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山下好孝が、次の5例文について、地方によっては揺れがあるが、誤用とされている、と書いています。
(私は、これらの例文は誤用とまでは思いませんが、しっくりときません)

雨が降れば ずっと家にいようと思います。
雨が降れば 家にいてください。
雨が降れば 家にいた方がいいです。
雨が降れば 外に出ないでください。
雨が降れば 外に出てはいけません。

質問は、なぜ誤用とまでなるのでしょうか?

A 回答 (7件)

山下好孝氏に関してはよくわからないのでスルーします。



 詳しくは下記をご参照ください。
【〜たら 〜ば goo】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990310492&owne … 

 本題に関しては、下記が参考になるでしょう。
 いろいろなコメントが入っていますが、No.10の庭先生のコメントに尽きるのでは(No.18のコメントも興味深いものがあります)。こういうコメントは貴重な共有財産のはず。サービスがなくなると読めなくなるのでしょうか。まぁ、ホニャララな〝負の財産〟も多いのでしょうがない気もしますが。
【「ば」は後ろには依頼などの表現は付けられない、主語が違う場合、つけられるといいますが、つまり、「雨が】2020/09/16
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11896534.html?pg=2& …
===========引用開始
No.10

回答者: nwsaburoo 回答日時:2020/09/16 23:51
難しい問題ですね。

まず、いくつか資料を。

1 松岡弘監修(2000)『日本語文法ハンドブック』スリーエーネットワーク

  「~ば」の文では、原則として、後件に意志・希望・命令・依頼などの表現が来ることはありません。この点で後に述べる「~たら」とは異なります。
  (5){×帰宅すれば、/帰宅したら}、必ずうがいをしなさい。
 ただし、前件の述語が状態性の場合((6))、および前件と後件の主体が異なる場合((7))は例外となります。
  (6) わからないことがあれば、いつでも聞いてください。
  (7) 父が許してくれれば、彼と結婚するつもりです。      (p.222)

2 蓮沼・有田・前田(2001)『セルフマスターシリーズ7 条件表現』くろしお出版

  バには次のような制限がある。タラにはこのような制限はない。
 1.Yが依頼・命令・意志・希望・勧め・許可・義務などを表すときには、
   Xは状態述語だけが使える。
        X            Y
     ○時間があれ  バ   仕事を手伝ってくれ。    (依頼)
     ○時間があっ  タラ  仕事を手伝いなさい。    (命令)
     ×あした来れ  バ   先生の部屋に寄ろう・寄りたい。(意志・希望)
     ○あした来   タラ

     ×二、三分たて バ           足したほうがいい (勧め)
     ○二、三分たっ タラ ふたをあけて水を 足していいです  (許可)
                         足さなければならない(義務) 

3 庭三郎「現代日本語文法概説」から (1999)

 49.3 ~ば
 (略)
 「~ば」の制限としてよく言われるのは、主節(後件)の述語に制限があることです。
 命令や強い意志などを表わす文はだめです。
    ×間違いを見付ければ、すぐ直しなさい。(→たら)       
    ×ご飯を食べれば、散歩に行きましょう。(→たら) 
    ?雨が降れば、中止にしよう。 
 しかし、前件の述語が非意志的な状態の時は、使えます。
     次の文に間違いがあれば直しなさい。
     何か不満があれば、どうぞ言って下さい。
     食べ物が足りなければ、買いに行きましょう。
     帰りたければ、帰りなさい。   (「希望」は意志ではない)
     安ければ、たくさん買おう。
    ×風邪をひけば、すぐ薬を飲みなさい。(○ひいたら)
    ?彼がいれば、連れてきて下さい。  (○いたら)


◇コメント
この「~ば」に関する「制限」は、けっこう昔から言われているものです。
    後件に意志・希望・命令・依頼などの表現が来ることはありません。(『ハンドブック』)

ただし、『ハンドブック』が書いているように、「前件の述語が状態性の場合」は「例外」となり、制限がなくなります。(私は「非意志的な状態」としました。)
これを言っておかないと、「あてはまらない例文がいくらでも考えられます」。
No.6の回答の「~よければ、~」は状態性ですね。No.3の(1)「あれば」も状態性です。

もう一つの「例外」、「前件と後件の主体が異なる場合」については、よくわかりません。
    雨が降れば、試合を中止する。
は、この例ですが、
    雨が降れば、試合を中止しよう。
    雨が降れば、試合を中止しなさい/しろ。
とすると、どうでしょうか。「ちょっと引っかかるけど、OK」でしょうか。
「~たら」にすれば問題ないことは明らかです。

以上が「バの制限」に関する説明の基本ですが、実際に例文を検討していくと、なかなか難しいところがあります。

「~しよう」という強い意志はダメでも、「~する」という「終止形」による「意志」だと言えてしまいそうだとか、依頼の「~てください」はけっこう言える、とか。
(私の「文法概説」では「命令や強い意志など」として、「依頼」は抜いてあります。)

質問の例文、

    「雨が降れば、窓を閉めてください」

は、OKと言う人がけっこういるようですが、私には?です。
言われてわかるし、「間違いだ」とは思いませんが、自分ではそう言わないな、と思います。

文法の問題は、○か×かがはっきりしている問題もありますが、その中間がいろいろあって、程度問題に過ぎないこともよくあります。
また、「そういう使い方が多い/少ない」だけだとか、文体によって違うとか、世代によって違うとか。

条件表現の「文法性/適格性」の判断は、人により多少違い、方言によってもけっこう違うようです。
関西の研究者が話しことばの条件表現について書いた論文で、どうも内省の違いがあるな、と感じたことがあります。
なお、話しことばの文法が方言によって違うのは当然のことです。形式が違えばはっきりしますが、形が同じだと、その違いが見えにくくなります。

それにしても、上に出した例文で、

    ×間違いを見付ければ、すぐ直しなさい。(→たら)       
    ×ご飯を食べれば、散歩に行きましょう。(→たら) (「ご飯を食べる」のは「私達」)

これらをOKだと言う人は、私とは頭の中にもっている「文法」が少し違うのだな、と思うしかありません。そう言う人が多ければ、私は少数派になります。

saburoo
===========引用終了

 ポイントは下記の部分でしょう。
===========引用開始
この「~ば」に関する「制限」は、けっこう昔から言われているものです。
    後件に意志・希望・命令・依頼などの表現が来ることはありません。(『ハンドブック』)

ただし、『ハンドブック』が書いているように、「前件の述語が状態性の場合」は「例外」となり、制限がなくなります。(私は「非意志的な状態」としました。)
これを言っておかないと、「あてはまらない例文がいくらでも考えられます」。
No.6の回答の「~よければ、~」は状態性ですね。No.3の(1)「あれば」も状態性です。

もう一つの「例外」、「前件と後件の主体が異なる場合」については、よくわかりません。
    雨が降れば、試合を中止する。
は、この例ですが、
    雨が降れば、試合を中止しよう。
    雨が降れば、試合を中止しなさい/しろ。
とすると、どうでしょうか。「ちょっと引っかかるけど、OK」でしょうか。
「~たら」にすれば問題ないことは明らかです。

以上が「バの制限」に関する説明の基本ですが、実際に例文を検討していくと、なかなか難しいところがあります。 
===========引用終了

 今回の質問の例文に関しても
===========引用開始
    「雨が降れば、窓を閉めてください」
OKと言う人がけっこういるようですが、私には?です。
言われてわかるし、「間違いだ」とは思いませんが、自分ではそう言わないな、と思います。 
===========引用終了
 ということになるかと思います。
 これを「誤用」とする人は何を根拠にしているのでしょう。
 意味は通じますし、誤解する人はいないでしょう。どの程度「?」と思うのかは、個人差が大きい気がします。
「~ば」のような制限のない「~たら」のほうが用途が広いようで、迷ったら「~たら」にするべき、と書いている人もいます(下記参照)。庭先生も〈「~たら」にすれば問題ないことは明らかです。〉と書いています。

 以下はほぼ余談。
 昔、下記のように書いたことがある。
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-11791703666.html
===========引用開始
2009年09月26日
 これは信頼できる参考書なのでしょうか。
1)雨が降れば、試合を中止する(意志)←やや不自然な気がしますが、辞書にある例文です 
===========引用終了
「雨が降れば、試合を中止する」は現在検索してもヒットしないから、ネットから消えたのだろう。『大辞林』かな。裏がとれないのでスルー。

 検索したら、2021年にもほぼ同様の質問があった。
【以下の文は共通語(標準語)としては正しいですか? 1. 雨が降れば、ずっと家にいようと思います。】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12466118.html
(以下略)
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小雨なら出かけて買い物は必要なら行くべきと思うよ。


食糧は雨でも買いに行きます。腹を満たすためにね。
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No.1 の補足です。



>>なぜ誤用とまでなるのでしょうか?

ここでは、「雨が降れば ずっと家にいようと思います。」と一文文章になっているので、誤用ということになりますが、

明日は朝から散策に出かけるつもりです。天気予報では晴れそうですが、雨が降れば ずっと家にいようと思います。

のように前段に場面、状況設定などがある文章では想定の場面での仮定表現で全く正しい用法、表現になります。このような、文、文章での話者の立ち場の移行を正しく捉えることができずに形式主義的な判断で誤用か否かと二者択一的に判断するために混乱しているのではと推測されます。■
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質問者様のしっくりとこない違和感が正しいのです。


文の作成者の意志が二重、三重に記されて居るので、日本語としての
リズムが失われているのです。
文章は簡潔にが表現の第一歩かと。
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No.1に賛成です。

「雨が降ったら」が適切です。しかし「雨が降れば」でも通じるし、誤用とするほどのこともないと思います。
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たられば、など条件文の問題でしょうか。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%82%89 …
単なる仮定条件や確定条件、反実仮想的な条件、など様々を受け持つ接続助詞ですから、扱いは微妙です。誤用とまでされる理由はその辺の事情に依るかと思います。
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これらの文では、「~ば」ではなく、「~たら」を使用するべきということです。



「ば」は話者が現実とは異なる仮定/条件の世界に観念的に移行し、事実として仮定/条件を表現した後、即現実に戻り結論を提示するので、推量、未来、当然などの表現が続かなければなりません。従って、正しくは次のような表現にならなければなりません。

雨が降れば ずっと家にいるでしょう。
雨が降れば 家にいるはずです。
雨が降れば 家にいた方がいいでしょう。
雨が降れば 外に出ないようにしましょう。
雨が降れば 外に出るべきではありません。

「たら」の場合は、話者が現実とは異なる仮定/条件の世界に観念的に移行し、事実として仮定/条件を表現した後、そのままその世界に留まったまま結果を述べ現実には戻らないために、下記のような提示された結論の表現が正しいということです。

雨が降ったら ずっと家にいようと思います。
雨が降ったら 家にいてください。
雨が降ったら 家にいた方がいいです。
雨が降ったら 外に出ないでください。
雨が降ったら 外に出てはいけません。

質問者が、「私は、これらの例文は誤用とまでは思いませんが、しっくりときません」と言われる理由もここにあります。」

詳しくは、

今井 幹夫 (著)
『非常識の日本語―三浦つとむ認識論による日本語解明』
  (社会評論社:2015/3/24)

を参照下さい。■
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。

「ば」は話者が現実とは異なる仮定/条件の世界に観念的に移行し、事実として仮定/条件を表現した後、即現実に戻り結論を提示するので、推量、未来、当然などの表現が続かなければなりません。>ですね。
「たら」ならしっくりくるのですね。

お礼日時:2025/07/05 13:51

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