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胃の中にいるといわれているピロリ菌について教えてください。
強酸である胃酸の中でも体に胃の粘膜をまとい、酵素で尿素を分解してアンモニアを作りそのアンモニアで胃酸を中和する、と言うところまではわかったのです。もしかしたらこれも違うかもしれませんので違っていたら訂正してください。
わからないのは、この尿素をどこからピロリ菌が手に入れているかということなのです。食べ物には含まれていないし、血液には含まれているのでそこから手に入れているのではないかと思いましたが、そうすると胃の内壁を出血させてその血液を使うのかとも思いましたが、わかりません。

A 回答 (3件)

>胃の内壁を出血させてその血液を使うのかとも思いました


ピロリ菌によって胃内で出血するまでの過程について少々書かせていただきます。
胃壁の表層は上皮細胞が分泌した粘膜によって保護され、さらに上皮細胞同士が複数の特殊な蛋白質によって密着し、その内側にある毛細血管や筋肉組織を酸や胃の消化酵素から守っています。
ピロリ菌が胃粘膜の下に潜り込むと、ピロリ菌の毒素によって上皮細胞が死んでいくため隙間ができます。また、一部のピロリ菌が上皮細胞に注入するCagAという蛋白質は、細胞同士を密着させている蛋白質を動かして、上皮細胞層に隙間を作ってしまいます。
こうしてできた細胞の隙間から胃の消化酵素やピロリ菌の毒素が侵入すると、毛細血管が壊されて宿主の体液が漏出します。
ピロリ菌については参考URLに詳しく書かれています。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/ヘリコバクター・ピロリ
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この回答へのお礼

わかりやすい解説ありがとうございます。
実に巧妙な仕組みを持っているのですね。

参考URLも非常に参考になりました。

お礼日時:2005/11/09 01:02

 哺乳類は窒素廃棄物を主に尿素にして、普通はそれを腎臓で濾しとって尿として排出します。


 タンパク質の少ない草ばかりを食べる草食動物は、尿素を胃や腸の中に排出して、その尿素から腸内細菌にアミノ酸を合成してもらってタンパク質不足を補っていると聞いたことがあります。貴重な窒素をリサイクルしているわけです。人間も、イモばっかり食べてるパプアニューギニアの先住民を調べたらそうなっていたそうです。人間にも潜在的に草食動物と同じ能力が備わっているということです。

 タンパク質の多い食物を食べていると、腸内細菌はタンパク質を分解して餌にするものが多くなります。逆に、極端にタンパク質摂取量が少ないと、腸内環境中にタンパク質が少なくなるので、尿素やアンモニアなどから自分でアミノ酸を作れる種類の細菌が増えるわけです。ちなみに大腸菌はグルコースだけを炭素源にして生きることができるそうですから、周りにタンパク質がなくなれば自分でアミノ酸を合成しだすはずです。

 タンパク質を十分に摂っている人の胃に尿素が大量に排出されることはないのでしょうが、ちょっとぐらいは出ててもおかしくないんじゃないでしょうか? 尿素は小さな分子だから血液中にあるのが拡散して胃の粘液などの中に出てくるのかもしれませんし。
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この回答へのお礼

詳しい解答をありがとうございます。
確かに尿素は細胞膜も通過できるようです。
また食べ物には尿素は含まれていないと思っていましたが、軟骨魚類の筋肉などには大量に含まれているそうです。
また質問する機会がありましたらよろしくお願いします。

お礼日時:2005/11/06 11:16

耐酸性:


胃の中は強酸性で通常の細菌は生存できません。
H.pyloriは菌体表層に多量のウレアーゼを持っています。尿素分解酵素であるウレアーゼは、体液や食餌由来の尿素を分解し、生じたアンモニアが菌体周囲の胃酸を中和することで細菌を強酸から保護しています。

という記載がありました。

参考URL:http://www.medcajapan.co.jp/kensa/hoken/frame1/k …
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この回答へのお礼

早速のお答えありがとうございます。
体液からや食餌なのですね。

お礼日時:2005/11/05 21:52

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