
宗教と風土の関係について
一神教は、自然のきびしい砂漠やスッテプで誕生した、といわれています。
ここでは、すべてを超越した圧倒的な力を持つ神が存在します。
確かに、キリスト教はシナイ半島で発生しております。
しかし、キリスト教は、次第に、地中海沿岸や南ヨーロッパに膨張しました。ローマ帝国・ポルトガル・スペイン・フランスと範囲を広げております。
これらの地域は、緑のまばゆい自然の豊かなところです。
質問は、なぜ、キリスト教は、自然の厳しい風土(砂漠からやステップ)から、豊かな風土に拡大したのでしょうか?
No.12ベストアンサー
- 回答日時:
和辻哲郎の『風土』を引き合いに出していらっしゃるが、あれは「砂漠やステップ」と「緑のまばゆい自然の豊かなところ」の二類型じゃないんですよ。
モンスーン、砂漠、牧場の三つの風土、三類型です。実は私、『風土』を読んでません……。それでも学生時代からの特技で、あたかも読んだように想像で内容を書いちゃいます。ど厚かましくて、すんません。
たぶん、「砂漠」がヘブライズムなのよ。イスラエルとかあの辺のヘブライ人・ユダヤ人の文化です。「牧場」がヘレニズムなのよ。ギリシア風の文化です。古代ギリシア文明は紀元前(イエスキリストより前)に繁栄しました。
そして、世界史で習ったと思うけど、キリスト教はヘブライズムとヘレニズムの結合です。教父(偉い坊さん)たちが、ギリシア哲学(たとえばアリストテレス)を大幅に取り入れて、キリスト教神学を理論武装したのです。なお、ヘレニズムは多神教です。
それゆえ、キリスト教は「牧場」の風土ともつながりが出来、広がっていったのでしょう。すなわちヨーロッパです。あとは彼らの世界進出により、南北アメリカその他にも。
しかし、「モンスーン」の風土であるインド・中国・日本などにはあまり広まりませんでした。まあ韓国では信者が多いけど。あれは、悲惨きわまりない朝鮮戦争(同じ民族が殺し合った)と、その後の苦しい生活を癒したくて、友軍である国連軍のアメリカさんの、キリスト教にすがったそうです。
早速のご回答ありがとうございます。
私は和辻を読んでいません。おそらく和辻の影響を受けた人が書いた考え方に触れて質問しました、
<モンスーン、砂漠、牧場の三つの風土、三類型です。>ですね。
キリスト教はこの砂漠と牧場の影響をうけ誕生したのですね。
そして後年、牧場の面が生きて南ヨーロッパへの布教が進んだのですね。

No.11
- 回答日時:
風土論で宗教を語るのは20世紀の考え方だと思いますね。
それは物事の本質から外れた議論ではないでしょうか。
それはともかく、
ユダヤ教とイスラム教について厳しい風土で誕生したと説明することはできても、
キリスト教について言えば、その捉え方は端的に間違っていると言わざるを得ませんね。
ガリラヤは自然豊かな所ですし、イエスは説教の中で動植物や畑の作物などを例に挙げて話しているではありませんか。
それに、世界で最も古いキリスト教国の一つがエジプトですよ(他はエチオピアとアルメニア)。ナイルデルタ以外は砂漠しかないところですよ。
キリスト教は中東・北アフリカの乾燥地帯にも広まったのです。
(その地域は後にイスラム世界に変わりましたが)
キリスト教はただ単に世界宣教を成功させただけという理解ではいけないんですか?
もっとも、ローマ帝国の端で生まれて帝国全域に広まったという面を考えれば、伝播の流れを説明できるかもしれません。風土論ではなく。
早速のご回答ありがとうございます。
私が書いたことは、おそらく和辻の影響を受けた人が書いた考え方に触れて質問しました、
<ガリラヤは自然豊かな所>なのですか。<世界で最も古いキリスト教国の一つがエジプト>なのですか。
*
*
<キリスト教はただ単に世界宣教を成功させただけ>では、ものたりないです。私には、何か理由がある、はずだと探したくなります。
No.9
- 回答日時:
一神教で、創始者、つまり教祖がいる宗教を創唱宗教
といいます。
これは教義が体系化されており
しっかりした経典があります。
だから布教に便利なのです。
日本神道のように、自然発生的に産まれた
宗教には、教義も経典もありません。
だから布教には適しません。
なぜ、キリスト教は、自然の厳しい風土
(砂漠からやステップ)から、
豊かな風土に拡大したのでしょうか?
↑
キリスト教国家が、他国を侵略、凌駕
したからでしょう。
それまでは、ヨーロッパでも、南米でも
土着の神様がいましたが、
キリスト教の布教とともに、
土着の神様は、悪魔にされました。
早速のご
<侵略、凌駕>した地域にたんに布教したからなのですね。
創唱宗教は、おそらく土着の自然宗教に比較したら、布教の力は強いのですね。
No.8
- 回答日時:
お礼について。
すみません、僕は専門家ではなく、あくまで僕の思ったことを回答していますので、考え方は他にもいろいろあると思います。
気候や地形、風土は植物や家畜、資源の分布にも影響を与えるので、それによって人間の居住分布も影響を受けるのではと思います。
また、今と昔では海面水位や気候などが異なっている可能性もあるので、そのあたりも考慮に入れて考える必要があるかと思います。
早速のご回答ありがとうございました。
紹介した風土論は、和辻哲郎が言い出しことのようです。
理科系では、意見が食い違うと、”じゃ実験で白黒をつけよう”となりますが、文科系ではこれは望み薄ですね。
この風土論も、一神教の成立については納得できるのですが、そのあとの推移が理解できません。
No.4
- 回答日時:
昔は、今ほど厳しい風土ではありませんでした。
モーセが導いた土地が、自然豊かな恵まれた地であり、だからこそ、そこにいた多くの他民族を追い出す必要がありました。その後も、いろいろな国との紛争があることからも魅力のある土地だったことが証明できます。
1世紀当時、イスラエルはローマの属国(終戦直後のアメリカと日本の関係みたいな)だった関係から、ローマ人に広まり、ローマ帝国が勢力を拡大していくことに連動して、キリスト教も広まっていきました。
単に、ローマが国教として、征服した地方の人心収攬に利用したため。
だから、今もキリスト教の中心は、バチカン半島のローマ法王のいる街ということになります。
フランスあたりまでは、まあまあ自然が豊かな土地ですが、その後、キリスト教は寒い北欧からロシアまで広まっていきますね。土地が豊かかどうかはあまり関係ないでしょう。
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