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髄液の漏れの検査は苦痛と危険が伴うとの説明でしたけれど本当に危険な検査なのでしょうか?
どのような検査ですか?

ブラッドパッチ療法を行える病院はどこにありますか?
またブラッドパッチ療法は保険が使えないということですけれど費用はどのくらいかかりますか?
入院が必要でしょうか?平均的な入院日数も教えてください。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

 脳神経外科医師です。



 低髄圧症候群には幾つかの検査法があります。まず、低髄圧症候群であるかどうかを調べるための検査法としては造影剤を使った脳のMRI検査があります。脳の表面に水がたまっていたり、脳の表面を被っている硬膜という膜が造影剤で白く染まったりなどの特徴的な所見が見られ、この所見と症状(一番の症状は起き上がるとひどくなり、横になると改善する体位性の頭痛です)とを総合的に判断して診断をつけます。

 診断がついたら次に髄液がどこから漏れているかを調べる検査をします。病院によって方法は異なった方法があると思いますが、腰から脊髄の入っている硬膜内のスペースに造影剤などを注入して、CTや核医学的な検査、MRIなどを行って髄液がもれている部分を探します。

 ご質問の「苦痛と危険が伴う」検査というのはおそらく漏れの部位を検索するほうの検査でしょう。腰椎穿刺という方法で行われますが、この方法は背中から直接脊髄の近くに針を刺しますので、針が脊髄の枝に触れたりすると足に痺れを生じたり、あるいは出血した血液が脊髄を圧迫するとやはり脊髄の障害がでることがあります。通常は痛み止めをしてから針を刺しますが、痛み止めの注射の針による痛みは多少伴います。しかしながら脳外科的には日常的に行う手技ですし、ほとんどの場合は何も問題なく済ませられるものですので、それほど大きな心配をされることは無いと思います。さらに詳しいことは受診時に医師から直接説明を受けてください。

 ブラッドパッチを行える病院については、大学病院クラスの脳神経外科であればほぼ確実に行えると思います。そうでなくとも、脳神経外科であれば行えるところも増えてきていると思います(新しい治療法ではありますが、治療の手技的にはそれほど難しいものではありませんので)。

 治療の費用に関しては、これは家訓してはいないので確実ではないのですけれど、ブラッドパッチは新しい治療法なので保険点数の項目に入っていないと思います。材料費などはほとんどかかりませんので、おそらく「腰椎穿刺代」とX線を用いた「透視代」、あとはMRIなどの検査代、あとは一般的な入院代くらいしか治療する側としてはお金をとれないのだと思います(リスクをおかして治療を行いますのでこちらとしては料金をいただきたいのですけれど・・・)。いずれにしてもそんなにべらぼうな料金を請求されることはないと思いますので、詳しくは実際に治療を受ける病院で相談してみてください。
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この回答へのお礼

詳しくお教えいただきまして本当にありがとうございました。感謝申し上げます。

お礼日時:2005/06/16 09:41

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