
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
中国は古くから統一国家が存在しました。
ところがヨーロッパでは統一国家は事実上存在していません。
(ローマ帝国でもヨーロッパ南部だけ)
統一国家の場合は各地に中央政府の官僚を派遣しなければなりません。
皇帝の権威を示し一元的な行政をするためには、皇帝の忠実な下僕が必要なのです。
そのため官僚を大量養成する必要がありました。
ヨーロッパの場合は各小国に分裂していました。
ですから官僚でもそんなに多く必要とはしないですね。
中国の科挙制度は結局のところ小さい国には不必要なんですよ。
実際に科挙制度は中国文化の影響が強い東アジアでも普及していません・
No.6
- 回答日時:
ネット検索したところ、世界のテストの歴史がヒットしました。
これによると、西洋は原則貴族の世襲で、科挙のような試験での人材登用が始まったのは17世紀~18世紀と非常に遅かった・・・ということのようです。
科挙は非世襲・能力主義の人材登用のための画期的で先進的なシステムだったが、現実は賄賂や権力によって資産家や有力者の子供が試験の結果に関わらず登用されていた・・・とのことです。
また、試験に合格するまで長期間要するのが一般的なため、裕福な家庭の子でないと専念できなかった、という現実もあったようです。
科挙は理念としては素晴らしかったが現実は違っていた・・・まさに儒教の本質そのものですね。
世界のテストの歴史(オスマン帝国の人材登用の仕組みなど面白い内容でした)
https://wisdombase.share-wis.com/blog/entry/worl …
No.5
- 回答日時:
専門的なことは全く知りません。
勝手な推測というより他はないのですが、科挙のような選抜の結果でも、実際に官吏に登用認容されるのは、中国でも大変だったらしいです。 それにもかかわらず、この制度での各段階での合格を目指すヒトが大勢いて、それぞれのレベルで地域社会では尊敬されたそうです。
通常?、地域社会でも広域社会でも、社会的身分というか、富裕さや権勢で上の階層というのは、中国でもあったようです。 そのような社会での権勢を持ち富裕な一族がいれば、官吏でさえもそれほどのパワーを発揮できる余地がないのが普通です。まして、試験に合格しただけで、官吏にも任命されてもいないものが厚遇されるなどは、普通は起きないことと思います。
フランスでも、イギリスでも、日本でも、朝鮮でも、事情は同じでしょう。
想像できることとしては、中国では王(皇帝)の優位さが、他の豪族や貴族、皇帝の一族でさえも「とても及びもつかないほど、圧倒的で」、2番手以下の豪族・貴族・有力者には、反抗・抵抗の余地がないほどだったのでしょう。
今、アメリカの大統領が数ヶ月にわたり無茶苦茶してますが、ほとんどの政治家や有力者は、抵抗できずに、解雇であれ、軍であれ、税でも政策でも大統領の気分のママになっています。 これは現大統領の個性の問題も大木ですが、アメリカの大統領に異常に強力なパワーを与えている制度・社会状況があってこそでしょう。
中国も易姓革命という政権交代はあり、その度に軍事衝突や軍事的有力集団ができるのですが、皇帝がこれを圧し能くし抑えて、圧倒的優位な状況をすぐに作り出すという政治権力的伝統があったのだと思います。中国以外の地域では、一時的に強力無比・独裁的王が出ても、豪速や地方有力者は王の優位を認めるというだけで、自分達の地域での支配権・権勢は確保し続けていました。
このような「中国:皇帝の圧倒的支配」「その他:王の相対的優位と地方勢力の独立性の保持」という構造の差があると、「科挙制度と官吏の任命と派遣」が可能なのは、中国のような社会だけということになってしまうのでしょう。
No.4
- 回答日時:
フランスには、科挙ではありませんが、日本の官僚育成登用システムである東大など旧帝国大学よりも遥かに強力な『国立公務学院』(旧国立行政学院)という、政治経済に科学に渡る強力なエリート養成システムがあります。
これらは大学以上の大学院に相当する教育機関で、入学試験に合格するのは非常に難しいと云われています。また、入学時の席次も一生付いて回るので、合格しても席次が低いと次の年に受け直す人も続出するようです。
現大統領のマクロンもここの出身ですが、フランスの政財界に科学界の支配層を産み出し続けています。
No.1
- 回答日時:
西洋は
争いが激化する傾向が高い中で
それに勝ったものがストレートに有能、
ということで試験の必要がなかったのではないか
と思います。
逆に東洋は
稲作文化として協調至上的な感覚から
「少年よ大志を抱け」といわれるほど
上に立とうとする必要性のない個性を持った文化圏だったものが
西側とのせめぎあいの中で
有能な人材を発掘する必要に迫られた結果として
科挙のようなものが生まれた
のではないかと思います。
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