No.1
- 回答日時:
経過措置については新法の制定附則7条に規定がありますね。
「なお従前の例による」とされていますので,旧借地法7条での処理になります。
旧法に従うので承諾するしないではなく,遅滞なく異議を述べることになります。
ご質問の場合は借地期間の延長はありませんが,更新拒絶時の正当事由の有無で参酌されることがありますので異議を申し立てておくといいでしょう。
改築承諾料についてはいろいろな算定方法がありますが,今回のように借地期間の延長のない場合は更地価格の1~3%ぐらいが相場ではないでしょうか。
>旧法に従うので承諾するしないではなく,遅滞なく異議を述べることになります。
と云うことは、従前の建物を取り壊して、7Fを建て始めて「異議あり」となるでしようか?
これだと現実性に欠けるような気もしますが。
>今回のように借地期間の延長のない場合は更地価格の1~3%ぐらいが相場ではないでしょうか。
これの判例などありましたらお願い致します。
私の手元の判例集では、非堅固から堅固な場合なので更地価格の10%から15%となっていました。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
困りましたね。
>>従前の建物を取り壊して、7Fを建て始めて「異議あり」となるでしようか?
遅滞なくとは,再築の事実を知りまたは知りうべかりしときから相当な期間とされています。
再築についての事前の通知を受けてますからね,建て始めてからでいいかは判断しかねます。
>>これだと現実性に欠けるような気もしますが。
旧法7条の異議や新法7条の承諾は借地権の期間延長の条件に関するもので,異議があったからと言って再築が出来なくなるわけではありませんので,どういった点で現実性に欠けるのかよく分かりませんが。
ご質問には書かれていませんでしたが,増改築制限の借地条件や用法制限に関する借地条件を特約として付けておけば,新法17条マターとなりますからまた別ですけど。
tk-kubotaさんの場合は異議も申し立てをしてもしなくても借地期間に延長はありませんから(旧法7条但書)あまり気にしてもしょうがないです。
>>これの判例などありましたらお願い致します。
判例としてあげるほどものはありませんが,増改築制限の借地条件に関する借地非訟(旧法8条の2第2項,新法17条2項)実務の相場が更地価格の3%とされていおり(後掲市川論文51頁),それに準じるのが実務慣行として根付いているものと認識しています。
>>私の手元の判例集では、非堅固から堅固な場合なので更地価格の10%から15%となっていました。
非堅固から堅固な場合は借地条件変更となりますので(旧法8条の2第1項,新法17条1項)更地価格の10%を原則とし,7%から15%の間で認めるのが実務の取扱とされています(後掲市川論文32頁)。
ただ今回のtk-kubotaさんの場合は現在の建物も鉄筋コンクリート造なんですよね。堅固な建物ですね。
どのような判例集をお使いか存じませんが,このあたりの相場については東京地裁民事22部(借地非訟事件の専属部)の裁判官をしていた市川太志さんの「借地非訟事件の処理について」や借地非訟実務研究会編「借地非訟事件便覧」に詳しいですよ。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 借地・借家 借地権付の仮換地への建設について 1 2022/09/14 19:13
- 不動産業・賃貸業 アパートの退去費用について。 最初の契約の時に記入した退去時による 補償承諾書というものに 下記につ 3 2022/11/11 12:47
- 不動産業・賃貸業 【アパート立ち退き料の交渉について】 4 2023/04/25 07:50
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 建て替え決議と建て替え承認決議の区別について 1 2022/06/12 14:17
- 建設業・製造業 建築工事の丸投げ 4 2022/07/05 11:09
- 法学 不動産登記法 買戻権の行使について 承諾証明情報について 3 2022/05/26 08:35
- その他(車) 保管場所使用承諾書をもらうのにナンバーは必要?? 6月に新車を納車するのですが、ディーラーから保管場 5 2022/04/06 22:02
- 新卒・第二新卒 内定承諾後辞退をした24卒です。 就活における個人情報の取り扱いについて質問したいです。 内定承諾後 3 2023/06/09 17:07
- 就職 内定承諾後に内定を辞退することは法的に問題がないというのが一般的な解説ですが、過去には企業側から訴え 1 2023/04/07 01:30
- メルカリ メルカリで古着販売、古物商許可証必要でしょうか。 3 2023/02/20 10:42
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
借地内の植木の所有権利はだれ...
-
借地上の建物を落札したが前所...
-
借地に建てた家の処理
-
土地は借地、建物は自己所有。...
-
条件付地上権とは?
-
明治時代より土地の賃貸借契約...
-
借地上の建物の解体義務が借地...
-
使用貸借している土地に建つ建...
-
借地権付き建物について教えて...
-
貸土地の又貸しはNGですか??
-
競売 「売却外物件あり」について
-
土地の賃借料に関しまして
-
定期建物賃貸借の敷地に借家権...
-
地上権と地代の関係に付いて
-
相続で土地と建物が違う名義人...
-
借地権なしの借地契約で建物買...
-
抵当権の効力が及ぶ目的物の範囲
-
根抵当権つきの土地を贈与され...
-
法定地上権付き建物を勝手に解...
-
競売の使用借権付建物について
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
借地内の植木の所有権利はだれ...
-
土地は借地、建物は自己所有。...
-
生活保護者の母がいます。持ち...
-
条件付地上権とは?
-
電柱の支柱を自宅の敷地内にあ...
-
借地に他人の看板を立てさせる...
-
競売 「売却外物件あり」について
-
借地上の建物を落札したが前所...
-
借地料の適正価格の調べ方[教えて]
-
自分の土地に他人に建物がたっ...
-
貸している土地に物置を建てら...
-
土地と建物の所有者が違う場合...
-
工場抵当について
-
土地区画整理組合
-
借地上の建物の解体義務が借地...
-
借地の賃料値上げ要求に対して
-
事業用定期借地の一部を転貸す...
-
テラスハウス区分所有建物修繕...
-
定期地上権つきのマンションを...
-
土地は他人名義、建物は自分名...
おすすめ情報