No.7ベストアンサー
- 回答日時:
なぜ「日本」は「Nihon(あるいはNippon)」と呼ばれてるのですか?
ご質問者は、今さらながらふと思ったことはありませんか? 基本的なことをお忘れの方もいらっしゃるようですが、「ニホン(あるいはニッポン)」は訓読みではなく、音読みですね。つまり中国音(ちゅうごくおん)です。
したがって答は、「昔の中国(の一部地域)で、『日本』をそういう風に発音したから」(または、少なくとも日本人にはそう聞こえたから)となるでしょう。中国風の発音を日本人が真似して、訛って、「ニホン(あるいはニッポン)」になったわけです。訓読みなら、「ひのもと」などです。
次に、なぜ「日本」は「Japan」と呼ばれてるのですか?
これについても同様です。答は、「昔の中国(の一部地域)で、『日本』をそういう風に発音したのが元になっている」(または、少なくとも外国人にはそう聞こえた)となります。中国風の発音を外国人が真似して、訛って、廻り回って英語では「Japan」になったわけです。
要するに、「Japan」にせよ、「Nihon(あるいはNippon)」にせよ、最初は中国音であることに変わりはありません。両者の違いは、もとの中国音の違いであり、それは時代と地域(中国のどの地域か)で、中国音が異なっていたことに由来しています。
その時代と地域、および外国への伝播を具体的に説明すれば、他の方のご回答のようになるでしょう。ただし、二、三の有力な説はありますが、まだ定説はないようです。
私が申し上げたいのは、「なぜ Japan? と疑問が浮かんだら、なぜ Nihon? とも考えてみましょう」ということです。同様の例は多数あり、例えば、なぜ「お茶」は「tea」ですか? 答は、「もとの中国音の違いに過ぎない。『チャ』も『テー』も、中国音から来ている」。
しかし、茶は中国原産(説が有力)で、その飲用の風習も中国で始まり東西に伝播したから、「もとは中国音」が当たり前だとしても、他ならぬ「日本」の呼び方も同じ仕組みだとは、納得がいかない……と感じる方もいるでしょう。
しかし、昔は中国中心に(東洋)世界が回っていたのだから、当然の話なのです。幕末以前の日本の知識人の教養は、中国の歴史・文物・詩文・文字などが、大きな割合を占めていました。
さらに、少なくとも17世紀初頭まで、日本人自身が「日本」を「じっぽん」とも呼んでいました。『日葡辞書』(1603-04年。原題は Vocabulario da lingoa de Iapam )は、日本に来たイエズス会宣教師が編纂して、当時の日本語約3万2800語を(ポルトガル式)ローマ字で表記し、ポルトガル語で的確に解説したものです。同時代の日本人がつくった辞書に比べても格段に優れており、日本語研究の上で第一級の資料とされています(『世界大百科事典』平凡社による)。その『日葡辞書』に、「日本」は「にふぉん。にっぽん。じっぽん」の読みがあると記録されています(類例としてヒノモト、ヤマトも)。
したがって、次の説を唱える人もいるくらいです。「日本に来た外国人が、日本人みずから『じっぽん』と呼ぶのを聞き、西洋に伝えた」。
「じっぽん」という呼び方が日本で行われなくなったのは、その後のことです。もし、「そんなの聞いたことがない。日本人は絶対、日本を『じっぽん』と読まない」という人がいるとしたら、単なる無知でしょう。何しろ、元は中国音なので中国次第であり、日本人も西洋人もそれを真似したに過ぎないのです。
解答ありがとうございます。
確かに「にほん」という呼び方も音読みですから中国語から来ているわけですよねー。
マルコポーロ説にしてもマレー語説にしても中国語との関係は切っても切り離せないものですね。
No.8
- 回答日時:
No.5
- 回答日時:
マルコ・ポーロが中国に滞在した時、その頃の中国人が
「日本国」
という漢字の綴りを
「ji pan guo」
のような風に発音していたらしいのです。それを聞いた支配者モンゴル人を介してマルコ・ポーロが「東方見聞録」に
「Cipangu」
と記述したのが発端だということです。これがヨーロッパにやってきて
「Japan」
となまったのだと考えられます。ちなみにマルコ・ポーロの出身地イタリアでは
「Giappon」
と綴ります。
No.4
- 回答日時:
したではマルコ・ポーロとマレー語の説がありますが、実はどちらも説としてあり、どちらが正しいかは不明です。
東方見聞録に関してですが、当時執筆されたのはイタリア北部ですが、実はこの原本は行方不明でして、数冊の写本が残っているのですが、掲載内容、スペルといったものに違いがあり、Aという本では○地方の紹介があるが△地方の紹介はない。逆にBという本では○地方の紹介はなく□地方の紹介がある。Cでは△地方の紹介はあるが○と□はない。といった具合です。
現在主に日本で訳本として出回っているのは、リッチ英訳本などといった、後世にそういった写本をまとめたものです。
それまでには、各国語に翻訳され、さらにその各国語を基にした翻訳本がでるという状態が続きました。
また、ヨーロッパという国は、小さい地域に違う言語の人がいるという地域です。そのため、共通語(に近い言語)は訛りがとても強いです。有名なのは人名で、チャールズ(英)とシャルル(仏)、カエサル(ラテン系言語)とシーザー(英)といった具合に、口伝えと考えられる言葉は、軒並み訛っています。
そのため、チパング-ジパング-ジャパン説は有力であると考えられています。
次にマレー語についてなのですが、これも有力説のひとつではあります。理由はNo3の人のものです。
なににしても、まだどちらかはっきりしていないですので・・・・難しいところですね。
ポルトガル交易が広まったころと、活版印刷によって爆発的に書物が普及した時期とが、近いというのもどちらの説が正しいのかわからなくしている原因かと思います。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/ジパング
No.3
- 回答日時:
参考 URL に書いてありますが、マレー語の呼び方 Japun または Japang がマレー地方で交易していたポルトガル人とオランダ人に伝わったのが元だろうとあります。
マレー語の読み方は中国南部の「日本」の読みから来ているのではないかとあります。また、通説の東方見聞録ですが、マルコポーロは "Chipangu" と書いた筈で、これが "Japan" になるのはおかしいともあります。
参考URL:http://www001.upp.so-net.ne.jp/yasuaki/misc/lang …
No.2
- 回答日時:
要するに外国が「日本」をどう「読んだか」ということですね。
例のジパングについてはモンゴルが中国を支配していた時代ですが、漢字文献のやりとりは基本的に女真や漢族、契丹などの漢字文化圏の連中がやっていました。したがって日という漢字の読みのうちjitz(u)という読みを採用したという事でしょう(というか当時の読みなのでしょう)。中国側の読みか日本がそう発音していたのかそれともヨーロッパ人の耳にそう聞こえただけか、といったことは不明です。マルコ・ポーロなる人物(いろいろ疑義あり、だそうですが)が漢字を読めた形跡は無いので、おそらくモンゴルとの会話はペルシア語あたりかと思われますし。
翌日、という言葉では日はじつ、と読みますね。ですから日本はjitzphonになります(本というのはもともとphonに近い発音のはずです)。
ここからjiponないしjipanへの変化は十分あり得る事です。
なお。歴史的に見て英語が世界の言葉の中心みたいになるのはとりわけ19世紀にイギリスが世界制覇してからの事で、こういう「大航海時代」以前の歴史を考えるのには英語は不適切といえるでしょう。むしろラテン語とか古いイタリア語、スペインやポルトガル、それにペルシアやもちろんマルコ・ポーロ当時の中国周辺の諸言語、これらが基準にならないとわかりにくいでしょうね。たとえば現代スペイン・ポルトガル語ではjaponですし(読みはハポンですが)現代イタリア語ではgiapponeですね。つまりpon→panという変化が英語やドイツ語に伝わる際に起きているわけです。現代ラテン語ではiaponiaですが、(iとjはラテン語では同じ)
要するにラテン系ではjaponという形が基本のようですね。
ちなみにNihonもNipponも元はといえばNiphonでしょうし。むしろjapanというつづりは英語とドイツ語ぐらいじゃないでしょうか(ここ、どなたか補足お願いします)。
解答ありがとうございます。
「ジパング」にもいろんな言語の絡んだ由来があるのですね。
「日本」という漢字名からjitzphon→jipon(jipan)は納得です。
全然違う言葉かと思ってましたがつながっているんですね。
No.1
- 回答日時:
ジャパン(Japan)は英語で日本の事を指す。
語源はマルコ・ポーロの東方見聞録に登場する「黄金の国・ジパング(ZIPANG・ZIPANGU)」であると言われ、ヨーロッパの言語ではここから派生した呼称を日本として使用していると言われる。ジパング自体、当時の元で日本のことをそのような発音で呼んでいたことを表しており、何重もの間接だが、Japanも日本(当時の中国語)が語源であるといえる。日本側では、現在のところ公式にJAPANを日本の英名であるとしているが、「ニッポン(NIPPON)」を世界的な公式名称にしようとする動きもある。しかしながら、すでに日本国民にもJAPANは広く受け入れられており、この動きが大きくなる気配は、現在のところ無いといえる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Japan
ですね。
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