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敵飛行場に強行着陸し地上の敵機や航空施設を破壊するという薫空挺隊ですが、なぜ台湾原住民の高砂族中心に組織されたのでしょうか。
また、高砂族の部隊は、空挺部隊だけでしょうか。
イギリス軍のグルカ兵のようなものでしょうか。

A 回答 (1件)

>敵飛行場に強行着陸し地上の敵機や航空施設を破壊するという薫空挺隊ですが、


 
 まず、「薫空挺隊」は、本来「遊撃第1中隊」(威第1781部隊)という遊撃戦を目的とした部隊で、ニューギニアへ向かう予定が船舶の都合で滞留していたものを急遽飛行場攻撃に転用されたもので、空挺を専門としたわけではありません。

 部隊の人員は長以下80名(うち高砂出身者約40名)。または長以下60名(うち高砂出身者24名)などの諸説があります。

>なぜ台湾原住民の高砂族中心に組織されたのでしょうか。

 日本は、戦争中に台湾の人々を対象に、志願兵制度、徴兵制度を制定しますが、とくに高地族の人々が機敏、勇敢で密林や山岳での行動に優れていることに着目し、義勇兵制度によって遊撃部隊の要員に選抜しました。(身分は「軍属」)

>また、高砂族の部隊は、空挺部隊だけでしょうか。

 「高砂族の部隊」という言い方は必ずしも正確でないと思います。隊長、下士官、衛生兵などは日本兵でした。

>イギリス軍のグルカ兵のようなものでしょうか。

 「グルカ兵」をどう見ておられるかによりますが、いわゆる「グルカ連隊」のような部隊を指すならこれは当時イギリスが植民地人を徴用して数々編成した正規の歩兵部隊です。

 「遊撃部隊」は、敵の後方施設または中枢拠点に対して、機動して奇襲攻撃を行なう部隊のこと。
 
 日本陸軍の遊撃部隊は終戦時、遊撃隊本部(3個)、遊撃隊(8個)、遊撃中隊(13個)でした。

 資料= 陸軍省『陸軍部隊調査表 其二」(45年10月28日)
     
      大岡昇平『レイテ戦記・中巻』(中央公論社・文庫版) など
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この回答へのお礼

非常に参考になる回答をありがとうございました。

お礼日時:2006/04/04 10:52

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