ギリギリ行けるお一人様のライン

はじめまして。
私は経理経験4年目ですが簿記検定は受けておらず、今の会社に転職して初めて「工業簿記」に触れた次第です。
勤務先の会社では部品を仕入れ、それを組み立てて商品として販売しています。

質問1
部品を仕入れたときの運送料についてお伺いします。
仕入れ時の運賃は仕入れ諸係りで原材料費に含まれるのはわかります。
しかし、同じ値段のものをものを10個仕入れたときと20個仕入れたときの運賃が同じ場合、材料原価が変わってしまいますよね?
これは決算時に不都合が出たり、なんらかの問題が出ないものなのでしょうか?

質問2
商品は部品が全種類そろわないと組み立てることができません。そのため実質的には「仕掛品」に当たるものがありません。
本来は仕掛品にも工賃がのるそうですが、仕掛品がない場合は直接製品に工賃をのせても良いのでしょうか?

的外れな質問であったら申し訳ありません。
どうかよろしくお願いします。

A 回答 (1件)

1.


原材料が変わってきますね。他にも10個仕入れるときと20個仕入れるときで単価が違うなんてことも起こります。
実際のお金の動きに合わせる以上はこういうことは発生します。
それをなくすために考えられたのが標準原価計算や予定原価計算です。
標準原価や予定原価を決めて、それらで原価計算を行い、後から実際の原価との差額を出します。これにより予算とのずれを算出することができるし、例年との比較や、仕入れの実績を評価することができます。(安く成った分は仕入れ担当者や製造工程での効率化だと見ることができる)

また、作った製品もどのようにして出庫(帳簿上)するかによっても原価は変わります。先入先出法であれば製造した順に出庫されます。移動平均法であれば、在庫された時点で平均化された金額で出庫されます。

会計方法には幾つかの手法がありますが、それぞれに長所と短所があります。標準原価計算にしても、理想的ではありますが、標準原価を算出する手間はかなりのものです。
選択した計算方法を毎年継続することで、これらの条件を平均化することが原則になっています。
詳しくは企業会計原則の7つの条文に表されています。

2.
企業の規模に応じて経理の手間を減らすことはあります。効率よく正確にあれば良いと思います。
現金主義と発生主義とありますが、支払したときに帳簿を書くか、支払うことが決まった時点で帳簿を書くかということです。
仕掛品にしても、材料が入ってきた時点で組み立てが始まっていると考えることができます。ようするに原材料費の一部は発生していて、残りの原材料費と労務費などがまだだという状態です。そう考えて仕掛品にして行くことができます。労務費が発生していなくても、仕掛品は原価の集積場所ですから目的に添うかどうかが重要だと思います。
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この回答へのお礼

申し訳ございません。
この質問をした頃はgooの仕組みがわかっていなかったもので、お礼を書きそびれていました。

とても詳しく書いていただきましたが、なにぶん私の頭は回転が遅いものでなかなか理解できず、回答者様の回答文の意味を紙に書き出して、尚且つ簿記2級のテキストを読み、なんとか理解できるようになりました。

残念ながら質問時の会社はわけあって退職しましたが、工業簿記も学んだほうが有利だとわかり、11月の2級検定を目指すことにしました。
再び質問をした際は、ご回答をいただけると幸いです。
有難うございました。

お礼日時:2005/06/17 11:14

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