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社会主義と共産主義の違いって何なのでしょうか?はっきりわからないので、教えてください。

A 回答 (4件)

この問題は答える立場によって違う答になる質問です。

従って特定の立場から回答するのでなければ、幾種類かのこたえを列挙するしかないでしょう。

さて、教科書なんかによく書いてあるのは、共産主義は社会主義の一種である、ということですが。

歴史的・語源的に見ると、共産主義というのはつまり「コミューン主義」であり、「コミューン」というのは
http://www.tabiken.com/history/doc/G/G291R100.HTM
http://www.kiryuusha.com/makiwiki/wiki.cgi?mycmd …
にあるように中世以来の伝統を持つ、自治的共同体や、それを範とする宗教的ないし思想的共同体のことですから、その特質「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という社会ないしは社会の中の自治的共同体を作ることをめざす、運動である、というのが妥当でしょう。
 ですから、現存する共産党ないし共産主義者の運動が共産主義一般なのではなく、そういう社会ないしは自治組織をつくる運動のうち、社会全体をそういうものにしようという運動が政治的共産主義であり、さらにその中のマルクスの流れをひく党派を狭義に「共産党」、「共産主義」ないし「共産主義者」と呼んでいる、といったところでしょうか。

一方社会主義はsocialismで、ソシアル、というのはソシアルダンス(社交ダンス)なんてのもあるように元々は「社交的な」「なごやかにおつきあいする」「社会的な」というようなニュアンスで、つまり現存する社会の欠点を社会的な手段でどうにかしよう、という考えです。従って狭義の共産主義も社会主義の一種であり、実際自らを「科学的社会主義」と規定しています。
しかしこれまたかなりの幅と方向性を持っており、例えば旧社会党には自称マルクス主義者もいれば、キリスト教社会主義者、組合主義者、果てはほとんど自民党と変わらない流れもいました。また、そこからはみでた連中もまたある種「社会主義」を名乗っていたり、あるいはある種の言論の中には「福祉政策はつまり社会主義だ」という主張もあります(歴史的には社会主義運動に対抗して、あるいはそれとの力関係で生まれたのが福祉政策なので、無関係ではないが社会主義的、というのは少々乱暴)。

これから見るに社会主義、というかなり幅の広い、というか殆ど何だかわからない概念があって、その中の一種が共産主義、そしてまたさらにそのなかの一種が共産党(といっても国によって、あるいは同一の国の中でも共産党がいくつもあったり、共産主義を標榜する政治団体がいくつもあったりするのですが。ここではいささか乱暴ですがいわゆるマルクス主義を自称する団体といっておきましょうか)であるということになります。

さて、別の問題として、この共産主義がかつて主張していたことの一つに、「共産主義の低い発展段階を社会主義とよぶ」というのがあります。つまり「能力に応じて働き、労働に応じて受けとる」段階。それに対してより高い段階、共産主義は「能力に応じて働き、必要に応じて受けとる」というものです(レーニンの考えです。マルクスはこの点に反する考えを持っていました)。実際むかしどこかの社会主義国が「そろそろ第2段階に入った」と自称した時期もありましたが・・・結果は見ての通りですね。
ただし日本共産党の場合、この「社会主義二段階発展論」を2004年の第23回大会で否定しています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-01-15/00_ …
上記の文章の中では社会主義国、という概念も不適切として「社会主義をめざす国」という規定に変えています。つまりああいうものを目指しているわけではないし、現状すべてを是認するつもりもないが、最終的な目標は一致する国、という規定で具体的には「中国、ベトナム、キューバであって、北朝鮮はふくめていません」とのことです。

歴史的にもう一つ問題があって、特にレーニンの時期からなのですが、国際的な社会主義運動が二つに割れたわけです。その主要な争点は戦争の問題で、第1次世界大戦に対する態度でした。
その後レーニンの流れが共産党を名乗ったので、残った部分が社会民主党を名乗った、というものです。(ただし、国によっていろいろで、レーニンの流れに属するが共産党を名乗っていない、とか社会民主党ではなく労働党だったり社会民主労働党とかだったり社会労働党とか・・・結局名前だけではよくわかりません)
また朝鮮労働党のように既にマルクス主義を否定していて、一般的にいえば実は「共産党」でないものもあったりします。

というわけで、立場によって答が違うので、一般論としては「はっきりわからない」というのが正解じゃないかとおもうのですが。

恐らくこういう質問だとそれぞれの立場からの回答がいろいろでるのではないかと思いますが、そもそも同じ言葉でもそれぞれの立場により定義が違い範疇も違うので、私のも含め、そういう考え方もある、といった類いのものでしょうね。
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いずれも思想というカテゴリーに属し、人により解釈が違う場合もあり、ここで色々書くよりも読んでもらった方が客観的かつストレートかと思い、投稿します。



ウィキペディアの孫引き(今回はウィキペディアが適切な解説をしていると判断したので)とさせていただきます。
★マルクスによって提唱された共産主義は(中略)まず前提として資本主義社会があり、その資本主義社会が成熟した状態で、革命を通じて社会主義社会を目指してプロレタリア独裁体制を樹立し資本主義的な制度の廃止を行い、その後不必要になったプロレタリア独裁を廃止し生産手段の社会化が成された社会主義社会となり、さらに社会主義社会において経済や生産技術が発達しきった段階で共産主義社会へ到達する・・・、とあります。

共産主義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E7%94%A3% …

社会主義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A% …

ご参考まで。
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 社会主義と共産主義の違いについて



 学者も含めて、これらの言葉を広い意味で使ったり、政治体制と経済体制が裏表の関係にあるので混同したり、厳密な使い方をしなかったりで分かりにくくなっているようです。

 狭い意味で本来の使われ方からいうと、「個人の自由」に対し「社会の規律」と言う言葉が対立します。
 つまり、自由主義と社会主義が対立する考えで、個人の自由な考え方を優先するか、個人の自由を規制して社会全体の調和を優先するか、つまり一個の人間と社会との関係をどう捉えるかのを示す用語です。
 ですから、これは政治用語で本来は政治体制を意味します。

 資本と共産(共に生産する)は、共に経済用語です。つまり資本主義と共産主義が対立する用語で、これは経済体制を意味します。

 ここまでが、これら4つの言葉の元々の定義です。

 ところが、現実にこれらの言葉が使用されるに当たって、資本主義は自由主義政治体制でなければ、資本の効率的流れが生まれないため、自由主義経済と言ったり、社会主義体制の下では計画経済が行ない易く、共産主義を標榜することが多くなります。その結果これらの言葉の使い分けが曖昧になってしまいました。

 また、経済用語である共産を冠した政党が存在することにより、更に分かりにくくなっているのが現状です。
(社会を優先して個人の権利を規制するという政党名より、共に生産しようという名前の方が受けがよいと思ったのでしょうか?今では「共産」と言う言葉はは、元の意味を離れて、政治的に最も左の考え方という意味に変化しているのが現実でしょうか。)
 そして、自由主義国家の中には、資本主義体制の下で政治的には穏やかな社会主義を目指す政党:社会民主党や労働者の権利を守ることを標榜する労働党もあり(社会主義国の政権党名が共産党ではなく、労働党である場合も多い。)、現在の中国は、共産党政権下で自由主義経済を行なおうとしているなど複雑怪奇です。

 尚、自由主義国家でも社会主義国家でも、国民に主権があるという民主主義を行なっているとの態度は変わりません。(実情はどうあろうとも・・・・)

 ちなみに、現在の北朝鮮民主主義人民共和国およびイギリスの政権を担当している政党の名前は「労働党」です。
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共産主義は、ほとんど全ての財産が共有される事を理想とする考え方で、社会主義は、生産手段の共有を目的とする考え方と理解しています。



つまり、同じ仕事をした場合、収入が同じとなる事を理想とするのが、社会主義で、支出に関しては、個人個人の判断で行います。
収入内で、高級車を買うか、ブランド物の衣類を買うか、贅沢な食事をするか、バクチをするかは、個人の判断にまかされます。
そのため、収入が同じでも、貧富の差は生じます。

一方の共産主義は、消費も共有ですから、ひとりだけ贅沢な生活はできません。
皆同じ物を食べ、同じ衣服を着る生活となります。
そのため、貧富の差は有りません。
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