日本語を勉強中の中国人です。「赤とんぼ」という童謡の歌詞を読んでいますが、理解できないところがありますので、質問させてください。
1.「夕焼け小焼け」の「小焼け」とはどういう意味でしょうか。GOOのオンライン辞書で調べたら、『「夕焼け」と語調をそろえていう語』と書いてあります。「語調をそろえていう語」とは、ただ構造のためにつけた言葉で、意味がないということを指すのでしょうか。「夕焼け小焼け」は「夕焼け」と同じ意味になるのでしょうか。しかし、『新明解国語辞典』によると、「夕焼け小焼け」は「夕焼けがだんだん薄れること」のことを指すそうです。「小焼け」の意味がよく分からなくなりましたので、教えていただけないでしょうか。
2.「夕焼小焼の、赤とんぼ負われて」とはどのような意味でしょうか。「負われて」の前の助詞を省略しなければ、どんな文になるのでしょうか。
3.「十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き お里のたよりも、絶えはてた」の「姐」とは女性の一人称自称「私」ですか。それとも自分の「姉」のことでしょうか。また、なぜ、この女性が結婚した後、「お里のたよりも、絶えはてた」になったのでしょうか。
4.この童謡の主題を教えていただけないでしょうか。すでに他人のお嫁さんになった女性が、自分の子供の時、故郷で過ごした日々が忘れられなく、懐かしがっている感傷を歌う歌だと感じているのですが、あっているのでしょうか。
また、質問文に不自然な日本語がありましたら、それについてもご指摘いただければありがたく思います。よろしくお願いいたします。
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
1.「夕焼け小焼け」の「小焼け」とはどういう意味でしょうか。
⇒私はGOOの解説にある「語調を揃えている語」だと思います。
⇒これは童謡とはいえ歌詞ですから、覚えややすく歌いやすくするために、韻を踏んで作詞をしたと考える方が良いのではないでしょうか。
⇒「小焼け」はこの童謡の歌詞でしか目にしませんし・・・・。
2.「夕焼小焼の、赤とんぼ負われて」とはどのような意味でしょうか。
⇒これは、 awayuki_ch さんの「、」の打ち方が間違えています。
⇒「夕焼け小焼けの赤とんぼ。負われて見たのはいつの日か」という区切りになります。
⇒夕焼けの中を飛んでいる赤とんぼ。そんな赤とんぼを、姐におんぶされ(背中に背負われて)ながら見たのはいつの日だったかな~(もう遠い昔になってしまったな~)」
⇒したがって、「負われて」の前に前置詞はありません。
3.「姐」とは女性の一人称自称「私」ですか。それとも自分の「姉」のことでしょうか。また、なぜ、この女性が結婚した後、「お里のたよりも、絶えはてた」になったのでしょうか
⇒姐(ネエヤ)とは、昭和初期ころまではいましたが、今はもうほとんど見当たりません。昔の日本では家事全般を面倒見る「女中さん」という名称で呼ばれた女性がいました。この女性は主に東京などの大都市ではなく、地方の県から出てきた人たちで、殆んどが小学校や中学校を卒業したばかりの「女の子」だったのです。
その「女中さん」と呼ばれた「女の子」が雇われた家に、育児期の子供がいる場合は、おむつを替えたり、おっぱいをあげたり、食事を食べさせたり、おんぶして寝かしつけたりする子守りなどもしてもらい、その家ではその女性を「姐」と呼んだのです。
⇒「姐」は先ほど書きましたように、遠い地方から東京などに出てきた「女の子」だったため、「姐」のご両親などから時どき手紙や、仕送り(お小遣い)などが届くのです。
⇒その「姐」もだんだん大人になり、好きな人が出来たりご両親からの勧めで結婚することになると、「女中さん」として勤める事が出来なくなり、その家からお暇をもらう(辞める)事になるのです。この「姐」の場合は15歳でお嫁に行くことになったのですね。
⇒その「姐」の出身地の事を「お里」と呼び、ご両親などからの手紙を「お里の便り」と言い、お嫁にいってその家にはいなくなったために「お里からの便りが、その家には来なくなったこと」を「絶え果てた」と言ったのです。
4.この童謡の主題を教えていただけないでしょうか。
♪♪
夕焼小焼の、赤とんぼ
負われて見たのは、いつの日か
山の畑の、桑(くわ)の実を
小籠(こかご)に摘んだは、まぼろしか
十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き
お里のたよりも、絶えはてた
夕焼小焼の、赤とんぼ
とまっているよ、竿(さお)の先
♪♪
この歌詞から伝わる主題は、作詞家である三木露風さんが「姐」に背負われていた頃の「懐かしい思い出」かもしれません。
「赤とんぼ」を見ながら思い出す「優しかった姐」「桑の実摘み」「それらにまつわる遠い日の思い出の数々」
この主題に関するawayuki_ch さんの解釈は間違えています。
⇒他人のお嫁さんになったのは「姐」です。
⇒自分の子供の時を懐かしがっている感傷を歌にしたのは、「姐」に背負われて赤とんぼを見た子供(作詞家三木露風かも?)です。
この歌を歌って育ってき日本人でも、「夕焼け小焼けの赤とんぼ、追われて見たのはいつの日か」と、「背負われて・おんぶされて」を「追いかけられて」と思ったまま大人になっている人もいることには驚かされます。
いつもお世話になっております。
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。日本の方はこの歌を歌って育てられたのですね。とても詳しく理解しやすいご回答だと思いました。姐やの仕事がよく分かりました。「お里」と「お里の便り」の意味もよく理解できました。おっしゃる通り、私は懐かしいと感じている人を間違えました。大変参考になりました。
本当にありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
1.いろいろな説があるようですが、私は“語調を整えるため”に付け足した言葉で、「夕焼け」とは別の「小焼け」という現象があるわけではないと思います。
「仲良しこよし」の「こよし」と同じように、「小焼け」だけで使われることはないからです。2.読点の位置が違います。「夕焼小焼の赤とんぼ」「負われて見たのはいつの日か」という二文です。多分、今、大人になった“私”は、目の前を赤とんぼが飛んでいる夕暮れの中にいるのでしょう。それで自分が小さい頃を思い出したのです。子守のねえやに負ぶわれて(おんぶしてもらって)、同じような景色を見たなあ、と。
3.「ねえや」は、幼い自分の子守をしてくれた、自分より少し年上の少女です。実のお姉さんではなく、よその家から、今で言えばベビーシッターの仕事で来てくれていた人です。そういう子守を雇える家に育った“私”は、なかなか裕福な幼年時代を過ごしたのでしょう。
ちなみに「ねえや」と似た言葉で、「爺や(じいや)」「婆や(ばあや)」というものもあります。実の祖父母ではありません。身の回りの世話をしてもらうために雇った年配のお手伝いさんを、親しみを込めてそう呼びます。
「お里の便り」は、そのねえやの実家から、“私”の家に住み込みで働いている“ねえや”に宛てて、「元気でやってるか」と手紙が届けられていたんですね。“ねえや”は十五歳になって結婚し、“私”の子守の仕事は辞めて、よその家に嫁いでしまいました。もうその手紙が家に届くことはなかったなあ、と思い出しているわけです。
4.この童謡の視点は、自分の子守をしてくれたねえやのことや、幼い頃の故郷の景色を、大人になってから思い出している男性です。懐かしさをたたえた歌ですね。寂しさや悲しさが特に込められているわけではなく、ただ懐かしいなあ、という内容です。
だからといって、ほのぼのとした歌とばかりは言えないのが面白いところで、実は言葉にできないくらいの辛さや言葉にならない悲しさを、ほとんど情景描写のみで読み手に想像させるという手法があります。この童謡でも、もしかするとそうかもしれません。これは、この歌を口ずさむ人に解釈を任されているということだと思います。
毎度お世話になります。
ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。「お里の便り」とは、そのねえやの実家のことを指すのですね。「ねえや」と似た言葉で、「爺や」、「婆や」というものもあるのですね。とても理解しやすいと思いました。大変参考になりました。
本当にありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
1、は、私も勉強させてもらいました。
ただ単に語呂合わせだと思っていたんですが、深い意味があったんですね。
2、子守をしてくれたお姉さんに背負われて
3、このお姉さん(後で出て来る「ねえや」)は、実の姉ではなく、子守をさせられてるお姉さんです。この頃は、どこも貧しく6歳~ぐらいから働きに出されました。特に女の子は力仕事は思うように出来ないので、子守に出される事が多かったです。
今は、実家に帰るのもそんなに気を遣いませんが、この当時は嫁に行くということは、その家のものになるということで、おいそれと帰る事も出来ませんでした。ましてや、他人であるねえやとは疎遠になってしまうのも仕方ないことかもしれません。手紙を書こうにも文字すら書けなかった人も大勢いました。
(『おしん』というテレビドラマご存知ないですか?あのおしんがまさにそんな感じです)
4、懐かしがっているのは、「負われて見ていた」僕です。
夕焼けに染まった赤とんぼが飛んでいるのを見て、ふと幼い昔を思い出して懐かしんでいるんだと思います。
4番の歌詞だけは、月日が過ぎて今現在この詩を書いている時の風景です。
いつもお世話になっております。
ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。とても理解しやすいと思いました。昔は6歳~ぐらいから働きに出されたのでしょうか。かわいそうですね。「おしん」は知っていますが、詳しくはありません。私の親の年代の人たちは日本のこのドラマに詳しいです。親に聞いてみます。大変参考になりました。
本当にありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
隣国であるアジア諸国が、喧々諤々としている現在は残念な状況ですが、awayuki_ch さんのように中国にいながら、日本に興味を持っている方がいるのを嬉しく思います。
質問の文章を見ても、下手な日本人が書く質問よりよほど日本語らしいと思います。
さて歌詞の意味ですが、赤とんぼ(原題:赤蜻蛉)に限らず、日本人でも童謡や唱歌の歌詞の意味を正確に理解できている人はどんどん減っている現状で、嘆かわしい限りです。
この歌は昔から良く知っている歌ですが、恥ずかしながら私も今回調べてみるまで、姐やは実姉であると思いこんでいました。
夕焼け小焼けについては過去に質問があり、非常に興味深い回答が寄せられています。
http://q.hatena.ne.jp/1063965340
また、ネットで検索してみたら下記のような解説のページもありました。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yasuaki/misc/cult …
詩の主題としては、作詞家の三木露風の懐古の情景を歌ったものだと思います。
中国語で「姐」が女性の一人称というのは、勉強になりました。
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。参考ページは理解にとても役立ちました。大変参考になりました
励ましていただき本当にありがとうございました。日本語はまだまだ下手です。私は日本にとても興味を持っております。これからも日本語の勉強、頑張ります。
No.5
- 回答日時:
先ずは、日本語でのご質問はご立派です。
この童謡を細かく解釈するには、いろいろな教養が必要です。とりあえず、下記URLを参考にして下さい。作詞者三木露風の生い立ちや、本人の作詞意図等も説明されています。旧仮名使いの部分もありますが、多分awayuki_chさんなら読めるでしょう。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hnet/haturatu/akatom …
その上でご回答
1.「小焼け」について
結論としては、「夕焼け小焼け」で「夕焼けの頃」で良いと思います。「赤とんぼ」の他にも中村紅雨作詞の「夕焼け小焼け」という童謡もあります。(著作権保護期間中なので、歌詞は敢えて載せません)
http://www.d-score.com/ar/A04062305.html
従って、ご質問にあるように単に語調を揃える言葉という解釈でOKなのですが、下記URLにはその「小焼け」について、相当詳しく書いてあります。
http://www.hirax.net/dekirukana7/tonbo/index.html
2.#3の方の解釈で正解だと思います。ここはQ3の「姐や」に「背負われて」ということです。
3.これは、上記「赤とんぼ」のURLにも解説がありますが、中国語の「姐」ではなく「お手伝いさん」という意味で使われています。「絶えはてた」については、「お嫁に行ったお手伝いさんから暫くは連絡もあったけれど、そのうち音信不通になってしまった」という感じだと思います。
4.全体としては、自分自身の幼い頃の懐古・郷愁という感じだと思います。
では、日本語の勉強頑張ってください。
ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。URLは興味深く拝読しました。とても助かりました! 作詞者三木露風の生い立ちや、本人の作詞意図などの資料は大変参考になりました。短い歌詞ですが、奥深いですね。
励ましていただき本当にありがとうございました。日本語の勉強、頑張ります。
No.4
- 回答日時:
こんにちは。
みんなこの歌は知っているのに本当のところはほとんど知らないのです。
1.夕焼け小焼けには3つの説が有りますね。
質問であげられている2つと↓の日が沈んでから10分ぐらいして明るくなることで3つです。
仲良しこよしも似た言葉ですね。七五調で7文字に合わせることが多いです。
2.子守りの女性に背負われて。
3.自分の姉は「姉や:ねえや」です。「姐や」は他人です。
子守りが終わってかも時々連絡があったが嫁に行ってしまって消息がわからなくなったのでしょう。
4.とんぼを見て、昔のこと、ふるさとのこと、姐やのことを懐かしく思い出したということでしょう。
参考URL:http://www.hirax.net/dekirukana7/tonbo/index.html
毎度お世話になります。
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「夕焼け小焼け」には3つの説があるのですね。七五調に気づきませんでした。日本の方は七五調にとても敏感ですね。いつも感心しております。私は指を折って数えないと、五つの平仮名か、七つの平仮名か、本当に見当をつけられません。
URLは興味深く拝読しました。とても助かりました! なかなか奥深いですね。「赤とんぼ=赤い陽炎」の連想はすばらしいですね。とても美しい、奥深い歌詞だと思いました。大変参考になりました。
本当にありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
専門家ではありませんが、昔から、この童謡をくちずさんだなつかしさから
投稿させていただきますね。
昔歌ってくれた母に、同じような事を聞いた事があります。
(あまりにも幼い頃なので、記憶が曖昧ですが…)
2.#1の方がおっしゃるように、背中に、おんぶされて、見た。
つまり「背中に(おんぶされるほど幼い頃に)おんぶされて、
夕焼け空に赤とんぼが飛んでいるのを見たが、あれは、いつ頃の事だったのだろうか」
3.「姐や」とは、「自分」が小さい頃に子守に来ていた人の事だと、私の母は、言っていました。
(もちろん母も専門家ではありませんから、間違っているかもしれません)
母も農家で育ちましたが、兄弟が多く、両親は早朝から夜遅くまで畑へ行って働きます。
子守は兄弟の上の子か、近所の子供に頼みます
当時、母は小学生の高学年になると、もう大人と一緒に山へ行っていたそうです。
なので、子守をするのは、もう少し小さい子…。
4.子守の姐やは、もともと他人なので、結婚して遠くへ行ってしまったあとは
連絡することが出来なくなってしまった。
しかし、「自分」は幼い頃に背中におんぶしてくれた人を、懐かしく思い出している…
二番の歌詞の「桑の実をつんだ」のは過去の事だと思います
桑の葉は、蚕の餌で、当時農家には桑の木を沢山植えていました
四番の歌詞の、「とまっているよ、竿の先」は、今の情景で
「今、昔のおぼろげな記憶と同じ、夕焼けの時間に、
竿の先に赤とんぼがとまっている。
それを見ていると、むかしの事が、懐かしく思い出されるけれど、
あれは、まぼろしだったのだろうか…
(もう姐やがどうしているのか、確かめる事もできない)」
という風に、私は解釈していたのですが…
確かでなくて、すみません。
もし、国語の専門の方からのご回答があれば、私も本当の所を知りたいと思います。
ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。お母さんのお話も一緒に聞かせていただけて嬉しかったです。「姐や」は一つの単語なのでしたね。「や」は詠嘆の「や」だと一途に思ってしまいました。「姐や」は「子守りの女性」の意味ですね。とても参考になりました。昔の日本の面影がうかがえる素敵な歌詞だと思いました。
本当にありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
1.小焼けとは、いわゆる夕焼けの一種です。
空が段々赤くなって、でもまだ本格的な夕焼けとはいえない微妙なころあいです。
歌では、あえて「夕焼け小焼け」と表現することで、次第に日が落ちていく頃合の物悲しさが表現されています。
2.この文章は何かが省略されているわけではありません。
「負われて見た」とは、大量のトンボに囲まれて、戯れて遊ぶ様子を違った形で表現したものです。
3.おそらくは本人が体験した事実に基づいた歌詞でしょう。
ここでいう「姐」が誰のことなのかは、作詞者の生活や歴史を調べなければ分からず、すぐには答えられません。
また、姐がなぜ便りをよこさなくなったかについても、この歌詞のみでは推測することしかできません。
もしかしたら病気か何かで亡くなったのかもしれないし、嫁ぎ先の人から「送るな」と命じられたからかもしれないし、または本人が故郷のことを忘れてしまったからかもしれません。
ここでは、自分の周りから人がいなくなっていく寂しさが表現されています。
4.この歌の解釈は人によって違い、正解というのはありません。
ですが、あなたのそれは模範解答に近い良い解釈だと思います。
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