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 「あさり」と「しじみ」に含まれる鉄は、ヘム鉄なのか?非ヘム鉄なのか?知ってる方がいたら教えてください。また、どうしてなのか・・・?も知っていたら教えてください。

A 回答 (2件)

下手をすると専門用語の連発になるので、ものすごく簡単に説明しますが、赤血球に含まれる血色素で、酸素運搬に重要な役割を果たすことで知られるヘモグロビン(hemoglobin)というものがあるのは知っていると思います。



この言葉は「鉄」を意味する「ヘム(heme)」+タンパク質の一種である「グロビン(globin)」が結合したものであることを示しています。

つまりヘム鉄というのは、ヘモグロビンの構成物質として使われている鉄を指すわけです。

そして、このヘモグロビンは赤い色をしていますから、牛や豚、鶏、魚など赤い血の生物は、すべからくヘム鉄を体内に持っているということになります。

一方アサリなどの血は、鉄ではなく銅が結びついているため緑色をしていますですので、貝の中に存在する鉄分は、厳密に分けるなら「非ヘム鉄」と言えます。

ただし、ヘモグロビンが作られるときには銅が欠かせないことや吸収率などの点から見ると、吸収率はヘム鉄とさほど変わりません。

貝類は脂質も少なく、ミネラルが豊富ですし、あまり細かく考えず、野菜などと一緒に積極的に食べてください。

この回答への補足

詳しい説明をありがとうございました。もう一つ質問なのですが、ヘム鉄は、ヘモグロビン由来とミオグロビン由来のものがあるという話ですが、あさりやしじみには、ミオグロビン由来のものはないのですか?
本当に申し訳ありませんが、お返事をいただけると助かります。

補足日時:2005/10/30 00:31
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これも面倒な話なので、ごく簡単に説明しますが、ミオグロビンとヘモグロビンに細かい違いはいろいろありますが、おおまかに見れば、どちらも鉄を媒介にして酸素を貯蔵・運搬する役目を持っています。



ですから、ヘム鉄には両方由来のものがあるわけです。

そして先に述べたように、貝類(あるいは甲殻類全般)はもっぱら銅を媒介にした色素(ヘモシアニン)を使って酸素を運搬するので、アサリなどには、ヘモグロビンやミオグロビン由来の鉄は存在しないということになるわけです。

ただし、例外として赤貝だけは血にヘモグロビンが含まれていますからヘム鉄です。これは覚えておいて損はないでしょう。
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この回答へのお礼

わかりやすい説明をしていただきまして、ありがとうございます。
本当に助かりました。^^

お礼日時:2005/11/03 20:05

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