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 お寺の「山」と「院」と「寺」はどういう意味ですか。
先日、千葉県の重俊院というお寺に行きました。重俊院というのは通称で、正しくは森川山重俊院出羽寺というそうです。森川出羽守重俊の菩提寺なのでそこから名をとったそうです。そのまんまやんか・・・。さて、お寺の名称には○○院と○○寺と○○山がありますが、どうちがいますか。すべての寺には○○山○○院○○寺という「山」「院」「寺」がセットになった「正式名称」のようなものがあるのでしょうか。でも法隆寺には「山」も「院」も聞いたことがないです。

A 回答 (7件)

#6さんの話によると、号というものは、装飾みたいなもので、ある時期、ある機会につけられてしまうとか、変えられてしまうとか、あるような気がします。



たとえば、曹洞宗の寺のOO山**寺を調べていくと、過去は、真言宗++山**寺であったり、西方浄土に因縁のある寺の名前の曹洞宗の寺を調べると、日連宗の廃寺の寺号をもらったりと、宗派は、歴史的に転派しているので、やはり、確実な法則って無いと思われます。もちろん、現在、新興宗教を興せば、どんな名称で、号をつけても、法務局の登記に至るときに、似た商号で登記できないとか、あるかもしれないけど、結局、自由でしょう。オウム真理教でも、仏教系と自称しているので。。。

で、在来仏教宗派に限っても、聖徳太子の聖徳宗というのは、現在少ないけど、現在、AA宗で現存している寺院が、過去、聖徳宗という寺院は、探せばあると思うのです。

僧侶の号や、漢詩家の号でも、その年齢によって途中で、変更したり、複数使い分けしている場合もあるので、確実な法則は無いような気がしますが。。。。

おおざっぱな、分類でしたら、それぞれの回答者の話も解かりますが。。。
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 すべてのお寺に「○○山○○院○○寺」という名称がついている訳ではないようです。


 「○○山」という山号が付いていないお寺もあります。質問者が挙げられている法隆寺もそうですし,奈良時代以前のお寺には山号が付いていないようです。
 「○○山」という山号のみのお寺もないようです。成田山でさえ,新勝寺という寺号があります。
 
 たいていのお寺は,「○○山○○寺」「○○山○○院」「○○山○○院○○寺」「○○山○○寺○○院」のいずれかになると思われます。
 
 ○○院というのは,○○寺に包括されているお寺であるとの解説があります。確かに,徳川家康の金地院というお寺は南禅寺の境内にありますから,この解説は正しいように思えます。
 しかし,浄土宗総本山は「知恩院」。ではこの知恩院はどこのお寺に包括されているの?総本山を包括するお寺って?ということになります。
 
 浄土宗総本山は正式には,「華頂山知恩院大谷寺」と言います。山号・院号・寺号の3つを持っていて,院号をお寺の一般的な呼称としているのです。
 
 ○○院の住職さんに「○○院と○○寺に違いがあるのですか?」と尋ねたことがあります。その折.「うちは○○山○○院大谷寺というのが正式名称なのだが,大谷寺は総本山と同じ名称なので,○○院と掲げているのだ。」とおっしゃいました。このお寺も3つの号を持っているお寺でした。ついでに,「院号と寺号の両方を持っている寺と,院号と寺号のどちらかだけ持っている寺に違いはあるのですか?」と尋ねたら「特にない。うちの宗派(浄土宗)の寺はたいてい院号と寺号の両方持っていて,そのどっちかを掲げているだけだ。」とのことでした。

 ちなみにうちの菩提寺は○○山○○寺で,院号はありません。
 No.5の回答者が述べられているとおり,院号と寺号の関係は一律ではないようです。
 山号・院号・寺号の3つを持った寺もあれば,山号・寺号又は院号の2つを持っている寺もあるということです。
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横やりで住みませんが。




NO4さんの説明によると、主だったお堂が「院」で、院の集合体が「寺」で、江戸を境として、発想が逆転している実例もあるとのことですよね。

さらに、院の中で、特別な宗教活動や、独立会計で、代表役員が、居れば、内在的に、宗教法人法による「寺」や「院」が存在するということで、院、寺の、歴史的背景分類と宗教法人法による分類と複雑混在していて、さらに、檀家制度や、国内寺院数許可統制時代もありましたので、いろんな意味での区分の「寺」「院」が歴史とともに残り、一律では、無いということですね。
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 「院」は“垣のある建物”という意味で、そこから寺の境内に独自に本尊・堂舎・資材を有する僧侶の住房を意味するようになりました。

ですから厳密に言えば境内にある院・庵・房(坊)・堂などの施設すべてを含めたのが寺となるのです。ですから法隆寺の場合は西院・東院、さらには中院・宝珠院・律学院などを含めて「法隆寺」というひとつの寺になります。高野山の場合ですと現在は金剛峯寺という名の建物がありますが、江戸時代までは山内にある南院・正智院・明王院などを寺院を総称して「金剛峯寺」という寺だったのです。
 しかし、かつては複数の院を有していた寺も、院が統廃合されてひとつになった場合、あるいは最も有力な院が実質的に寺を運営している場合などは○○寺と名乗らず、▲▲院と名乗る場合もあります。
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○○山○○院○○寺というな名前をそれぞれ山号、院号、寺号と言います。

この中で実は院号だけは少し別枠で考えていただくとして、普通は寺の正式名称は○○山○○寺という形で表します。

#2の方の言う通りですが
寺号はその寺の名前です。建立者や開祖が名前をつけるのが普通で、その寺を造るにあたっての気持ちがこめられます。

山号はその寺院のある場所を示すことが原型です。昔の中国では仏教寺院は山の中に立てられるのが普通で、その山の名前をとって山号としました。やがて平地に建てられた寺院も山号をつけるようになります。

で、山号+寺号が正式名称となる場合が多いのです。しかしまあ、日本では成田山など特別な場合を除いて寺号だけで寺を表すのが普通ですし、法隆寺・興福寺・東大寺など奈良時代以前に建立された寺に山号はありません。

さて、院号ですが、「院」というのは大きな寺などの中にある付属した施設や建物の名前です。本山など大きな寺だとその寺の系列の末寺があったりするわけですが、その中で本山と同じ境内の中にあるものを普通は院と言います。その寺の住職などが引退したあとに暮らすためのものであったりするわけで、山号+寺号+院号とするか、寺号+院号でその院を示します(ご質問の場合は人の名前を元にしているので順番が少し異なるようですね)。

なお、法隆寺については上にも書いたように山号はなく、#1の方のお答えになっている
「聖徳宗総本山」というのは山号ではありません。
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たしか、


山・・・(神聖な)場所
院・・・建物
寺・・・事務所
と、ざっくり理解することができる、と聞いたことがあります。
特に、寺を事務所というところが、現在の意味とそぐわない印象を受けますが、確かある漢文の先生も同じ事をおっしゃっていました。

うろ覚えですみません。専門家のフォローを私も待ちます。
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聖徳宗総本山 西院 法隆寺 と言います。

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