これが怖いの自分だけ?というものありますか?

最近いろいろと本などを読むにあたり疑問に思ったのでよろしくお願いします。(歴史には疎いです)

ヒトラーとスターリンってよく比較対象とかで名前を一緒に見る気がするのですが、
なぜかスターリンの行為・残虐性(?)というのは表立ってみない気がします。
私は歴史には全然強くないのですが、
ヒトラーと聞くとやったこととか(ユダヤ人虐殺など)いろいろと頭に浮かびます。
ですが、スターリンだと名前や存在は知ってても、
具体的にどんなことをやったとか、ほとんどわかりません。

こう思ったのも、この前テレビ番組(CS)でヒトラーとスターリンの生涯を見ていて、
スターリンが行ったこと(直接的・間接的含め)による犠牲者が2,000万人だと聞いて
ビックリしたからです。ユダヤ人虐殺でも600万人と聞いています。
600万人という数字はユダヤ人の虐殺だけですから、もっと犠牲者は多いと思いますが、
それにしても2,000万人とはかけ離れている気がします。
(600万人よりも少ない説もあると聞いています)

でもヒトラーの方が悪名高い(気がする)のは
戦争に勝った・負けたなんでしょうか?
それともそのやり方なんでしょうか?
ちょっと見たところではスターリンも同等の悪の代名詞な気がするのですが…。

学がないため犠牲者数の間違い・認識不足などがあるかもしれませんが、
よろしくお願いします。

A 回答 (10件)

一つは両者の死亡後の立場の差があります


ヒトラーは戦争に負けて死亡後ドイツは無条件降伏しているのですから、それまで対立していた国だけでなく自国民も全否定する立場で語ることになります。
スターリンは死亡後もソ連の国家体制が変わったわけでなく、基本的な路線(秘密警察体制)は継承されつつフルシチョフやゴルバチョフ・エリツィンらの時代に徐々に見直しや批判が(主にトップの立場から)行われたのです。総てが明らかになったのはソ連崩壊後でした。

第二に戦後のドイツとロシアの情報公開性の差
これはご存知の事だと思います。

第三に被害者の差 ロシアの被害者たちは欧米のユダヤ人ほど世界への発言力の無いロシア人少数派・ウクライナ人・コサック・イスラム系などの人達だったことも関係有るでしょう
ヒトラーの虐殺のなかでもドイツ人障害者やロマ人(いわゆるジプシー)に対するものは今でも御存知ない方が多いと思います。ユダヤ人に対するものが突出して宣伝されています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
死亡後の立場の差、なるほど!って感じです。
体制が変わらないときに都合の悪いことなんて表に出すわけありませんよね。

情報公開性の差・・・すいません知りませんでした。
ユダヤ人に謝罪・賠償金もそれの一端なんでしょうか。

被害者の差は言われてみればそうですね。
私はたまたま本を読んで障害者やロマの人も知っていましたが、
普通の本や映画などではとりあげていませんね。
ユダヤ人が賠償金目当てで被害者の数を誇張しているというのも聞いたことがあります。

とてもわかりやすく教えていただいてありがとうございました。

お礼日時:2005/09/03 11:56

私は、スターリンとヒトラーの人物像の違いに関心があります。



一言で言えば、スターリンの最大の価値観は「権力」であり、ヒトラーは「芸術」です。

言い換えれば、スターリンは「現実主義者」であり、ヒトラーは「夢想家」です。ヒトラーも権力を志向しますが、それは 己の価値観の実現のための手段です。

後世の評価の差はここに起因すると思います。

歴史は私にこう教えてくれます。
[権力志向者]も [芸術家]も、決して我々のリーダーにしてはいけないということです。

平凡なようですが、「最大多数の最大幸福」こそ政治の目指すべきことと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

うー。。。なんとなくわかる気がしますが、
ちょっとスターリンの所業がよくわかっていないので漠然としています。
(ヒトラーの「夢想家」っていうのは想像できるのですが)

みなさんにいろいろお答えしてもらってありがたいのですが、
ちょっと自分の頭が容量オーバーしてるかも・・・。

もう少しわかりやすく教えてもらえると助かるのですが・・・。
スイマセン。。。

お礼日時:2005/09/06 23:55

No4の者です。


スターリン時代の暗黒については、ソ連崩壊後に西側の人間がソ連時代の公文書にアクセスできるようになり、それなりに新事実が発掘されてはいます。

たとえば、10年ほど前に出た「クレムリン秘密文書は語る」と言う本で、
http://books.bitway.ne.jp/shop/mt-detail_B/trid- …

* 戦前に、ソ連に憧れてソ連に亡命した日本の人気女優岡田嘉子が、日本のスパイと扱われ、拷問の結果日本のスパイと自白して、地獄のソ連監獄に長期間服役した。普通であれば獄死しているケースです。本人は「ソ連では優遇されました」とウソの証言を長期関していました。

* 日本社会党が、ソ連から資金援助を長年にわたり受けていた。

といった、衝撃の事実が書かれています。前者は、スターリン体制の非情さを物語るエピソードです。

ただ、そうした動きは決して活発ではありません。

「ロシア語という難しい言語を駆使できる歴史家/ジャーナリストが、ロシアという暮らしにくい国に長期間滞在しないと新史実を発掘できない」

ということがあるのでしょう。

ちなみに、中国の毛沢東もスターリンに負けない数の自国民を殺したと言われていますが、これは現在の中国が毛沢東時代から継続していますので、本当のことは良く分かりません。中国に言論の自由はなく、西側の研究者やジャーナリストが中国の公文書にアクセスすることは困難ですので。

独ソ戦でのソ連側の人命軽視ぶりについては、最近文庫本になった「スターリングラード 運命の攻囲戦1942-1943」が好適です。スターリングラードで捕虜になったドイツ兵がどうなったのかも書かれています。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31552957
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。

回答者さんの

>「ロシア語という難しい言語を駆使できる歴史家/ジャーナリストが、ロシアという暮らしにくい国に長期間滞在しないと新史実を発掘できない」

より、

>* 日本社会党が、ソ連から資金援助を長年にわたり受けていた。

が気になります。

ソ連関連のことが一般的にはなかなか耳に入ってませんよね。
疑問・興味本位から入った事柄ですが、奥深くてちょっと難しくて頭が痛くなってきました。
(スイマセン・・・)

文庫本にもなったとのことなので、教えてもらった本、読んでみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/06 23:47

No3です


「情報公開性の差」という表現が不適切だったので訂正します

戦後ドイツには言論や報道の自由があり
ソ連には無かった、という意味でした

日本において天皇が人間宣言を行った時ですら日本人は衝撃をうけたのですが、ヒトラーやスターリンは神に近い立場から悪魔に評価が変わったわけで一般国民のみなさんは精神面でも大変だっただろうと想像しますです。
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この回答へのお礼

わざわざありがとうございます。
みなさんの話を聞いて、戦後のドイツは日本と似ている感じがしました。
(やはり戦争に負けたからでしょうか・・・)

そういえば日本兵(国民)の映画や本などは見たことがあるので、
天皇に対する姿勢が想像つきますが、
ドイツやソ連などでもヒトラーやスターリンは神的な対象だったんでしょうか?
ドイツ兵やソ連兵の立場の本(民衆も)を読んだことがないので、
具体的にはイメージがわかないですが、大変だったことには違いないですね。
再度の回答ありがとうございます。

お礼日時:2005/09/06 20:59

2です。


現在、入手できる中では、サンケイ新聞から出ている『スターリン秘録』がよくまとまっています。姉妹編の『毛沢東秘録』も読まれると、よいでしょう。
『収容所群島』は絶版のようです。図書館には必ずありますから、ぜひ読んでください。ソルジェニーツィンが生命を賭けて書いただけに、涙、涙、涙です。

スターリンの悪事が知られていないのは、ハリウッドが、ナチス告発映画ばかり作っているからでしょう。『スターウォーズ』のような映画にまで、ナチスを連想させる悪役が出てきますからね。
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。
本のことを教えていただいて大変助かります。
あまり本を読むのを日常としていないので、
取り掛かりやすい本から読まないと挫けてしまうからです。

こうやって皆さんに回答してもらってあらためて見ると、
映画や本などユダヤ人の虐殺ばかり取り上げてますよね。
その他にも私が知らない悲惨なことなんてまだまだあるんだろうなって思うと、
自分の認識の甘さが情けなくなります。。。

スターウォーズ見たことないんですよ。SFスキじゃないので。
イメージ的にナチスは連想できないんですけど、
どういう感じで出てくるんですかね・・・。

なんか目立ったところばかり(ここで言えばヒトラー)叩く感じは、
日本の俗的なマスコミみたいで嫌な感じです。
他にもたくさん悪行積んでる人なんかいるだろうに・・・。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/04 02:04

No4の者です。

スターリンについて詳しく書いている本として下記のものがあります。絶版ですが、
図書館で探してみてはいかがでしょう。

赤いツァーリ スターリン 封印された生涯 上下
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=19746814
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=19746813

この本の読後感は「ソ連に生まれないで良かった...」でした。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
そうですね。図書館って手がありましたね。

>「ソ連に生まれないで良かった...」

なんか・・・重いですね。
読んで途中で挫けたりして・・・。

ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/03 12:25

#1です。


とても勉強になります。
とくに#4の方がおっしゃられていることは
曖昧ながらも知っていましたがこうやって活字で見ると凄惨なものがあります。
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この回答へのお礼

全く同感です。質問してよかったです。
みなさんに感謝・感謝です。

お礼日時:2005/09/03 12:19

客観的に見て、ヒトラーよりスターリンの方が殺した人数は多いでしょう。



スターリンの悪行は例えば下記のようなものです。

1. No2の方が指摘されるように、国家経済の一環として、政治犯と看做した者を強制収容所に送り奴隷として使役。このやり方は現在の北朝鮮に受け継がれています。これによって死んだソ連国民は数千万と言われます。

2. 独ソ戦の過程で、無謀な戦争指導によりソ連兵士の生命を浪費。数年前の映画「スターリングラード」で描写されていました。徴兵した一般人を、訓練もせず軍服も着せず、銃は2名に一丁でドイツ軍陣地や戦車に突撃させるといったものです。ドイツ軍将兵の手記に「ソ連軍の指揮は無茶苦茶だ。何であんなに兵士をぎせいにできるのか」という疑問が多く書かれています。独ソ戦のソ連死者が異常に多いのは、ソ連の責任でもあります。

3. 独ソ戦でやむなく捕虜になった兵士を、解放後に裏切り者として強制収容所に送って奴隷とした。捕虜兵士の家族はとっくに強制収容所に送られていたそうです。戦争で生き残っても自国の強制収容所で野垂れ死にしたのでは...

4. ドイツ領に攻め入り、ドイツ民間人(多くは女性・子供)に対して無制限の略奪強姦虐殺を実行。病院に押し入り、寝ていた妊婦を強姦したとか、修道院で尼僧を片端から強姦したとかの凄惨な話が伝えられています。ドイツ人の財産は全て略奪して持ち去りました。

5. 1945年8月に、日ソ中立条約を蹂躙して断末魔の日本に宣戦し、一方的な一週間戦争で

* 満州や樺太の富を略奪。今の価値で100兆円レベルと推算されています。
* 日本軍将兵を捕虜とし、シベリアで奴隷労働に使役
* 日本民間人(多くが女性、子供)にドイツ人に対して行ったと同じ略奪強姦虐殺を実行。満州で全てを奪われた多くの日本女性は、餓死するか中国人に身売りするかの選択を強いられました。

6. 捕虜にしたドイツ軍兵士を長期間抑留して奴隷として使役。多くが野垂れ死にしたと言われます。1960年代になっても、生き残りのドイツ兵がソ連に残されていたそうです。

スターリンによって死亡した「ソ連人」の数だけでも、5千万人は下らないと思われます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
すごいです。お恥ずかしい話ほとんど知りませんでした。
銃が2人に1丁なんて、戦いにならないじゃないですかね。
馬鹿げています。ドイツ軍将兵の手記気になるので探してみます。

強制収容所というとまずはドイツというイメージでしたが、
長期的にこのように使用されていたとなると、
ソ連のほうがよっぽど悪高いですね。
「スターリングラード」見ていませんでした。今度見てみます。

こんなに悲惨なことが行われているのにあまり表立っていないのは、
#3の方と同じようなご意見でしょうか?
こちらの方も教えていただけると幸いです。

お礼日時:2005/09/03 12:18

スターリンの犠牲者が2000万人というのは、昔の数字で、ソ連崩壊後、5000万人から7000万人という数字が出ています。


1の方の回答の〈ヒトラーはナチスドイツには全く関係の無いユダヤ人を虐殺し、スターリンは当時のソ連の体制に批判的や反動的な同志を粛清した〉というのは、よくある誤解です。犠牲者の多くは、反体制に関係のない一般人でしたし、1920年代後半には、無実の農民を家族ごと虐殺するという、ユダヤ人虐殺に匹敵する行為が、組織的に行われました。
反対派が皆殺しにされた1930年代後半以降、強制収容所に送られた人のほとんどは、無実の一般人でした。些細なことで密告され、収容所に送られたので、ソ連の市民はビクビクしながら暮らしていました。
無実の一般人を逮捕したのは、秘密警察に囚人供給のノルマがあったからです。ソ連経済は、資本主義を復活させたNEP期を除くと、ずっと破産状態で、国家財政の赤字を、強制収容所の奴隷労働で補填していました。日本兵のシベリア抑留も、同じ目的で行われました。長く働かせることが目的でしたから、死亡率はナチスの収容所と違って、高くありません。しかし、その方が残酷です。詳しくはソルジェニーツィンの『収容所群島』を読んでください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
奴隷労働させてそこで死亡したとなると、ガス室のような大量虐殺よりは目立ちませんね。
確かに残酷ではありますが・・・。
『収容所群島』読んでみます。シベリア抑留は知ってましたが、
そんなことが長期にわたって行われていたとは全然知りませんでした。

5,000~7,000万とはそれにしてもすごいですね。
ますますなんでそんなに表立って出てこないのか不思議になります。

本屋さんなどに言ってもナチス(ヒトラー・ユダヤ)関連の本は多く見受けられますが、
スターリン(ソ連)関連の本ってあまり見かけません。
もし他にもわかりやすい本やサイトなどありましたら教えていただけるとありがたいです。

お礼日時:2005/09/03 11:37

ヒトラーはナチスドイツには全く関係の無いユダヤ人を虐殺し、


スターリンは当時のソ連の体制に批判的や反動的な同志を粛清した
と、私は思っています。
ヒトラーは虐殺で、スターリンは共産主義における闇の部分では無いでしょうか?どちらも殺人には違いないですが。
ヒトラー・スターリン体制に詳しい方のアドバイスをお願いします。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
でもヒトラーも国(民族)の為に結果的にユダヤ人を大量に虐殺し、
スターリンも国(政策)の為に批判的な人を大量に殺したとなると、
身勝手さ・理不尽さもそんなに大きくは変わらない気がするんですが・・・。
自国民だとまだしょうがないってこともあるんでしょうかね?

お礼日時:2005/09/03 11:09

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