人生のプチ美学を教えてください!!

 有機化学で環境問題に関するような研究活動ってどんなことが行われていますか?
 クリーンケミストリー(物質生産過程の低環境汚染化)などが有名なところですけど、それ以外に、例えば、高汚染環境下に生息する動植物から有機物をとりだし、その対汚染性のある有機物を分析、合成、利用し、対汚染性のメカニズムの解明をするとか、そういった環境問題に対して(クリーンケミストリをディフェンシブとするなら)オフェンシブな有機化学の研究って行われていないのでしょうか?
 私は今B2の学生なのですが将来的にそのような研究を行いたいと夢見ています。そのような研究を行っている大学があればぜひ教えてください。
 また、環境問題と関連性が深いのは、有機よりも錯体や生化学分野のほうなのでしょうか?
 
 少し話が変わりますが、有機合成の技術というのは就職時に1つの特殊技能として重宝されるとよく耳にするのですが、それは本当ですか?

A 回答 (3件)

> オフェンシブな有機化学の研究って行われていないのでしょうか?



例えば、温暖化ガス対策なら、「排出量を減らす」のではなく、「大気中の温暖化ガスを濃縮・分解する」研究、という理解でよろしいですか?

だとすると、私は耳にしたことがないように思います。
譬え大学の研究室であっても、その多くは企業との共同研究などによる研究費に支えられている現状だと、「メインの研究の脇で細々と」というのが専らなのかもしれません。
(・・・といっても、私は「知った情報を自分なりに(笑)解釈する」のは得意な方ですが、「情報を集める」のは苦手なので、或いは行われているのかもしれませんが)

ただ、温暖化対策に関しては、仮に京都議定書が守られたとしても温暖化が止まるわけではなく、多少上昇率が低下するだけだということを考えると、いずれ嫌でも国レベル・国際機関レベルでの研究を立ち上げざるをえなくなるのではないかと思っています。
(「温暖化抑制」ではなく「冷却化」のための研究を、と。もっとも一方で「地球はまもなく氷期に向かう寒冷化に入る」という方もいるようですが:実際そうなったとして、温暖化による諸問題解決に間に合うのかは・・・)


> 有機合成の技術というのは

それはあると思います。
例えば同じものの合成を行ったときに、慣れた後の方が1,2回目よりもなぜか收率が高い、といったこともありますし、有機合成歴が同じ程度の人でも、合成反応に得意不得意があったりもします(やってる当人たちにも何が原因で差が出るかがわからなかったり・・・)。
なので、採用する側が経験のある人なら、当然「この合成法は、経験のある人間にやってもらった方が」と思うはずですから。
(一口に有機合成といっても種々あるので、たとえ有機合成をやっている人間でも、全てが頭に入っているわけではありません。今までと別の物質の合成・別の反応を行う場合には、いろいろ調べなければならないことが多くなり、新しいものに取り掛かるにはそれなりに時間が掛かります)
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 そうですね。

私は環境系に席を置いていましたが基礎研究の分野でしたので(苛酷な環境下:大気圏上などを想定した環境下で、レーザーなどを使い物質を壊したときの反応実験)それを使った就職先は限られています。
 私は今まったく違う分野に就職しました。

 有機で環境関連といえばネオエネルギーやエンジンなどの効率をよくする(燃料電池など)は、やはりはやりか、強かったです。(友人がそうでした)

 就職を見据えるのでしたら今ある産業下でもかなり需要は多く(これも友人ですがプリンターの新しい方式の確立:今ある特許技術を使わない方法の模索)なども強かったです。

 環境問題に興味があるとの事ですが有機合成で就職に強いのはやはり話題というか注目の集まっている分野ですね。しかし、大学と社会とでは違うのどで自分のやりたい事を大学のうちで学び、そのやってきたノウハウを生かした就職活動を展開して社会、企業で新たに学ぶくらいに考えてもいいと思います。

 大学では興味のある分野についたほうが身が入るし、苦しい卒論もなんとか乗り切れるのではないですか?参考になれば。
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「オフェンシブな有機化学」というイメージのものはあまり聞いたことはありませんね。


有機化学の環境問題というのは、環境負荷の大きいものを排出しない方向が主流になると思います。

ただ、現在使用されている農薬などを環境負荷の小さいものに切り替えるような研究も環境に関わっていると言えるでしょう。

環境問題は必ずしも化学物質ばかりでなく、害虫の異常発生や、雑草が農作物に被害を与えたりといった生物による環境破壊といういうのもあります。
そういった問題の解決に有機化学が役立つこともあります。

なお、有機合成のできる人が重宝されるというのは聞いたことがあります。そういう人は種々の化合物の扱いに慣れており、つぶしがきくとも言えるでしょう。
また、バイオ関係の技術に比べて自動化されにくい上に、習得に時間を要することも関係があると思います。
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