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私は某医療機関に勤務していますが、施設の6階には透析室があります。透析室の患者監視装置の固定について質問させてください。地震時の対策として監視装置のキャスターを固定(ストッパーが装備なども)をしないというのが、某メーカーが推薦する方法だと透析スタッフから聞いたのですが、どうもすっきりしないでいます。
私の考えていることは、転倒することも考える必要があるのは当然だと思うのですが、揺れによる装置の移動も問題であり、装置が壁などに隣接して設置してある場合に、装置と壁を鎖などで連結しておくべきではないかということです。以前に地震の番組で冷蔵庫などの大きなものが、揺れにより前の方に飛び出す映像を見たことがあるので、監視装置もキャスターを固定していないなら尚更移動し、転倒しないにしても避難路を閉鎖することになるのではと考えています。また、監視装置の後ろの下に電源コードや供給ラインが接続されているために、大きな移動ではそれが抵抗になり前に転倒するようなきもします。私の意見を会議で言っても、裏づけが無い意見にみんなまともに取り合ってもらえません。この意見に対してアドバイス頂けないでしょうか。よろしくお願い致します。

A 回答 (4件)

ご心配はご尤もですが、メーカーが推奨する方法で僕もさほど問題有ると思えません。



と言うのも、地震には縦揺れと横揺れが有ります。極々簡単に言えば、縦揺れが直下型、横揺れがその余震です。しかし、実際にはその複合型です。で、被害と言うのは、その加速度と振幅幅が大きいほど大きくなります。(直下型は地震規模とはあまり関係無く、その地盤の変化によって被害が変わりますので、以下、通常の横揺れで考えましょう)

今回のご心配の冷蔵庫の例ですが、今回の装置とは異なります。

一般に家具は点又は面で床に自重により支えられ、直且つ、壁に密接して置かれています。この状態で建物が急激な横揺れを受けると、その建物内部に有る物もその重心に同じだけの加速度を受けるわけです。で、その物が傾き、重心が構造物を支えている支点よりも外部に出るとその物は倒れるのです。

冷蔵庫は、空で有れば比較的重心が下に有るので、転倒し難いものなのですが、物が詰まると当然その重心は高くなり、転倒し易い方向になります。

更に、最近の物は設置や移動をし易いように、前面は高さ調節用の足2点で、後ろがキャスターとなっている仕様が増えている筈です。

更に更に、地震による振幅はその軸に対して均等に両側に振れるのですが、壁に密接しておれば、その密接側のエネルギーは逃げ場を失い反対側へといくのです。

従って、冷蔵庫などは転倒しないように壁にチェーンなどで繋いでおく必要があるわけです。

しかしながら、今回の装置はキャスター付きと言う事ですから、急激な横揺れの際には床が揺れるだけで、その装置はその場に留まっている可能性の方が高いのです。(直下型の地震で地盤が変化し、建物自体が傾いたりした場合はその自由度が命取りになりますが、その際にもご心配の電源コードや供給ラインが命綱の役割を果たすでしょう。)

そんな訳で、その装置の重心が低くて、壁から充分に離れていれば、そんなに心配要らないと思いますよ。地震の振幅は両側に同じように振れますから、もし、その装置が移動するとすれば、キャスターの向きの違いによる抵抗の違いだと思って頂いて良いと思います。(キャスターのストッパーは地震の際には余計な抵抗になるのです)

板などの上に物を置いて横方向にカタカタと細かく振ってみてください。その物は細かく移動するが、その板からは落ちないのと同じです。(そして、その板の片側に壁の役割を果たすストッパーを付けて同じようにやってみて下さい。、物体はそのストッパーのお陰で大きく振ってもそちら側に落ちない代わりに、そのストッパーにぶつかった瞬間に反対側に大きくはじかれている事が判ります。)

この回答への補足

震度7くらいを想定して考えています。確かにおっしゃるとおりですが、横揺れの場合に建物の高いところ(この場合6階)では傾斜がかからないのでしょうか。

補足日時:2005/09/21 07:20
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この回答へのお礼

詳細に教えて頂きありがとうございました。他の回答者の方からも教えて頂いたように、学会などやメーカーではきゃスターを固定しないようにとのことだそうで、その方が転倒しないということだそうです。でも考えていたら移動することによって、透析装置から患者を離脱させ避難させる場合など、避難路の閉鎖になりスムーズな避難誘導ができないような気がしています。質問することによって大変得るものがありました。本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/09/22 20:43

実際に震災を経験したクリニックが固定した患者監視装置に被害が大きかったと講演していたような気がします。


しかし、それはストッパーで足下だけ固定した機械と、フリーな機械の比較であって、壁に固定した機械との比較ではありません。
完全に壁に固定することが出来ればそれが一番である気はします。
透析液供給装置とか大型のものは壁なり床なりに完全に固定してるでしょう。
それと同じことが患者監視装置に出来るのであれば、それが理想的であるかもしれません。しかし、利便性やコストに大きな問題がありますよね。掃除とかメンテも面倒ですし、そもそも透析装置が壁に沿うような形で設置してあるケースは少ないのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

ありがとうございました。私の施設ではほぼ100%で後ろに鎖などで固定できる環境にあります。
>ストッパーで足下だけ固定した機械と、フリーな機械の比較
ここにポイントがあったようですね。

お礼日時:2005/09/22 20:37

再度。

その建物に震度7程度の力が掛かったとして、どの程度建物が傾くのか?は、厳密には構造計算をしなければなりませんし、残念ながら私はその道の専門家では無いので正確では有りませんが、ざっくりと計算します。(その建物が建築基準法に適合していると仮定してですが)

今の基準は関西の大地震の経験から震度7で倒壊しないことを目標にしています。

そして、その横方向へのずれの許容範囲は、これまた大雑把に言って高さ方向の200分の1です。つまり、20メートルの高さの建物で10cmのずれですね。これを角度に直すと約0.3度です。車椅子のスロープのゆるいものでも約3度ですから、如何にゆるい傾斜で有るかが判ると思います。

そして、前回も書きました通り、地震は振幅ですから床が傾斜しても、その次の瞬間には反対側に傾斜するので、その上に有る物体がどちらかに急激に飛び出す事はないのですし、よほど重心位置が高い不安定なものでなければこの程度の傾斜では転倒しませんよ。

ただ、人の感覚と言うのはあなどりがたいものが有りまして、見た目で「なんか危ない」と言うのは、結構、当てになりますし、何よりも不安を抱えたまま仕事をされるのはお辛いでしょうから、ワイヤーなどで軽く固定されるのも良いかもしれません。しかしながら、仕事のしかも医療用の機器に勝手に取り付けるのはまずいでしょうから、職場の管理者に「万が一の患者への安全対策」としてお願いされたなら如何でしょうか?(こう言う職場の環境を統括する部門が有ればそちらにお願いするのも良いかもしれません。)
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再度。

先ほどの回答は、万が一、地震が起きたとして、その建物自身は対策がとられていて、大した被害も受けない規模として仮定したものです。これが、建物そのものが倒壊の危機に見舞われたり、構造体そのものに被害を受けるような地震規模場合は、その中に有る物体はどんな対策を施していようが無意味ですから。
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