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山には「水場がある山」と「全くない山」があります。
水場があっても、すぐに枯れてしまうところなど、水量の差も相当異なることが多いですね。
また、沢や川の水温の差も大きいようです。

どういうしくみなんでしょうか?
粘土層などの地層。地下水脈。広葉樹などの保水能力?
と関係があるのでしょうか?

一般的に、山の沢や川の水は、ピークに山小屋などがなければ飲めるといいますが、全ての沢や川の水は安全といえるのでしょうか?

ちなみに、静岡市にある山伏山の頂上付近の沢の水は豊富で、とても冷たいのに驚きました。
こちらの理由についても、ご説明していただければありがたいのですが。
よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

「山」といっても、単独峰と連峰とでは、地下水の状態はかなり異なります。


地下水も基本的に川の水と同じように、高いところから低いところへ移動します。
周辺より標高の高い場所だと、地下水は(地中)深くなりますし、
海抜が高くても周辺に比べ低い場所だと、地下水位は浅くなります。
また、質問文にあるように、表層付近の土壌・土質の状態によっても代わってきます。
その水場単独でなく、周辺の地形などと合わせて、統合的(?)にとらえる必要があります。

平坦地では、土質の差(砂礫などの透水層か粘土質の不透水層か)によって、比較的単純にモデル化できますが、
山地では、地下水は岩盤の複雑な亀裂の構造によって、大きく左右されますので、
「水みち」は非常に複雑・難解です。
地質によってある程度は推定可能ですが、その精度は平坦地に比べるとかなり落ちます。
湧水量も基本的にはその後背地の面積によりますが、単純にそれだけでは評価できない場合も多々あります。
まぁ地面の中の事は、とどのつまり良くわからんと言う事です。

沢の水は上流に排水管理のされていない山小屋などがあった場合、
モロにその排水が混入している場合もありますので、直接の飲用は避けた方が良いかと思います。
地下水(湧水)についても、直接関連性があると断定する事も出来ませんが、
安全面から行くと同様にそのままの飲用は控えた方が無難だと思います。
外気と連動してなくて水温が安定している様な湧水だったら、(鉱泉は別にして)比較的安心できるかな、と思ってます。

地下水については元地質屋としての意見では、
どうせわからん事だから、あれこれ自分で勝手に考えて理屈をつけてしまえる事、
これが一番おもしろい事かなと思ってます。
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一般的に、硬い岩でできた山は、水が地下に染み込まず地上に流れる確立が高くなり(水場がある)、石灰岩など、水に溶けやすい岩でできた山では、水は地下に潜ってしまう確立が高くなります(水場がない)。



水量の差は、落葉樹が多い山では保水力があり、安定していますが、針葉樹(常緑樹)の多い山では水はすぐに流れてしまい、晴天が続くと枯れてしまいます。その差はすぐに実感できます。晴天が続いたときでも、堆積した落ち葉(つまり落葉樹林帯)をわずかに退けるだけでもう湿っていることがわかるでしょう。これが保水力です。
 もちろん他の要因もあります。万年雪があれば、夏場はずっと水は供給されることになりますし、逆に、冬は凍ってしまって、水は流れません。等々。

水はたいていの場合、小屋や牧場等が上部になければ飲んでも問題のないことが多いですが、温泉などがあれば、その成分により飲めないこともありますし、キタキツネが持っているエキノコックスという病原菌?により、場合によっては死亡することもあるようです。まあ私はそこまで気にせず飲んでいますが。

 山伏には行ったことがありませんが、きっと落葉樹が多いところなのでしょう。山の水はだいたい冷たいものだと思いますが。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
実際にはカールの雪解け水の方が冷たいのかもしれません。
しかし、山伏は2000メートルそこそこ。
一度お出かけください。

お礼日時:2005/09/29 12:45

 僕も高校生ですが、兄が山好きで、(半分無理やりですが)南アルプスの北岳から、南の屋久島まで付いていって登頂しました。


  
 『一般的に、山の沢や川の水は、ピークに山小屋などがなければ飲めるといいますが、全ての沢や川の水は安全といえるのでしょうか?』は
 単純に山の水は、上流に工場はもちろん「人」が居るような環境でなければ安全だと思います。(責任はもてませんが・・・常識的に)

『山には「水場がある山」と「全くない山」があります。』は
 これは『人間が「水場」を作っている』ので、(僕も知らなかったのですが、山では基本は自分で水場を探すことが必要です(山キチガイの兄が言っていました))。
 したがって、兄から「2ヶ月前は、おいしい水が多量に流れていたのに、今はまったく水がない」など当たり前なことであると説明されたことがあります。

 水場は、通年を通して、水が平均的に流れているところを、地元の山好きな方々などが、登山者のために、水を供給できるようにしてくれたものではないでしょうか(自信なし、かってな想像)
  
 『山伏山の頂上付近の沢の水は豊富で、とても冷たいのに驚きました。』は
 温度は、地下の温度が地上と異なるため、冷たく感じるのだと想像します。(yuukinosuzuもご存知な、アタリマエのことです・・シツレイシマシタ。)

 水が豊富なのは、たまたま当日に豊富であったのではないでしょうか。山の水は、数日で(特に日本は、山から海までの距離が短いため、yuukinosuzuさんの言う「保水能力」が弱い?)で変化します。
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地下水脈と広葉樹の影響が強いと思います。



特にブナの木は保水能力が高く、天然のダムとも言われる
位です。ブナ林の山に大雨が降っても下流では
水による災害が非常に少ないです。

今は結構山や川の水は安全とは、いえなくなっているようです。
人間がごみや排泄で汚しているためです。
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