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最近国語の授業で夏目漱石さんの「こころ」を読みました。
実際読んだのは、Kと私が散歩をしているところ(Kが私に恋愛のことで相談している場面)~Kが自殺をした場面までです。。。
読むにあたっていくつか疑問があります!!
◎Kと私が上のを散歩をした晩にKは私のことを「もう寝たのか」と聞いています。これはなぜでしょうか??このときKはどのような気持ちのだったか気になります・・・
とあるサイトで「このとき自殺する予定だったが私はまだ起きていたので何もなかったかのようにした」とあったのですが…
私は「Kは私に相談したかったのかな」という考えもあります。。。
◎Kの自殺した理由
これが一番気になりますね。これはいろいろな説がありますが…
私に裏切られたからなのか…自分の道に真っ直ぐ進めなかったからなのか・・
とても気になります!!

A 回答 (1件)

1、


「もう寝たのか」というKの言葉は、
Kの自尊心の強さと小説の流れを基にして単純に考えれば、「自殺する予定を邪魔されないための確認」と考えるのが最も無難でしょう。
しかし、私はma710さんと同じ考えで、実はKは先生に相談したかったのだと思います。
表面上はあくまで自殺のための準備だとK自身も思っていたでしょう。
ただ、無意識の中で「何とか死以外に解決できる道は無いだろうか。」と必死で助けを求めていたのではないかと思います。
同時に、お嬢さんに対する先生の気持ちを確かめようとしたようにも感じます。
根拠はありません。しかし、人間とはそういうものではないかと思います。
また、ただ一つこのような考えの根拠になる可能性を秘めた箇所があります。
Kが「もう寝たのか」と尋ねた翌日、「何か話したかったのではないか」というようなことを先生はKに確認します。
その時『Kはそうではないと強い調子でいい切りました。』という文があります。
先生は、そこからKの強い「覚悟」を連想するのですが、心理的には本心を指摘されたために強く否定する必要があった、という可能性が非常に高いのではないかと感じます。
無論、Kも意識としてはそんなつもりはなかったでしょうから、まだ若かった先生が気付かなかったとしても止むをえません。
Kが自殺することなく、この内面の葛藤を抱えたままストーリーが膨らんでいけば、また別の面白さを持つ小説になっていたような気もします。
しかし、漱石は「Kの覚悟」で押し通します。
その潔さというか、ストレートさが時代を超えて多くの人に好まれる所以ではないかと私は考えています。

2、
Kが自殺したのは、小説上は、自分の長年唾棄してきた恋愛に自身が溺れそうになったことを先生に指摘され、また、信念に照らして恥じたからだということになるのでしょう。
そして、自らの恋を成就させるために「その正直で、単純で、善良な人格」に付け込んだのだ、と漱石は先生に言わせています。
ただ、私から見ると、Kは普段から自分に対して精神の緊張を課しすぎていたのだろうという気がします。
それが恋の魔力によって逆方向に大きく振れることで一気に緩み、その落差の大きさゆえに不安定になっていた心理状態で、全てを無防備にさらけ出して相談をかけた友人である先生から、いつも自分が口にしていた「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」という刃の闇討ちを受けるのです。
「正直・単純・善良」な人格の持ち主が、非常に不安定な精神状態にあった時に、さらに強烈な刺激が加わり、結果として良し悪しは別にして「果断な覚悟」のスイッチが入ったという解釈が妥当ではなかろうかという気がします。
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答ありがとうございました。
hakobuluさんはそういう解釈なんですね!!
納得する部分がたくさんありました。
この本はいろいろな解釈ができて楽しいですね。

お礼日時:2006/02/27 13:51

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