平将門と陽成院

百人一首の陽成院さんの歌は筑波山や男女川や霞ヶ浦を歌の描写に織り込んでいますが、茨城県ですよね。
陽成さまの存命中に平将門が反乱を起こしていますが、その反乱とこの歌はいくらか関係あるのでしょうか？

質問者からの補足コメント

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  「後撰和歌集」の詞書きによると、「つくばねの」の歌は、陽成天皇が「釣殿のみこ」という女性に贈った歌とされています。
  「釣殿のみこ」は光孝天皇皇女で、宇多天皇とは同母妹の綏子内親王のことですが、綏子は将門の乱（天慶２年・939年）より前の延長３年(925年)に亡くなっていますから、残念ながら将門を意識した歌とはいえないようですね。
  ただ、陽成さまは若年のころから馬を好み、退位後は都の周辺を馬で駆け回ることも多かったと伝わっていますから、東国の広々とした景色へのあこがれのようなものはあったのかもしれません。

    補足日時：2024/01/05 10:44

No.3 ベストアンサー 回答者： aouze_ya 回答日時： 2024/01/06 12:14

＞ 陽成さまの存命中に平将門が反乱を起こしていますが、その反乱とこの歌はいくらか関係あるのでしょうか？

将門にとって、陽成の歌など｢しらん｣でしょう。
陽成にとって、将門の乱など、｢どうでも勝手にしろ。興味なし｣でしょう。

陽成が歌をいつ作ったのかは不明です。　
陽成が退位した後、二十代中頃に作られ、綏子に贈り、その結果、綏子が嫁ぐとは限らないです。　綏子が陽成院の女御となった後で作っても、将門討ち死にのあとで、歌を作っても構わないでしょう。　どの道、陽成にとって、乱のことなど、どうでもよくて、関心の中核は宇多との関係のことや、日々の色恋ごとでしょう。

　　後撰和歌集　776番 陽成院
　筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞ積もりて淵となりける

この頃の和歌は、言葉遊びを皆で集まって楽しむイベントで作られるものと考えた方が、概ね妥当です。　そしてこの歌は、万葉集や他の歌を下敷きにして、歌の技巧として作られています。　この歌は、言葉遊びです。　　恋歌ではないとみた方がイイでしょう。　もちろん、筑波がどこにあるのか、どのような山容なのかなど、知る必要も何もないのです。
｢みなの川｣も｢男女川｣をイメージした可能性は高いでしょうが、当時、男体山､女体山､男女川と表記する山名､川名は、｢なかった｣と推定するのが妥当です。　もちろん、都にそうした名が、架空にしろ知られていたことはないです。　言葉遊びだからこそ、｢みなの川･男女川｣の言葉もいれた歌が作れたの歌です。
https://cardamom.tsukuba.ch/e338317.html

＞　東国の広々とした景色へのあこがれのようなものはあったのかもしれません。

ないとは言いきれないですが、人間の視覚的なことで言うなら、生駒からみても、広々とし、海も、空も広がります。　中国や朝鮮にも繋がります。
https://www.pref.nara.jp/46466.htm
でも、山にでも登らないと、平地にいたのでは、馬上にいても、周囲は砂漠や湖沼･海浜でなければ、それなりに木々が生い茂っていて、数キロ先でも見えたりしないでしょう。　山や峠のようなところに上がってこそ展望が開ける、そうなると、10km先まで盆地状態の土地が広がっているだけで、実に広々と感じます。　四方を山で囲まれていても、個人の行動範囲、生活圏が限られていると、もう途轍もなく広いと感じるものです。中学､高校､大学でさえも、自分の活動範囲は限られています。　宮廷と私邸とを往復し、狩りにでる･祭りを見物する･寺社を巡る程度のことしか経験のないものは、ちょっとした湖沼や山野､田畑、街でも広く感じるものです。　
陽成は、地位､皇統の正統などには強い関心が続いていても、治世や政治･経済･地理･自然などに興味関心があったとは思えないです。
https://www.google.co.jp/imgres?imgurl=https%3A% …

9世紀初め頃から、天台比叡、髙野などの仏教思想が上級公家などに普及します。　陽成太上天皇御願で安楽院が創られ、陽成天皇御願で元慶寺が勅願寺になったそうです。陽成が仏教天台に傾倒していたのかどうかは不明ですが、薬師瑠璃光は知っていたでしょうから、補陀落･二上も言葉遊びとしても考えなくもないのでしょう。　
しかし、歌会には｢筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞ積もりて｣の方が、出来が良いです。

No.2 回答者： kamiyamasora 回答日時： 2024/01/05 20:17

都の天皇に対抗したのですか。

新しい天皇で新皇と称していますね。

No.1 回答者： satoumasaru 回答日時： 2024/01/05 10:40

関連付ける文献もないですから、関係はなかったでしょう。