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 あなたが知的障害児養護学校中学部の担任だとします。クラスの中から親に虐待を受けていることが疑われる子どもがいたら、あなたは何を考え、そしてどうしますか。
 という課題のレポートを出せと言われました。この一週間で自分で考えたりもしましたが、もう何が正しい行動なのか分かりません。児童相談所など各関係機関に通告すべきだとは思うし、保健婦もマニュアルにのっとって自然に対応してくれると思います。もちろん児童相談所は通告した側の人権も守ってくれます。でもその後親に何と言って接したらよいのでしょう?あるいは親に歩み寄ろうとして逆に拒絶されてしまったら?実際に虐待がなかったら?子どもにはどう対応したら?そこまでが何とか私の至らぬ頭から搾り出して考えたことです。

A 回答 (6件)

3月までは高校教員をしていました。

今は別の行政機関に勤務している者です。

知的障害養護学校中学部の「担任」が、担当する生徒に虐待を受けていることが「疑われる」子どもがいたという前提でお話をします。

まず「担任」としてすべき事は、即座にあなたの職務上の上司(この場合は中学部の教頭)に状況を報告することです。その際、「なぜ」虐待があると推測したのか、あなたが「いつ」頃からそれを確認したのか等の状況報告をなるべく子細にレポートにまとめて報告しましょう。

もちろん生徒の状況が、例えば一目で判断できるような重篤な裂傷を負っているような状態なら医務室を通じての医療機関への連絡と搬送等の別の対応が必要ですが、ここではそのような前提はないものとしてお話をしています。

学校はあくまで組織で動き、対応するのが原則ですので、そのような(虐待が疑われる)状況をあなたが確認した時に、その情報を共有しないであなた個人が一人で対応することは望ましくありません。

ただ虐待が「疑われる」状況を確認しながら何もアクションを起こさないことは論外です。もしその後に、当該生徒が虐待が原因で死傷するに至った場合、その発生を未然に防止すべきものを怠った「学校側の不作為」としてあなた(学校側)の責任を問われることは十分に考えられます。

「学校側の不作為」ですが、これは「結果の予見性」と「結果の回避義務」を尽くしたかという点が問題になりますが、前者についてはあなたは事前に虐待の「疑い」を感じていて、後者については何らそれを行わなかったということになってしまいますので。

いずれにせよ法的にも人道的にも見過ごすことは許されませんが、担任である以上、対応は個人行動ではなく学校全体であたることが必要です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
教師の側からの目線の意見でとても参考になります。上司への報告しとレポートを作成して皆が情報を共有しやすい状態にしなければならないですよね。
対応は個人行動ではなく学校全体であたることが必要ということでしたが、学校からの行動指示を受け家庭訪問や面談などをするということなのでしょうか?私としては何か行動を起こさねば!とは思うのですが独りよがりや空回りになってしまったら…という不安があるのですが…。いかが思われますか?

お礼日時:2005/06/19 11:59

>ところでまことに勝手ながら教えていただきたいの


>ですが具体的にその親子にはどんな場面でどういう
>対応をすれば良いのでしょう?機会を設けて親と話
>し合う、などでしょうか?子どもの心のケアは…?

このような事例に、こう対応すれば解決するといったような汎用性のある解答を私は持ち合わせていません。大切なことはこういった事例に直面したとき、どう行動すればよいかという方法論を身につけておくことだと考えています。

ご存じのことと思いますが、養護学校では担任と保護者は毎日連絡帳のやり取りによってコミュニケーションを持っておりますので、当然最も状況を把握している担任が中心に対応するのが普通だと思います。ただその場合でも、例えば管理職の判断でこの事案については管理職対応でという指示があれば、対応の窓口は担任から管理職に移ることもあります。本当にケースバイケースです。

昨年まで非常勤で大学の兼任講師もしていましたので、確かに学生にはこういったケーススタディーに取り組んでもらったことはあります。ただ私の場合、彼らに求めたのは机上の空論ではなく、教師になったとき生徒のために最前の選択としてどう行動すべきかという合理的な判断能力を身につけてもらうことでした。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
そうですよね。皆それぞれ違うからこそ個別にその子にあった対応を学年会議などで考えていかなければならないですよね。当たり前のことなのに勉強不足が露呈してしまいました(^^;)。
ケーススタディですか…。CanIaskyouさんの講義を受けた学生さんが羨ましいです。これからの授業でケーススタディがあるかはまだ分かりませんが、こういう難しい問題を同じ専攻の仲間や友人たちと話し合い考えていこうと思います。
ここで質問を締め切らせていただきます。
この場を借りて、今回の私の質問に答えてくださった皆様に改めて感謝したいと思います。本当に貴重なご意見ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/21 22:10

>対応は個人行動ではなく学校全体であたることが


>必要ということでしたが、学校からの行動指示を
>受け家庭訪問や面談などをするということなので
>しょうか?

いえ、必ずしもそういう訳ではありません。緊急時の対応など教師は誰からも指示を受けず、自らの判断で行動しなければならない場合は、実際の学校現場では多々あります。

ただ学校というのは、もし一人一人の教師が、自分一人の判断で誰にも相談せずにことにあたれば、例えば経験のあるベテランの教師が担任になった生徒と、大学を出たばかりの新採の教師が担任になった生徒で、同じ問題を抱えていても担任から受ける対応がまるで違ってしまいます。これは生徒にとっては大変不幸な話しです。

逆に言えば、いくら経験豊富なベテランの教師だからといって、自らの経験だけで誰にも相談せず独断で対応するのは間違っていると私は思います。

>私としては何か行動を起こさねば!とは思うのです
>が独りよがりや空回りになってしまったら…という
>不安があるのですが…。いかが思われますか?

この場合、まず前述の通り職務上の上司に状況を報告すると同時に、直ちに学年主任に状況を話し、必要な対応について緊急の学年会議を開いて検討すべきです。養護学校ではティームティーチングで授業を行っているでしょうから、あなた以外にもこの生徒について虐待の疑いを感じている人がいるかも知れません。

あるいはその生徒について、別の情報、たとえば以前から自傷行為が見られ、今度のケースもその可能性が高いなどの別の情報を持っている人がいることも考えられます。

担任というと、とかくその生徒のことを一番よく分かっていると過信してしまいがちな面も見られますが、学年会議を開いて他の担任から、あるいは前年度のその生徒の担任や小学部時代の担任から話しを聞くと、あなたの知らない情報がどんどん集まってきます。

それらの情報とあなた以外の担任の意見も聞いて、その生徒にとってどのような対応が良いのかを話し合い、最も適切な方法で対応するのがよいと私は考えます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
すべてのことを独断でするのではなく、その子に関わってきた先生たちと会議を開き情報を集め共有し共に対応策を考える、自分の狭い視野だけで考えてどうしても偏った見方になってしまう恐れがありますものね。
ところでまことに勝手ながら教えていただきたいのですが具体的にその親子にはどんな場面でどういう対応をすれば良いのでしょう?機会を設けて親と話し合う、などでしょうか?子どもの心のケアは…?
すみません色々と。私は実は大学で養護学校教育を専攻しているのですが専門の授業は今年始まったばかりでまだまだ知らないことが多すぎるんです^^;。皆さんのお話を今回伺うことができて本当に参考になります。本当にありがとうございますm(__)m。

お礼日時:2005/06/20 10:55

#2のかたと同じく、発達障害を持つ子の親です。


私自身は自分の子を虐待しているとは思っていませんが(叩いたり、言葉での虐待も含めて)、ひょっとして、客観的に見たら、そうとは言えない場面もないとは言えない、かもしれないです(くどい言い方ですみません)。
同じように、その親には「虐待している」という認識はないかも。「言うことを聞かないからしつけをしている」でも「言っても聞かない相手だから体で覚えさせている」と思っている可能性もあります。
あるいは、自分が虐待しているという認識を持っていたとしても、外部から「あなたのしていることは虐待だ、やめなさい」と言われることは、どのみち逆効果だと思うのです。前者なら「何を言っているんだこいつは」と思うでしょうし、後者なら、すこし罪悪感を感じているところを突かれて、その怒りが、さらにパワーアップした形で子どもに向かうでしょうから。
育てている子どもが障害児であってもなくても、親は「子どもを育てる」という行為になんらかの犠牲を払っています。子供を産む前の自分が考えていたよりも、はるかに大きな犠牲です。それをねぎらってあげてはじめて、「むくわれた」「この子を育ててきて良かった」と思うでしょう。#2の方もおっしゃっておられましたが、虐待を糾弾するよりも、「子育ては無駄ではない」を経て「自分の犠牲を、愛をこれだけそそいだこの子がかわいい」と思わせるように、ゆっくりと導いてあげるのがいちばんだと思うのです。
椎名篤子・ささやななえさんの「凍りついた瞳」のなかに、児童相談所や病院の先生が、母親の気持ちをすこしずつ解かして子どもに向かわせてゆく過程が描かれていましたが、このアプローチが、結局は子どもを幸せにする最良の方法なのではないかと思います。とても回り道ではあるのですが。
あと、子どもへの対応ですが、親に虐待されている子どもは、いちばん頼るべき親にひどい扱いを受けていることから、大人への不信感を持っていると思うのです。「大人だってこんないいヤツもいる」「世の中そう悪くない」と思ってもらえるように、辛抱強く、繰り返し繰り返し「君が好きだよ」と言ってあげて、「どんなことがあっても、どんなことをしても、君を見捨てない」と行動で示していくしかないと思います。
こんな意見ですが、ご参考になれば幸いです。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087850 …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
実は私には知的障害のある姉が一人います。私の家庭では悪いことをした時は皆平等に叱られたり叩かれたりしたこともありましたがいわゆる虐待という程でははありませんでした。
しかし今思うと父は母はどれほど辛かったのだろうと皆さんの意見を聞いていて感じます。毎日の養護学校への送り迎えも大変だったろうし、姉が親の言っていることを分かってくれないときはどんなに苦しかったことでしょう。養護学校の先生と折り合いが悪いときもありました。それでも両親は私たち姉妹に等しく今も愛情をかけてくれています。私はそれを今回の質問をするまで当たり前のように感じていて、特にどうこう考えていませんでした。
今改めて、親への感謝の気持ちでいっぱいです。そしてそのことに気付かせてくださった皆さんに感謝いたします。

お礼日時:2005/06/19 11:04

こんにちは。



知的障碍児の中学生の母親です。

虐待することは悪いことです。それがわからない親、
というのはとんでもない親ですが、何割かの親は
してはいけない、とわかっていても、つい。。。。
というパターンだと思います。まして一度言っても
通じる相手、ではありません。いろんなことが重なり、
その限界が越えたときにそうなってしまうのでは。
かなり親に対して甘い考えかもしれません。

これが正解!という答えはないと思いますが、
もしも私がそういうふうに子どもにしてしまい、
先生が気付いてしまって、責めれらたとしたら
「何にもしらないくせに!」と思ってしまうかも。
それよりも話しをじっくり聞いてくれたなら、
自分の行動に対して反省をしたり、原因に気付く
かもしれません。

我が子にもしかしたら障碍があるかもしれない、
そう不安に思い、医療の戸を叩き、診断された時に
「今までよくがんばったね。この子がこうなのは
あなたのせいじゃないよ」そう言ってもらって
号泣してしまった。そんな話しをよく聞きます。

たとえ嘘でもいいんです。がんばっていますね、
そう担任から言われたらうれしいです、親として。
頑なな親の心を解きほぐせるのは、頑張っている
ことを認めてもらうことかな。

親が子育てを辛い、しんどいと言った時に「何言って
いる、親なのに」という言葉はさらに追い討ちを
かけるだけです。

子どもには、もちろん「君はいい子だよ、よくがんばって
いるね」とほめて認めてあげてほしいです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
まず親の子育てとその辛さをこちら側が十分に理解しなければならないということですね。子どもには障碍が重かろうが軽かろうがあらゆる手立てを尽くしてその子に合わせてその存在を認め愛情を伝えなければならないですよね。

お礼日時:2005/06/19 11:16

難しい問題ですね。


虐待の可能性であって事実関係はがわからない。現実問題として児童相談所や学校でも対応に苦慮しているのが現状でしょう。そのレポートですか・・・

私がもし教師で担任であったなら虐待の度合いによりますが医師に連れて行きその診断書を元に関係施設に連絡し速やかに児童を保護します。

問題は“限りなく虐待であろうと思われる”状況ですよね?虐待である証拠を見つけると言いたい所ですが・・・
それでは“犯人探し”であって親子にとってプラスには成らない。ではどうするか?可能な限り家庭訪問を繰り返し、親と子の相談役に徹します。その状況で虐待の有無、虐待に到る経緯、今後のケアー等々専門家とのパイプラインとして対応するでしょう。

虐待=悪い!ではなく。虐待の背景を理解しつつ、親子関係の再構築する為のお手伝いとしてどう動くかを考えます。
その為には児童心理学等々の習得も教師には必要に成ると思われる・・・
って結びます。^^;

難しい問題ですよね。親が虐待の認識が無いケースも多くあるのでに意識改革も必要に成るかな?心理的虐待も含めて・・・

自信なしにしておきます。m(__)m
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
犯人探しは解決策にはならないですよね。教師はパイプ役に徹し、親と子のそれぞれを認める。教師として可能なことはやる、ですね。
また医師のもとへ連れて行くという考えも私には抜けていました^^;。

お礼日時:2005/06/19 11:11

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