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ヤクルトの株を買いました。きになるのは信用売り残が、買い残の10倍以上と、長期にわたってあるのですが、これってどういうことなのでしょうか?理由を知りたいので、宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

最初に、以下は、相場経験と観察から蓋然的に生まれた私の推量です。


少し『専門的』になりますが、ご容赦下さい。


数多くの食品株に見られる長期間の信用売り残について疑問を持たれたのだと思います。

順序立てて推理・推量して見ますと、


前編

 1.食品株の特性
    A.事業の浮沈が小さく、配当が安定している
    B.株価変動があるも、豊富な話題を基に、市場の中心銘柄として
      大きく活躍する銘柄ではない(最近は変動の大きな銘柄もありますが)

 2.低金利時代で、信用取引に要する負担金利が低い

 3.制度信用取引ではなく一般信用取引を利用すれば、逆日歩は負担しなくていい

 4.一般信用取引には、信用期日が松井証券のように無期限となっているものもあるが、
   通常は半年、この信用期日については、計画的に
   ロールオーバー(買戻し&新規売り建て)を行なう。
   但し、一部は現渡しを行うと同時に、新規売り経てを行なって
   ロールオーバーする場合もあるとは思う。

  ※極端な相場変動の時に、信用売り残高が少し増減するが、それ以外は、
   ほぼ一定の時が多く、上記のように考えています。
   一般に、取引所が指定した日々信用残高公表銘柄以外は、
   週一回しか残高は発表されませんし、一般信用では、
   日証金が公表するの日々の貸借残高にも数字の変化が表れません。


後編
 この信用売り方の正体ですが、個人もしくは法人で、
 簿価の安い株式を大量に保有している者と推察します。また、取引上の理由か、
 なんらかの理由で売却出来ない株主とも考えられますが、いづれにしても、
 大株主または、かなりの大口株主と思います。

 では、なぜ、その株主が信用売り建てを、しかも長期に亘り行なうのか?
 まず、

  (1)この株主にとって、取得簿価が安いため、配当利回りが高く、
   配当収入>信用取引コストとなっていること

  (2)次に、同じく取得簿価が安いため、信用売り建をした時点で、
   含み益が確定・発生していること。いざとなれば、現渡しをして、
   含み益を実現益に変えることができる。

  (3)含み益をランニングさせたまま、、時々(年1・2回)、少量、相場の上下動で
    買い戻しを行い、売買損益を発生させている。

  (4)現在のヤクルトのように相場が上昇しても、踏み上げる必要がない

  (5)もちろん信用建て玉をロールオーバーする度に、売買損益が発生するが、
   たとえ損失が発生しても、ロールオーバーを行い再度含み益を発生させ、
   相殺している。

   (例)
     簿価50円の現物を保有、500円で信用売り建て、相場が暴騰し1000円へ、
     そこで期日が到来、ロールオーバーすると、500円の売買損がでるが、
     同時に新規売り建てにより、従来より含み益も500円増え、相殺される。
     逆に、200円に値下がりした場合、ロールオーバーすると、300円売買益が発生、
     同時に新規売り建てにより、含み益は従来より300円減少、相殺される。

  (6)このように、相場の上下動に対して損益はニュートラルとなりますが、
    時々反対売買したり、新規に追加売り建てをしたりし、また、ロールオーバーにより、
    他の株式での売買損益の調整弁、及び、課税負担の調整をしていると思います。
   例えば、他の銘柄で儲けたとき、売り建て玉の反対売買やロールオーバーで
   売買損失を発生させ、課税負担を軽減させることが出来る。時に、個人の場合は、
   現行のギャピタル・ゲイン課税では、売買損の繰越ができるため、メリットがある。
   また、法人では、当期利益の調整に使える。
   さらに、いざ、何らかの理由で困った時は、いつでも現渡しをして益出しができる。


以上見てきたように、私は、かなり特殊な株主が、特殊な目的で行なっている
と推量しております。証拠を提示することは、売り方、当人しかできませんので、
あくまで、推量であることを重ね重ね申し上げておきます。

以上、長文にて失礼しました。
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この回答へのお礼

すごいです、疑問に思っていたことが理解できました。ありがとうございます。ちょっと専門的でしたが1時間ぐらい、色々用語を調べまして、私のような初心者でも、おおよそ理解できました。1ヶ月ぐらい前に100株だけヤクルトを購入したのですが、最近、フミフミいい感じなんです。どこまでかなと思ってますが、もう少しは利確せずに保有しようと思ってます。ところで、「特殊な株主が特殊な目的」との事ですがどんな方(法人)なんでしょうか?気になるところです。本当に詳細にありがとうございました。

お礼日時:2005/08/18 23:56

追加訂正



『誤』

例)
     簿価50円の現物を保有、500円で信用売り建て、相場が暴騰し1000円へ、
     そこで期日が到来、ロールオーバーすると、500円の売買損がでるが、
     同時に新規売り建てにより、従来より含み益も500円増え、相殺される。
     逆に、200円に値下がりした場合、ロールオーバーすると、300円売買益が発生、
                                                  ↑

『正』
 売買益⇒売買損

失礼しました。
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理由というのは、空売った投資家の心理と言う事でしょうか?


これは推測の域を出ないのは当然ですが、天井打ったとかの判断で
売りを出したものの、買いが強くて買い戻せずホールドしてる。
投げ売ればまた踏み上げてしまい、、、、の循環。
とかの、一般的なありがちな理由だと思いますが、、、。

この回答への補足

ちょっと言葉が足りなかったようで、すみません。10倍もの信用残が何年も前から、ずっと続いているのです。一般的な循環ではないと思うんですが、私は株の初心者なので、あまりよくわかりません。
こういう1部企業って多いのですか?どういう筋の人が関わっているのかとか、その仕組みがしりたいのです。お願いします。

補足日時:2005/08/17 20:25
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