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安楽庵策伝が編集した「醒睡笑」の巻の三(文字知り顔)にある以下の親子の会話のなかで、どのような点に「笑い」があるのかさっぱりわかりません。
どなたか詳しく解説・注釈していただけませんか。図書館に行って、四冊ほど注釈書を探してみましたがどれも不親切というか・・・読んでもわかりませんでした。

六十ばかりのいかにも分別かしこ顔の禅門、わが子に材木の注文書かするとて、「先(まづ)『材木の事』と口にかけ」とこのむ。その時、むすこ、「材の字、何と書き申すぞ」といへば、「まづ、木へんに書け」。「さて、つくりは」と問へば、「つくりは仮名で書け」というた。あげくに、「それほど鈍では、何事も成るまい」と申された。

【語注】
【禅門】隠居して坊主になった人。
【口】冒頭
【このむ】言い付ける。

A 回答 (2件)

1.親父は材の字の旁をうまく口で説明できなかったので誤魔化した。


  そのくせ「そんな字も分からないのか」と逆切れで説教した。

2.親父自身が『材』の字を知らなかったので誤魔化した(木偏であることはさすがに見当がついたが)。
 それで逆切れして突っ込まれないように誤魔化した。

穏健な解釈では1.個人的には2.かなぁと思います。
さらに、親父自身が『才』をかなと認識していたという解釈も考えたんですが、これはちょっと無理ですねえ(笑。
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この回答へのお礼

逆切れとは、面白いですね。旁は仮名でかけと指示していますけれど、それだけじゃ息子も困りますよね。その仮名を「片仮名のオと同じだよ」と言わないところがアヤシイ(笑)

よくよく冒頭を読めば「いかにも分別かしこ顔~」とありますね。これは、禅門に注目して読み解くべきでした。

お礼日時:2006/04/19 17:15

素人の解釈ですが、いわゆる「知ったかぶり」の親ではないでしょうか。


息子が「材」という字がわからないというので、「偏は木、旁はカナで書け」と教えた。そして「そのようにバカでは何事もできないぞ」と諭した。
あ、もちろん「旁の『才』をカタカナの『オ』と書け」と言ったのではありません。
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この回答へのお礼

確かに巻の三に収録しているのは「文字知り顔」ということで、知ったかぶりをしている人の話が、含まれていてもおかしくないですねえ。
僕は、息子側に笑える要素があるとばかり思っていました。ですから、まったくわからなかったのですが、禅門の方に笑える要素を求めると、
tatsumi01さんの解釈で筋が通ってきますね!どうして僕は、視点を切り替えられなかったんだろう・・・(笑)

お礼日時:2006/04/19 16:44

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