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タイトルのとおりなのですが、国や自治体が謡文句のようにいう
高齢者の自立できた社会を目指すというのは
具体的には高齢者がどういう環境にあれば良いのかわかりません。
自立とはどういうことなのでしょうか?

かなり国の回答に対し揚げ足的な質問ですが
国は自立を具体的にどうとらえているのでしょうか?
また、個人的なイメージでも構いませんので
どなたか教えていただけないでしょうか?

A 回答 (8件)

制度施策の場合は、表向きの表現と裏の本音を見極める必要があります。



高齢者の場合でいえば、介護保険創設の裏の理由の一つは、増え続ける高齢者医療費の抑止と、新たな財源確保でしたし、今回の介護保険改正もできるだけ介護保険給付を抑えたいという意向があります。そのためにはできるだけ元気で、自分でできることを増やしてもらうのがもっとも好ましい訳です。
おおざっぱに言えば、お上が多大な援助をしなくても地域の中で生活できている状態を「自立」としてとらえている、といえると思います。
まさか、保険給付を削りたいので制度改訂します、とはいえませんからね。全体的な流れとしては、誤解を恐れずにいえば、公(おおやけ=行政)の関与をできるだけ少なくして、自己責任において生活してください、ということです。

一方、市民にとっての自立を考えると
身体的自立:介護を必要としない状態
経済的自立:自分で収入を得て生計を立てる
それらが自立だ、ととらえてしまうとこの社会で自立している、できている人って極少なくなってしまいますよね。金を稼いでても、自分で掃除洗濯ができないおとっちゃんは自立してないことになりますし、専業主婦も稼いでないからだめ、カウンセリングをうけてても精神的に自立してないことになりますし。

自分の人生をどう送るかを、自分自身で決めることが「自立」の根本概念であり、その判断や実施上に障害があるならば他者の手助けを得ても良いと思います。誰かに生かされているのではなく、自分の人生の主体として生きている状態が「自立」だと思います。

ですので、「具体的にこういう状態であれば自立」という線引きができるものではなく、「私は自分の人生を主役として生きている」と本人か周りが思えば、それが自立といえるのかもしれません。
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高齢化社会に向けてとても大切な疑問だと思います。


私はヘルパーです。専門的ですが、障害があって社会的に不利な立場だったり、高齢で介護を受ける状態であっても、健常者と同じように家庭や地域で生活するのが自然だというノーマライゼーションという原理(1950年代に北欧で始まった)がこれからの日本でも福祉のありかたとしています。
これにより、従来のような要介護高齢者などを地域や一般社会から分離して施設などで処遇するのではなく、出来る限り家庭や地域で普通の生活を送れるような環境をつくるために支援をしています。
要介護高齢者の自立というのは、食事、排泄、入浴、歩行、衣類の着脱の5つが他人の力を借りずに出来ることをいいます。
しかし現実には、歩行が出来ない高齢者の場合はそうはいきません。そこで電動ベッドを使用し軽い力でも自分で起きあがり座ることが出来たり、トイレまで歩けないなら、オムツをするのではなくベットの横にポータブルトイレを置き自分で排泄、買い物や調理はヘルパーを利用するなど、老化を最小限にくい止め出来る限り人間らしい生活をするために支援しています。地域ではデイサービスによる入浴介助があり、車椅子ごと移動でき、専用車椅子ごと入浴できます。また社会に出ることにより、人とのコミュニケーションをすることができます。
つまり、人間らしく生きることが出来る、福祉の行き届いた社会を目指していますが、国の予算の問題もあってまだ試運転のような状況です。
私は30代ですが、つくづく平凡ですが未来や希望や家族や友人があり、なにより家族が健康であることのありがたさを実感しています。
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 福祉の学校を出ている者です。


 やはり、高齢者の場合だと、どうしても介護の必要の度合いを測るのがウエイト高いようですね。寝たきりの方、歩行困難な方など。
 一方で、認知症の方は、意思をうまく伝達できない点で生活が困難になったりします。
 私の場合、自立とは、自分の意思で可能性を追求していくことというニュアンスがあると授業で習いはしました。自立は孤立とはまた違います。
 車椅子に乗っていても、意思表示がうまくできれば、自立している面もあると言っていいと思います。
 しかし、国などは介護予防や筋力強化など、寝たきり予防の対策も打ち出していることから、国の側からすれば、やはり歩行や入浴、排泄などが自力でできるかをウエイトを重きにおいているのではという気がします。
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 私はホームヘルパーをしている者ですが、来年度から介護の方針が大きく変わります。



 簡単に申しますと今まで「高齢者の出来ない部分をフォローする」と言う考え方でしたが、今度からは「高齢者の出来る事は自分自身でやってもらい残存能力を引き出そう」と言うことです。

 予防介護と言う考え方ですが、これから急速に高齢化が進むこの国ですからそういった考え方が必要なのでしょう。
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介護を受けなくても受けてもどんな立場でも


精神的に肉体的に自分の選択権をもち、
自由で、しいたげられず、一人の人間として
堂々と生きていられる地域、社会、国という意味だと解釈しています。
そのために介護保険があるのでは?
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介護を必要とせず、一人で元気に暮らせるってことだと思いますよ。


金をかければいいというものではないと思います。
上げ膳据え膳で自分でトイレにも行けなくなるよりは、誰も面倒見てくれないと文句を言いながら自分でトイレに行ける生活の方が断然すばらしいと思いますよ。
呆けて寝たきりになった祖母を介護していた母は、ああなるくらいなら早く死にたいと言っていましたが、元気で長生きできるのがやはり一番でしょう。

実際問題高齢化が進んで、お金が足りないのも事実なのでしょう。金を惜しみやがって、と思うかもしれませんが、動けなくなって多額のお金をかけて面倒を見るよりも、動けなくなる前に小額のお金で対策をして、経費削減しておくことも大切なのでは?
国の概念がうまく動いていないと思われるなら、草の根的な活動でも身の回りから改善できることはいくらでもあると思いますよ。
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高齢者に対する自立に対する最近の国の動向に私は不安を感じます。


介護予防をして、「自立」した生活を。
ケアプラン作成の際は高齢者が「自立」した生活を送れるような目標を持って等々
国が言いたい高齢者の自立像とは介護を必要としない、
つまり「お金のかからない高齢者」を言いたいのではと感じます。

No.1の回答者の言われるように障害者の分野でも同じようです。
アメリカでのIL運動で叫ばれた自立の概念とはほど遠い
「自立」という言葉が蔓延っている気がして
残念でなりません。
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端的に言えば「稼ぐ」ということではないでしょうか。


しかし、どう稼ぐのか?の具体的な案は常に置き去りですが・・・。
この問題は、先頃可決した「障害者自立支援法」にも同じ事が言えると思ってます。
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