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荒木とよひさの作詞した演歌の一節です。
私は詩心が乏しいので教えてください。

<越中おわら
祭りが過ぎて
山が哭いたら
雪ばかり>

質問は、”山が哭く”とはどういうことですか?

A 回答 (6件)

越中おわら…「おわら風の盆」のこと。



富山県富山市八尾地区で行われる祭りの名前。
「風の盆」の名称由来は諸説あるが、二百十日に風の害にあわず豊作となることを祈る行事、盆踊の一種のおわら踊で風の神をしずめるという意味があるとされる。
毎年9月1日~3日(「二百十日」にあたる時期)に開催。
「おわら節」は哀切な(物悲しい) 曲調が特徴。

山が哭いたら…ここでは「木枯らしが山あいを吹きすさぶ音」のこと。

木枯らしとは、10月半ばの晩秋から11月末の初冬の間に、初めて吹く毎秒8メートル以上の北風。
この季節の山は木々が落葉して(木枯れて)、細い枝枝がむき出しになり、その間を風が吹くために、甲高い笛のような、あるいは悲鳴や泣き声のような特徴的な音がよく響く。「哭」は、特に喪失感や悲しみ寂しさが深い時に、感極まって出す特殊な泣き声、大声のこと。

面白い質問だなと思って、回答を書きながら歌詞を検索して読んでみました。この歌は「むかし別れた(もしくは死別した)恋人を思い出している女の歌」なのですね。https://www.uta-net.com/song/39618/

女は「風の盆」で有名な八尾に生まれ育ち、同郷の男性と恋をした。
しかし男はあるとき何らかの理由で八尾を離れ、戻ってこなくなりました。今も、どこにいるかわからないようです。

読みようによっては、女は男に弄ばれて捨てられたのかもしれない、或いは男は幸せな結婚を前に不慮の事故かなにかで急に亡くなったのかもしれない、色々な風に読める歌詞です。あえて、いろんなドラマを思わせるように、作詞家が工夫を凝らしたのかなと思います。

女は「風の盆」の踊り手でもあります。
そして踊り手として風の盆に毎年参加しながら周りの男性の踊り手を見ると、つい恋人の似姿に見えてしまいます。つまり未練があるわけです。

そして、二百十日の風鎮祭の余韻や昔の恋人への未練を引きずって、晩秋の山々を眺める、またその山々をふきすさぶ物悲しい木枯らしの音を聞いている。

そこに「山が哭いたら」という印象的な歌詞が使われています。

「女が哭いている」わけではないのがミソですね。

女は今でも男の面影を追い求めるほどには未練があるし深く悲しんでもいるけど、どこか諦めきったような、達観したような、そんな歌詞にもなっています。もう泣き尽くして涙も出なくなった。女はそんな心境なのかもしれません。

だけど「山が」哭いているんだよ、というところがいかにも、演歌らしいというか日本の詩歌らしいレトリックです。

「風の盆」は風を鎮めるための祭りですが、八尾は風鎮祭を熱心に行う必要があるほど風が強い土地であるということです。

風鎮めの祭りをしてもやはり、木枯らしは非常に厳しく容赦なく吹いてくる。そして次には冷たい雪が全てを覆うのだ。これはそんな気象の歌でもありますね。

おわら節も物悲しい、晩秋の景色も寂しい、木枯らし音も哀切、それを見ている女の心も深い喪失感に満ちている、というように、いくつもの「寂しい、もの悲しい、失われた、尽き果てた感覚」を重ね合わせているわけですが、そういった多層的な情報をこんなに簡単な短い言葉で表せているので、プロの作詞家というのはさすがですね。

軽い気分で回答を書き始めましたが、調べるうち、思いのほか良い勉強になりました。
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この回答へのお礼

早速のご回、答ありがとうございました。
私は、昔からジャズを聴いていましたが、最近急に演歌が好きになり・わかるようになりました。
<さすが><プロの作詞家>は、<多層的な情報をこんなに簡単な短い言葉で表>すのですね、深く。うまい煮しめのように。

お礼日時:2024/03/24 12:12

祭りが過ぎ、立山連峰で冬風・山風がビュービュー吹いて、冬が近づき、のような

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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
<ビュービュー吹いて、冬が近づき>ですね。

お礼日時:2024/03/24 12:00

自分の感情を擬人的に自然に託しているのでしょう。

結局自分が悲しいということだと思います。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
山云々に関係なく<自分が悲しい>のですね。

お礼日時:2024/03/24 11:59

山がなくで思い出すのは




この場合の水が出るとは当時のいい方で山津波のこと、今でいうと土石流を伴う崩落
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この回答へのお礼

早速のご回答がとうございます。
泣く⇒涙⇒山津波ということですね。


渥美清は力を抜いて歌っていますね。

お礼日時:2024/03/21 08:27

歌詞から察するに、秋が終わり冬が始まる季節の変わり目、北風が吹いて山の木々を揺らしたり、峠や谷を吹き抜けるが冷たい風が轟轟と鳴ったり、そういった山のたてる音を「山が哭く」と表現しているんでしょう


冬の始まりを告げる、厳しい季節の到来を暗示させるような印象ですかね
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
<厳しい季節の到来を暗示させ>ますね。
人が山に投射しているのですね。

お礼日時:2024/03/20 17:04

「山が哭く」という表現は、日本語の詩や歌詞で時々使われる言葉で、坂本冬美の歌「女は抱かれて鮎になる」にも、「 霧に隠れて山が哭く」と言う歌詞があります。



「哭く」は日常的にはあまり使われない言葉ですが、特定の状況で効果的に用いられます。 「哭く」は、「大声を高く上げて泣き叫ぶ」ことを指します。 通常の泣き方ではなく、感情が極まった末に、絞り出すように大声で泣くというニュアンスです。 この言葉は、通常の涙とは異なり、何かこらえきれない事情があって声をあげて泣き崩れるような状況で使われます。

したがって、「山が哭く」とは、山が何らかの深い感情や悲しみを抱えて、その存在を大声で表現しているようなイメージを持たせている表現です。 

<越中おわら祭りが過ぎて山が哭いたら雪ばかり>の文脈では、おわら祭りが終わったことを山が嘆き悲しんで、山々が雪に覆われている様子を歌っていることが伺えます。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
<感情が極まった末に、絞り出すように大声で泣く。のですね。
<おわら祭りが終わったことを山が嘆き悲しんで、山々が雪に覆われている様子>ですね。人が山に託した光景・感情ですね。

お礼日時:2024/03/20 16:55

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