死者を悼み、不戦の誓いをするとしても、首相の靖国神社参拝が非難されています。なぜなのでしょうか。非難する理由が知りたいので、教えていただけませんでしょうか。
・国際摩擦を回避するため
・政教分離のため
という理由はよく聞きます。
しかし、A級戦犯合祀が問題のように言われることについて、私は次のように考えています
・「死ねば仏。全ての霊はもはや罪を問わずに平等に扱う」
・「祀られている246万6532人の内の元A級戦犯は14人だけであり、ことさら重箱の隅をつつかなくてもよい」
・「不戦の誓いは、戦争指導者にしてこそ重い意味をもつ」
しかし、この考えは、参拝反対論者には受け入れられないのだと思いますが、それがなぜなのか分からないのです。
お叱りのご意見もあると思いますが、どうかよろしくご教示こださい。
No.1
- 回答日時:
首相の靖国神社参拝は政争の具に格好だからです。
首相が靖国神社参拝したからといって、それが原因で中国人が死ぬわけでもないし、
苦痛を受けることもありません。
確かに、靖国参拝で中韓に実害があるのなら、内政干渉であってもやめてくれというのはわかりますが、
実害はないのです。
つまり、誰も困らないのです。
中韓の首脳が国内でどんな儀式をやろうと、日本人が困ることはありませんし、むしろ、何をやってるかも知らないでしょう。
誰も困っていないのに、説明しようが文祀しようが何も変わらないでしょう。
あくまで、これは政争の具なのです。
実害がないのに日本にやめろやめろと言うことが出来る道具、それが靖国なのです。
政争の具というのも聞いたことがあります。
ということは、こじつけてでも反対しているだけということでしょうか。
ありがとうございました。
できれば、日本人で反対意見を述べている人に、「死ねば仏」などの意見は通用しないのかを聞きたいと思っていました。
質問が稚拙ですみません。
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
第二次大戦では、靖国神社は戦意高揚の精神的支柱として宣伝活動に用いられてきました。
日本ではそれだけの事で、戦死した人を祭ってるのだからどうという事はないのですが、日本軍と戦った人たちから見たらどうでしょう。
靖国神社は日本軍の精神的支柱ですから、ある意味、靖国神社と戦ったようなものです。
自分たちと戦って死んだ人はあそこに祭られている、あるいは自分たちの親兄弟を殺した人があそこに祭られている、と思って当然でしょう。
当然そういう経験をもった人達は、それに対して意見を言う権利があります。
当該国の国民がそれを言うのは自由でしょう。
それに対して、日本の一般人が参拝するのしないのってのは問題にもなりません。
しかし政府の人間となると、敗戦時の条件を守る義務があります。
政府の人間がそれを止める時は、戦争の終了時、結んだ講和条約を止めて改定するなり、破棄して、今までの話は一切なしにすると、世界に宣言するよりありません。
そこでA級戦犯の問題が出てきます。
そもそもこの裁判が意味があるかないか、という事はありますが、これを受け入れる事で、戦争の終結を認めてもらった経緯がある以上、行政上は戦犯と言われる人は犯罪者として扱わなければいけないわけです。
つまり政府の人間が戦犯を神として崇拝する靖国に参るという事は、過去の講和条約の立場を放棄するに等しい事になります。
ついでに私見ですが、靖国は政府の為に死んだ人を祭ってる神社ですから、政府に反対した人は祭られていません。
つまり明治以降の支配階級だけの巣窟ですね。
国民を代表するような鎮魂施設ではないし、行政官や政治家がいくべき所じゃないと思います。
政府が起こした戦争で被災した原爆や各都市の大空襲の被害者だって祭られてないのですから。
No.3
- 回答日時:
他人の家に強盗に行った人々を祭っているからですよ。
まぁ、強盗した方の被害者?を祭っているのは、当時の命令した人の侘びの気持ちからでしょうが・・。
靖国神社に祭られている人達は、中国や韓国人にとっては、強盗の犯罪者集団に間違いないのですから。靖国神社の存在自体が許せないのでしょう。
私も、日本人ですが、他国に攻めに行った人達を許せません。
A級戦犯合祀前も、国際紛争になっていたのでしょうか?
ありがとうございました。
できれば、日本人で反対意見を述べている人に、「死ねば仏」などの意見は通用しないのかを聞きたいと思っていました。
質問が稚拙ですみません。
No.4
- 回答日時:
中国の江沢民・前国家主席(前共産党総書記)が在任中の1998年8月、在外大使ら外交当局者を一堂に集めた会議の席上、「日本に対しては歴史問題を永遠に言い続けなければならない」と指示し、事実上、歴史問題を対日外交圧力の重要カードと位置付けていたことが、中国で10日発売された「江沢民文選」の記述で明らかになった。
中国は胡錦濤政権に移行した後も一貫して歴史問題を武器に対日圧力をかけ続けており、江氏の指針が現在も継承されているとすれば、歴史問題をめぐる中国の対日姿勢には今後も大きな変化が期待できないことになりそうだ。
つまり、何がどうあってもごね続けるということである。
それから、回答者は国家の主権、当時の世界情勢、歴史認識、靖国の位置付けなど理解した上で回答すべきである、
無知は無恥か・・・
すごく知識のある方ですね。感心させられました。
ありがとうございました。
中国や韓国の戦略としての靖国批判は、そういうものなのだろうと理解できます。
できれば、日本人で反対意見を述べている人に、「死ねば仏」などの意見は通用しないのかを聞きたいと思っていました。
質問が稚拙ですみません。
No.5
- 回答日時:
靖国神社そのものが盧溝橋事件以後の侵略戦争を推進した道具立てです。
しかも、現在においても侵略戦争の肯定を意図しているのは周知の事実です。
その余りの露骨さは、現憲法の精神そのものを否定するものです。
A級戦犯の合祀は、靖国神社が完全に戦前の侵略主義を前面に押し出していく狼煙(のろし)でした。
ここに、昭和天皇が参拝を中止した理由がると思います。
ですから、不戦の誓いと靖国神社そのものが相容れないのです。
加えて、そこに時の首相が参拝するということは自らの不戦の誓いの欺瞞を示すものです。
後藤田正晴氏が、憂慮したのもこの点です。
*****
数百万の命を奪い、数千万の人々の生活を破壊した侵略戦争の道具。
それを、崇めることは死者への冒涜であり不戦の誓いに程遠い行為です。
「なぜ非難されるのか?」-ヒットラーの墓に詣でるに等しい行為だからです。
*戦死者は靖国に祀らねばならない・・・侵略戦争の具に祀る必要はありません。
*「靖国の肯定=侵略戦争の肯定」です。
*この流れが本流になれば、再び、軍靴の音を聞くことになります。
ともかく、現天皇・皇后の率直な思いに耳を傾ける必要があると思います。
ともかく、林家三平夫人の必死の思いに耳を傾ける必要があつと思います。
>「靖国の肯定=侵略戦争の肯定」
なるほど。
いくら理由をつけようと、過去の靖国神社が果たしてきた役割を考えると、靖国神社に行くこと自体が受け入れられないということですね。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
要人による靖国神社公式参拝を行った国と地域
アジア
台湾、マレーシア、インド、スリランカ、インドネシア、パキスタン、イラン、ベトナム、 ミャンマー、タイ、チベット、ソロモン諸島
アジア以外
アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、オランダ、スペイン、フィンランド、ポーランド、スイス、ルーマニア、リトアニア、アゼルバイジャン、トルコ 、スロベニア、オーストラリア、ニューギニア、パラオ、トガ、アルゼンチン、ブラジル、ペルー、チリ、エジプト、パナマ、イスラエル
計39の国と地域
靖国参拝反対してる国
中国、韓国、北朝鮮
計3ヶ国
靖国神社公式参拝に対する各国要人コメント
・シンガポール リー元首相:「靖国問題も中国が心理的なプレッシャーをかけているだけ」
・台湾、李登輝前総統:「国のために命を亡くした英霊をお参りするのは当たり前の事。外国が口を差し挟むべきことではない」
・台湾、陳総統:「中国の反発に負けずに靖国参拝をする首相を評価」
・カンボジア:フン・セン首相:「戦没者の霊を弔うことは当然のこと」小泉首相の靖国参拝に理解
・インドネシア:ユドヨノ大統領:「国のために戦った兵士のためにお参り、当然」靖国参拝に理解
・ベトナム:「我々は中国や韓国のような卑怯な外交手法をとるつもりはない」
・オーストラリア・マレーシア・タイ・フィリピン:「私たちはまったく問題ではない。問題にするのは中国だけ」
・パラオ、レメンゲサウ大統領:靖国参拝に「すべての人のために祈るのは正しいこと」と支持を表明
・ソロモン諸島のケマケザ首相:「日本とソロモン諸島の共通の文化は先祖に感謝すること。英霊が祭られている場所を拝見したい」
・アーミテージ氏:「中国は靖国問題に言及するべきではない。日本は戦後60年間、模範的な市民である」
・シーファー駐日大使:「アメリカ政府は、日本の靖国参拝に干渉することはない」
・ラムズフェルド長官:「中国は日本の靖国参拝への干渉を自制すべき」
・ウォーツェル米中経済安保調査委員長:「『歴史認識非難』は単なる対日攻撃手段、靖国参拝、中止すべきでない」
・トーマス・スニッチ氏:「中国には日本の戦没者追悼に対し一定の方法を命令する権利はない 」
・アーサー・ウォルドロン氏:「事の核心は日本に対し覇権を確立したいという中国の野望」
すごく詳細な資料をありがとうございました。
それぞれが、自己の信念をもって発言している様子がよくわかりました。
できれば、日本人で反対意見を述べている人に、「死ねば仏(特にこれは日本人の心の広さだと思いますが)」などの意見は通用しないのかを聞きたいと思っていました。
質問が稚拙ですみません。
No.7
- 回答日時:
『日本人で反対意見を述べている人に、「死ねば仏(特にこれは日本人の心の広さだと思いますが)」などの意見は通用しないのかを聞きたいと思っていました。
』憎い相手が死んでいるにも関わらず、執拗にその墓を暴き、荒し、遺体・遺骨を引きずり出し、踏みつけ棍棒で殴り、小便をかけたり・・・
このようなことを同胞に対してでもする、それが支那人・朝鮮人のメンタリティである。
日本人には、寛容な神道の心からか、このようなメンタリティはない。
日本の凶悪犯罪者で刑に服した者も過去にいるがその者の墓を暴き云々の話はない。
もっとも、在日朝鮮人及びそれに感化されている者、利権を共にする者については日本の寛容なメンタリティを持たないことに何ら不思議はない。
但し、ここではA級戦犯合を凶悪犯罪者同様に捉えているわけではない、誤解しないで欲しい。
因みに、回答者の中に旧日本軍を「強盗」呼ばわりしている者がいるが、その無知蒙昧ぶりには呆れ果てる、もっとも「祀る」を「祭る」と書いている時点で失笑ものなのだが、
仮に百歩譲って、旧日本軍を「強盗」だったとして、軍事費を16年連続、2桁台の伸び率で推移させ、現在ではゆうに3兆円を越え、ひたすら軍拡に邁進し、そして今、現在チベットに侵攻し続けている中国は「現役の強盗」ではないのか?!
「現役の強盗」に「おまえの先祖は強盗だった、おもえもおまえの子々孫々も永遠に謝罪しろ!」と言われ「ハイ、わかりました!」と言う・・・もう、バカかと、アホかと・・・
ありがとうございました。
国民性をよく研究されていますね。
でも、言葉づかいはもう少しやわらかくしていただけるとありがたいです。
回答をいただいたのに、注文をつけて申し訳ありません。
お詫びいたします。
No.8
- 回答日時:
1.「死ねば仏。
全ての霊はもはや罪を問わずに平等に扱う」「日本には、古来より、『死ねば皆仏』という考え方がある」、「価値観の違う外国(中国等)からとやかく言われる筋合いはない」というのは、小泉首相が発言してから、わりとネットなどでも広まっているようですが、本当にそれが日本古来の価値観だと仮定しても、靖国神社は、そういう価値観にそぐわない神社です。
一番基本的なところから行くと、この考え方は、神と仏を混同しています。「死んだら、皆、神になる」などという考え方が、日本に存在した事はありません。神になれるのは、「偉かった人」として誰かが祀る対象にした場合だけです。祀る人さえあれば、人だろうが山だろうが、それこそ岩だろうが、誰でも何でも神になりうるというのは事実ですが、神として祀る以上、そこには祀る側に選択の基準が必ずあります。仏教の場合、元々は、悟りを開いたものだけが輪廻から解脱できるという考え方だったのが、素朴な祖先崇拝の影響等により、「死者は皆仏になる」という考え方になったのは事実ですが、それは靖国神社を含む神道とは全く別の考え方です。
で、靖国神社の場合、選択基準は「国家の為に、命を捧げた人」です。有名な話ですが、西郷隆盛が靖国神社に合祀されていないのは、国家に対する反逆者として死んだからです。戦前までは、「戦死」が選択基準でした。だから、昭和天皇(もしくは、その側近)に、病死した松岡・白鳥両A級戦犯の合祀に対する忌避がつよかったのだし、「広田元首相が靖国に祀られているとは考えていない」と元首相遺族が考えているのもその為です。(遺族は、靖国神社そのものには参拝すると言っていますから、靖国神社そのものを否定している訳ではありません。)
そもそも、戦前靖国神社に祭られる事が何故栄誉だったかと言うと、「お国の為に戦死すると、天皇自らの決裁で、神として祀られる」からであって、「死ねば皆、神」じゃ、あんまりありがたくない訳です。このように死者を選別する発想は、戦後は、対馬丸やひめゆり部隊の犠牲者、自衛隊員で公務中に死亡した人達も合祀の対象にする事で、多少は範囲が広がりましたが、それでも、連合軍の『蛮行』による被害者、国家の戦争遂行方針に従って(従わされて)死んだ人や、軍事関係者に限られている(=選別する)のは変わっていません。
ですから、「死ねば皆仏」という考え方の持ち主にとっては、靖国神社は参拝の対象として、全く不適当な場所です。靖国参拝賛成派からよく聞かれる「お国の為に命を捨てた兵士の為に、首相が祈って何が悪い?」という考え方からしても、小泉首相の言った事は、それとは明らかに異なっており、私は彼のオリジナル(場当たり的な思いつき?)だと思っています。個人として、オリジナリティを持つのは、勝手といえば勝手ですが、「死ねば皆仏」と考える人が靖国参拝をするのは、明らかに『場違い』ですから、単なる「屁理屈」と取られても仕方が無いでしょう。
日本にも、古くから「親の因果が子に祟り」といった言葉や、被差別の人に対する差別戒名が、近年まで根深く残った事から、仏教においてすら、「死ねば皆、平等に仏になる」という考え方で日本が統一されているかのような言い方には、私は賛成できません。
まして、「靖国神社」のように、特定の死者のみ選別する(例えば、徳川家康は幕府を開いたから、東照大権現になれた)のも、日本古来の考え方の一つなのは明らかで、事実、靖国神社も、「戦死すれば、将軍も兵士も皆、神」という点では多少「平等主義」に近いとは言え、西郷隆盛が合祀対象でない、など、明確な判断基準が存在します。「死ねば皆仏」という立場からすれば、靖国神社も、中国での、例えば「今でも岳飛は尊敬され、秦檜が侮蔑・嫌悪の対象となっている」のも、同じく死者を選別する考え方、という事になります。
だから、小泉首相が、自らの靖国参拝を、中韓との「価値観の違い」で説明するのは、相当無理がありますね。
別の方の質問&回答も参考にして下さい。↓
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?qid=1592185
広田元首相の遺族の話は↓をご覧下さい。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060727 …
2.「祀られている246万6532人の内の元A級戦犯は14人だけであり、ことさら重箱の隅をつつかなくてもよい」
↓A級戦犯合祀を強行した当時の宮司の証言がありますので、ご覧下さい。
http://www25.big.or.jp/~yabuki/2001/yasukuni.htm
ここで宮司自らが述べているように、A級戦犯の合祀を推進した側には、合祀が「東京裁判の否定」、「日本精神の復興」につながる、という明確な意識がありました。また、それだからこそ、天皇側近や靖国神社の宮司(筑波宮司)に、また(今回の富田メモが報道されている通りのものだとすれば)昭和天皇自身にも、A級戦犯(一部か全部かはこの際横において)の合祀に対する忌避意識が非常に強く、現実に合祀に異例の時間がかかり、何よりも、合祀以降、天皇の参拝もなくなりました。
「重箱の隅」と考えるかどうかは、一般人にとっては個人の考え方次第でしょうが、実際に、これだけ反対があり、それに対して明確な意思を持って実行され、かつそれが国内で問題視された以上、一国の首相にとっては「重箱の隅」にはなりえないでしょう。
A級戦犯の合祀の経緯については、↓をご覧下さい。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2290608
3.不戦の誓いは、戦争指導者にしてこそ重い意味をもつ
戦争指導者の墓に詣でて、「あなたのやった事は繰り返しません」と心に誓うのなら、ひょっとしたら、ありうるのかも知れません。でも、戦争指導者が神として祀られている所に行って、「あなたのやった事は繰り返しません」と誓うのって、かなり変じゃありません??
まぁ、これも個人の勝手といえば勝手ですが、一国の首相の行動を、他人に「そのように理解してくれ」というのは、かなり無理があると思いますけどね…
因みに、私自身は、首相だろうが、誰だろうが、個人の信条に従って、特定の宗教を信じるのは、勝手だと思っています。首相の行動は、時には政治的な意思・意味を含むので、自ずから一定限度の制限を受けてしまうだけの事です。政教分離原則についての、裁判所の「目的・効果基準」もそういう意味です。別の言い方をすれば、東京裁判を否定する為にA級戦犯を合祀したり、今でも「国の為に命を捧げた兵士達の為に、首相が靖国神社を参拝して当然だ」と言う人がいたり、また、小泉首相自身が、8月15日の参拝を総裁選の公約としたからこそ、政治的な意味が強くなっているのであって、靖国神社がそういう政治的な意味を持たない神社でなくなれば、何の問題もなくなります。今でも、小泉首相が、靖国神社から分祀してもらって、自分の部屋に神棚を作って、ひそかに毎日お祈りする分には、何の問題もありません。
↓には、「靖国神社の存在や靖国参拝が、政治的に利用されるのはまことに不本意である。平和が長続きして戦争が風化し、靖国神社が、数ある神社の中の ワンオブゼムになって欲しい。 例えば天満宮のように、もともとは権力闘争に敗れた菅原道真の怨霊を鎮めるための、まことに生臭い政治的な神社だったのが、今は学問の神様、合格祈願の神社になっている。 靖国神社が一日も早く、そういう神社になってくれればいい」という靖国神社宮司の発言(但しオフレコ)が載っています。実際にそういう発言があったのなら、その宮司の希望が適えば、首相の参拝もなんら問題がなくなるはずです。
http://homepage3.nifty.com/wedd/yasukuni.html
尚、「どの国の政府高官が何をいった」か、というのを羅列しても、同一人物ですら、その時によって、言う事が変わるので、都合の良いものだけとりあげれば、なんとでも言えてしまいます。そもそも、日本軍の占領を経験していない国にとっては、靖国問題は、さしたる問題でもない上に、占領を経験した国ですら、外交上の得失を考えて発言します。ネット上でよくある「靖国神社参拝に反対しているのは、中国・韓国・北朝鮮の3国だけ」という説は、明確に事実に反しますが、一般論として「それぞれが、自己の信念をもって発言している」わけでは全然ありませんので、ご注意下さい。この点については、他の方の質問への私の回答も宜しければご覧下さい。↓
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2194138
大変長くなり失礼しました。
大変丁寧な回答、ありがとうございました。日頃から、この問題に取り組んでいるのでしょうね。
>一国の首相の行動を、他人に「そのように理解してくれ」というのは、かなり無理があると思います
そうですよね。何か、この一言に集約されるような気がします。
ただ、私の文章が稚拙だったので、「死ねば仏」という言葉をこの場で使ったことで、必要以上に解説をいただいてしまったようです。靖国は神社なので、英霊は神として祀られ、仏としてではないというのは良く分かります。これは「例え」として使ったので、削除されてしまったNo.7さんの「刑を執行されて亡くなった以上、もはや元(生前は)A級戦犯などととりざたすのは人権意識に欠ける」と言うことを分かりやすく言おうとしたのです。(かえって分かりづらくしてしまったようですね。すみません)
No.9
- 回答日時:
また来ました。
この問題は、国内の話と外交の話が一緒くたになってるから混乱してるのだと思います。
国内であれば、法律に違反しない限り自由ですから、国民が靖国に参ろうと全く問題ありません。
しかし行政官が参ると外交問題が絡んできます。
日本の戦後は、敗戦を認め、極東軍事裁判を受け入れ、再軍備をしない事を誓う事で出発しました。
それに反する行為は行政官は行う事が出来ません。
政府がそれを自分から破れば、敗戦処理で結ばれた各平和条約をみんな破棄する事と同じです。
なので行政官は国内での行為であっても拘束を受けます。
それを内政干渉だとか、いつまでも犯罪者あつかい・・・だとか言うのは、北朝鮮が自国内なら日本に向けてテポドンを発射しようと自由だと言ってるのと同じです。
何度も登場いただき、ありがとうございます。
今、順に読みながらお礼を書いていました。
ただ、あなたには、補足欄で
>日本の戦後は、敗戦を認め、極東軍事裁判を受け入れ、再軍備をしない事を誓う事で出発しました。
それに反する行為は行政官は行う事が出来ません。
の部分についての、理由をお伺いしようとしましたが、もしや再度登場されているかと先の回答を見ますと、この後の17番の回答でお考えを述べていらっしゃいますね。
大変よくわかりました。
ありがとうございました。
No.10
- 回答日時:
最初に…死なば仏という考え方には私も賛成ですが、靖国は神社ですので「仏」ではありません。
「神」です。個人的にはどのような表現でも構わないと思いますが、元首たる者が同じ間違いをするのは認識の甘さを指摘されても仕方ないでしょう。「死なば仏」という考え方からすれば、靖国は神社ではなく寺であるべきです。神田明神や天満宮に見られるように、犯罪者とされた人であっても、それを崇める事によって、後の憂いや災いから逃れるという考えは日本固有といっていいほど少数派です。少なくともキリスト教国ではありえません。また鬼子母神のような例も日本のそれとは異なると思います。
更に、犯罪者とされる敵を祀るとしても、例えば鬼子母神に子を喰われた親の心情はどうでしょうか?そう考えた時、「死なば仏」を受け入れろと強要する事の方に無理があると思います。
靖国は第二次大戦だけの慰霊神社ではありません。戊辰戦争からの英霊と言われる人々を祀っているのですが、同国人でありながら、敗者の霊は祀られていないのです。
もし死なば仏であるならば、なぜ幕府軍や反政府軍の御霊を対象外にするのでしょう。あえて重箱の隅をつつくなら、彼らは2百数十万の内の14名ではなく、戦争を起こしたA級の戦犯何十名かの内の14人と言う事です。
それに挙国一致をスローガンに戦った人は皆英霊ではないのでしょうか?戦争で生き残ったら既に英霊ではない?
私は不戦の誓いは、まず全国民に対して成すべき事だと私は考えます。それが民主国家の原則ではないでしょうか?
靖国を唯一の慰霊施設とし、無宗教の慰霊施設建設に頑なに反対する政府の姿勢は明らかな憲法違反です。
小泉首相は当初「総理大臣として参拝する」と表明していたのです。それを後から「個人だ」と言い換えても、それは単なる弁解でしょう。ましてや「不戦の誓い」とは国家元首としての姿勢であるはずです。つまり、この時点で既に「個人的参拝」が詭弁である事を自ら証明しているのです。
一国の元首が、一方で憲法を無視してまで犯罪首謀者を崇敬し、一方で不戦を唱えても理解されるはずはありません。
それに、なぜ靖国なのか?全国の護国寺や護国神社も参拝すればいいのです。なぜ戦争被害者の碑には参らないのか。戦争は靖国と原爆慰霊碑だけじゃないのです。
私はまず、一宗教施設である靖国を公的慰霊施設という概念から切り離す事が第一だと考えます。そして皇居の一隅でも、一個の石でも良いから公的な不戦の碑を建てればよいのです。その前で元首が不戦の誓いを述べれば良いのではないでしょうか?
>そして皇居の一隅でも、一個の石でも良いから公的な不戦の碑を建てればよいのです。その前で元首が不戦の誓いを述べれば良いのではないでしょうか?
大賛成です。そうですよねー。
ちなみに、「死ねば仏」とは、私がたとえ話として分かりやすいと思って書いたので、小泉総理が言ったこととして書いたわけではありません。
また、たとえ話なので、神社は神なので仏は無関係というのは、私の文章の字面を捕らえすぎましたね。
もちろん、責任は稚拙な文章を書いた私にあります。すみませんでした。
あと一言。靖国も新たに作る追悼施設も両方お参りしちゃまずいですかね。
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