プロが教えるわが家の防犯対策術!

職場で最近「申し訳ない」と後輩がよく口にするようになりました。私は違和感を感じました。彼は今まで「申し訳ない」ではなく、「申し訳ありません」と言っていました。また、申し訳ないはそのまま使ったら目上の人に対して失礼ではないのか、という事です。

自分なりに調べた結果、「申し訳ない」という言葉自体は目上目下に関係なく使っても良いそうですが、問題は彼が「申し訳ない」を使い始めた背景には「ジャポニカロゴス」という番組で「申し訳ありません(ございません)」は誤った使い方で、「申し訳ない」は「あぶない」という形容詞を分離する事が出来ないように、「申し訳ない」も分離する事が出来ない、というものだそうです。また「非独立系不可分の法則」という聞きなれない法則により裏付けられているらしいです。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
「申し訳」という単語は現実に存在します。また形容詞として使う場合「もうしわけな」に「い」ですよね。
何か変な感じがします。「申し訳がない」「申し訳が立たない」などの言葉が現実として表現の世界に存在する事の説明がつかないのも気になります。それまでも間違っているという事なのでしょうか。

この問題について調べても、ジャポニカロゴス関連の話題しか出てこないため、昔からある説ではなく、近年飛び出した新説や独自論である可能性では、などとも思いたくなってしまいます。

この件については性質上、できるだけ現代文や言語学等の有識者の方からのコメントをいただきたいです。

1.申し訳ないは本当に分離する事が出来ないのか
2.申し訳ないはその形態を変える事無く(丁寧語など)使う事が出来ないのか。
3.非独立系不可分の法則とは何か
4.結局、申し訳ありません(ございません)は間違った使い方なのか。
以上4点について、どれでもかまいませんしお答えいただけると幸いです。

A 回答 (4件)

分離できます。


「申し訳・無い」は文語「申し訳・無し」の口語化です。
「問題・有りません」「必要・有りません」
「異状・有りません」「異存・有りません」

これらを「問題ないことです」「必要ないことです」「異状ないことです」「異存ないことです」と言わせたいのでしょうか。
「心ない」「情けない」などとは違います。

「申し訳ありません」「申し訳ございません」と言ってなんら【問題・有りません】。

この回答への補足

>「申し訳ありません」「申し訳ございません」と言ってなんら【問題・有りません】

この部分に凄く笑ってしまいました。すみません。
とても参考になりました。
本来の「申し訳・無し」という形態で分離されており、それを分離できないとすれば、確かにそのほかの例に挙げてくださった「問題・有りません」「必要・有りません」なども同じく「~無い事です」として分離できない、という事になってしまいますよね。

「心ない」「情けない」とは違う、という事はこれは分離できないという事ですか。一見「が」を抜いた様に見えましたが、「が」は不要ですものね(というか意味が違ってきますよね)。ひとつの言葉なんですね。大変参考になります。

何ら問題ないのですね。本当にどうもありがとうございました。

補足日時:2006/07/27 18:46
    • good
    • 0

「申し訳ありません(ございません)」が誤った使い方だとしても、丁寧語でもない「申し訳ない」を目上の人に使うのは間違っていると思います。



この点はジャポニカロゴスやその後輩はどう言っているのでしょう。

「申し訳ない」を丁寧語で言おうとすれば「申し訳のうございます」でしょうが最近は「申し訳ないです」も許容されています。本来「です」は名詞について、動詞や形容詞には付かないのですが、形容詞にだけは許されているようです。

私なら「申し訳ないは丁寧語でないから目上の人には使うな」と言うと思います。「申し訳のうございます」と言うか「申し訳ないです」と言うか「すみません」と言うかはその人の自由に任せましょう。

この回答への補足

なるほど、的を射る回答をどうもありがとうございます。
そもそも丁寧語ではないから目上の人に使うな、というのは非常にはっきりしていて、個人的には気持ちのいい回答だなと思いました。

普段何気なく使っている形容詞に「です」をつけることは、本来的にはついていてはダメなんですね。
「丸いです」、「美しいです」などなどですね。

申し訳ないを、素のままで目上の人に使うのはやはり適切ではない、という事なんですね。

本当にどうもありがとうございました。

補足日時:2006/07/27 18:35
    • good
    • 0

今、質問者さまと同じことを感じました。



>1.申し訳ないは本当に分離する事が出来ないのか

確かに(有名)「とんでもない」は「とんでも」と「ない」には分けられません。このことから「とんでもありません」「とんでもございません」を間違いということはできます。しかし、少なくとも「『申し訳ない』は分けられない」と断じることはできないと思います。
↓URL ご参考『大辞泉』の考え

私は『大辞泉』のとおりだと思います。
今のところは「間違いとはいえない」というのが一般的ではないでしょうか。

「申し訳(が)ない」→「申し訳ない」という解釈が成り立つと思います。
現に青空文庫内を検索しても、むしろ「申し訳ない」「申しわけない」は少数派です。ただし、これは「申しわけありません」「申しわけございません」が多数ということではありません。「申しわけのないことで」「申しわけがない」「申し訳がございません」と格助詞の「の」や「が」入るものが多いのです。
・申し訳ない:28件
・申しわけない:11件
 *
・申し訳がない:26件
・申しわけがない:29件
 *
・申し訳がありません:9件
・申しわけがありません:10件
・申し訳がございません:12件
・申しわけがございません:11件
 *
申し訳ありません:16件
申しわけありません:13件
申し訳ございません:8件
申しわけございません:4件

どうでしょう。丁寧形も少なくはありませんね。
明治初期の江戸ことばが色濃く反映しているといわれる岡本綺堂の用例にも「申しわけありません」はよく使われいています。

ちなみに
とんでもありません:0件(一見あるかのように検索されますが、実はありません)
とんでもございません:2件
こちらは少数です。

>2.申し訳ないはその形態を変える事無く(丁寧語など)
>使う事が出来ないのか。

使えると思います。「正しくないかも?」といわれることはあっても「間違い」とまでいわれるものではないでしょう。
それに、ここまで定着している用例を認めないというも変な話です。

>3.非独立系不可分の法則とは何か

すみません。初めて聞きました。

>4.結局、申し訳ありません(ございません)は間違っ
>た使い方なのか。

上記1.2.と同

(結論)
金田一初穂教授の解説だったのでしょうか? 私はちょっとおかしいと思います。

参考URL:http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …

この回答への補足

「とんでもない」の例は有名なのに、私は知りませんでした。「とんでもありません(ございません)」のように使う事が誤った用法である、というのは参考になりました。

「間違いとはいえない」という見解ですね。やはり、この「申し訳ない」は誤りである、と言われてしまうと違和感を覚えるのは私だけではなかったんですね。

岡本綺堂の用例など、細かく拾ってきてくださって、本当にありがとうございます。説得力がありますね。
細かく検索もしていただいたようで、本当にありがとうございます。

やはりこれだけ古くから近代から現代にかけて長く登場している用例といえそうで、それが間違っていると断言してしまうほうが問題だと感じました。

非独立系不可文の法則などなにやら難しい法則のように聞こえますが、結局これがなんなのかが気になるところですね。

本当にどうもありがとうございました。

補足日時:2006/07/27 16:16
    • good
    • 0

面白そうなので、調べてみました。



同じことを書いている記事をみかけたのでご参照ください。
http://kotonohasarasara.blog21.fc2.com/blog-entr …
http://kotonohasarasara.blog21.fc2.com/blog-entr …

でも、思うんですが、言葉は生き物であり、永遠に固定ではないと思います。
「申し訳ない」が学術的には正しいのかもしれませんが、生活の中では「申し訳ございません」もありなのではないかなと。

そもそも、「申し訳ない」は上司が部下に使う言葉ではないでしょうか。そうすると「申し訳ない」という言葉を使うのを避けて、「大変失礼しました。」「すみませんでした」とか別の言葉を使うという手もありのような気がします。

この回答への補足

ホームページを拝見しました。
確かに言葉は永遠に固定ではありませんよね。
仮に「申し訳ない」が正しくても、「申し訳ありません(ございません)」という言葉が生活の中で既成事実として存在してしまっているのなら、逆に「申し訳ない」が本当は正しいんだよ、といくら本人は分かっていても、その事実を周りが把握していなければいくら正しい使い方でも相手に不快な思いをさせてしまうことになるだろうと思います。

ですが、「申し訳ない」が正しいのだ、としてこれだけ大々的にメディアで取上げられてしまって、世間一般の人がもし誤った方向に誘導されているのならそれは大きな問題です。

せっかく正しい日本語としての基準があり、言語として一定の基準があるのでしたら、やはりそこに則るべきだと私は考えます。
そうでなければ、これだけ正しい日本語の使い方に世の中が注目していないと思います。また、できれば綺麗な日本語を使いたいと考えています。

早速の回答どうもありがとうございました。

補足日時:2006/07/27 11:42
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!