
No.3
- 回答日時:
No.1さんの回答されている、「分光光度計」側の要因ですが、
主な要因は、試料が完全に光を通さない場合でも測光値が
ゼロにならない「迷光」です。
測定波長によっても異なるのでザクっと一般論ですが、
(1)数十万円以下の分光光度計
迷光レベルは0.1%T以上あります。なので、吸光度3Absの
試料に対して、0.3Abs以上の誤差が出ます。誤差はAbs値
が小さくなる方向に出ます。迷光が0.5%Tレベルになる装置
では、2Absでも直線性に問題が出てきます。
(2)100万円前後の分光光度計
迷光レベルは0.05%T程度です。3Absに対して誤差は0.18Abs
程度になります。2Absに対しては、0.02Absで無視できます。
(3)200万円前後の分光光度計
この価格帯になると、分光器を2連にしたダブルモノクロメータ
の装置が買えます。このタイプでは、迷光レベルが0.0003%T
と、もう3Abs程度の低光量領域でも、迷光が誤差の原因に
なることはありません。
どうもご回答ありがとうございます。なるほど、たしかに分光光度計による誤差というのは必ずあるのでしょうね。迷光という現象があるんですね。蛇足ですが、光が完全になくなることはありえないのかもしれませんね。
No.2
- 回答日時:
濃度が薄い状態では測定対象の分子は溶媒分子のみに囲まれて、完全に孤立しています。
しかし、濃度が高くなると、測定対象の分子同士がくっつきあう確率が高くなり(場合によっては分子同士で会合体を作り)、吸収位置がずれたり、新たな吸収が現れたりします。この回答への補足
どうもありがとうございます、大変参考になりました。私が行った実験では、p-nitrophenol水溶液を用い、410nmの吸光度を測定しました。p-nitrophenol水溶液濃度は0~100μMの範囲で測定しましたが、70μM辺りから吸光度が低くなりました。濃度が濃くなると、分子間での水素結合が多くなり、それらp-nitrophenolによって作られる影の部分が増して、その結果後ろに存在するp-nitrophenolに光が当たらなくなり、吸光度が減少するのでしょうか?分子間の相互作用によって、光の回折が妨げられ易くなるのかもしれませんね。
いまいち疑問なのは、濃度が濃い溶液では、分子に光が当たる機会が減少する為か、もしくは、分子間の相互作用によって、光は当たっているけれど、光を吸収しない分子が存在するか、どちらが主な原因なのかです。それとも、どちらも起こっているのでしょうか?
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