も、着替えさえも、使用人に手伝わせさせます。
乳幼児は、ほとんど何も自分では出来ません。 誰かが世話をしなければならないし、排泄の始末も頻繁です。 母親が多忙であるかヒマでやることがないかに関係なく、作業などは、使用人に委ねるのが、そういう階層の常識であり、文化です。

社会や階層で常識は違います。
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この回答へのお礼

再度の御回答ありがとうございました。
当時のその階級の常識はどこに由来しているのですか?

お礼日時:2023/01/09 17:17

前近代と現代では価値観が違います。


今でもヤンゴトナキご身分の方々が自分で掃除洗濯しないように、子供の養育は信頼が厚い家臣筋がやるのが当たり前。
特に古代の日本社会は、婿が嫁の実家に通うことが上流階級では当たり前だったので、そのまま嫁の実家で子供が育てられることが当たり前だったのです。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
なぜ<信頼が厚い家臣筋がやるのが当たり前>だったのでしょうか?

お礼日時:2023/01/08 18:02

> この際(とくに授乳期)、産みの母は、我が子を取られた、と(不安や不快に)思っていなかったでしょうか?



そのようには思わなかったでしょう。
今の日本だと、産院で出産してすぐに子は病院が管理下に置きます。それでも出産した母が「我が子を取られたと不快になることはない」でしょう。母子が出産当日から同室にするケースも多いですが、それでも、新生児の世話は基本的に病院のスタッフがして、母親に次第に作業を移していきます。
そういうものだと思っていれば、それで済むものです。

社会の上層部は男でも女でも、多くの作業を使用人にさせて自分では作業をしません。 料理も、洗濯も、着替えさえも、使用人に手伝わせさせます。
乳幼児は、ほとんど何も自分では出来ません。 誰かが世話をしなければならないし、排泄の始末も頻繁です。 母親が多忙であるかヒマでやることがないかに関係なく、作業などは、使用人に委ねるのが、そういう階層の常識であり、文化です。 使用人達も、そういうものだと思っていて、母親が直接に手を出すことも、おかしいと思ったでしょう。

エミールという本があり、その中に、次のような記述もあります。

こういう不条理な習慣はどこから生じたか。自然に反した習慣からである。母たちがその第一の義務を無視して、自分の子を養育することを好まなくなってから、子どもは金でやとった女に預けなければならなくなった。そこで、ぜんぜん愛情を感じない他人の子の母になった女は、ひたすら骨の折れることをまぬがれようと考えた。子どもを自由にしておいては、たえず見はっていなければならない。ところが、しっかりとしばりつけておけば、泣いてもかまわずに隅っこに放りだしておける。乳母の怠慢の証拠になるようなことさえなければ、乳飲み子が腕や足を折ったりするようなことさえなければ、あとは子どもが死んでしまおうが、一生病弱な人間になろうが、どうでもいいではないか。そこで、子どもの体を犠牲にしてその手足を保護し、あとはどんなことが起こっても、乳母には責任がないということになる。子どもをやっかいばらいして、陽気に都会の楽しみにふけっているやさしい母たちは、そのあいだに産衣にくるまれた子どもが村でどんな扱いをうけているか知ってるのだろうか。

ルソーの意見や批判はともかく、当時のフランスでは、乳母を雇えるだけの経済的地位や余裕があれば、赤ん坊は、使用人が面倒をみる、世話をするというのが当然だったのです。 母親は、子供の世話をするようなことをシナイというのが常識だったのです。  忙しいかどうかは関係がないです。 自分の子を養育することを好まないとか、義務を無視していたのでもないです。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<母親は、子供の世話をするようなことをシナイというのが常識だったので>ね。
私も<自然に反した習慣>と思いたくなります。人は哺乳類(特に雌)の気持ちから逸脱しているのですね。

お礼日時:2023/01/08 17:59

お礼について〈出産というものは、(汚いたとえになりますが)やむを得ず行う排便に近い〉



回答にそういう意味を込めたつもりはありません。
子作りは、妻として当たり前のことかと思います。昔の上流階級は家の継承者を持つことが最重要課題でしたから、側室・妾を持つことも当たり前でしたが、正妻には子作り以外にも家内の仕切り、家外との折衝・交際など重要な社会的役割があったということを申し上げたまでです。
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この回答へのお礼

再度の御回答ありがとうございます。

お礼日時:2023/01/07 18:19

洋の東西を問わず、身分が高い女性は自ら育児などせずに使用人に任せるのが「当たり前」だったので、疑問に思うことはありません。

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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
育児まで任せることが当たり前だった理由は?

お礼日時:2023/01/07 18:20

庶民感覚で乳母の事を考えては駄目ですね。


大名はお家の存続が第一義ですから、正室になる女性も、その様に
教育されてますから。
殿様は信頼出来る家臣に養育を任せ、家臣との結びつきを強くします。
我が子も利用するのです。

でもなぜか、大事に大事に育てられた跡継ぎは短命なのです。
跡継ぎの蚊帳の外にいた人が丈夫で長生きしているのです、桓武天皇、
徳川綱吉、徳川吉宗らが代表です。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございます。
<大名はお家の存続が第一義ですから、正室になる女性も、>ですね。
嫁いだら御家大事になるのですね。

お礼日時:2023/01/07 15:47

生理が始まりますから次の子供を産んでいます


乳母をしているのは城主などごくわずかです。
当時は子供を人質に出したりするので情がわかないように切り離しています
長兄をかろんじて自分で育てた次男を跡取りにしようと毒殺などする親がいましたから。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございます。
<子供を人質に出したりするので情がわかないように切り離し>なのですね。

しかし、乳母が付いていたような子供(人質)に周りの肉親が情を持っていないなら、人質を取る方にとって、その子を人質に取っても価値がないような気がします。

お礼日時:2023/01/07 11:46

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