初めまして。
私は、弁護士を志望している者で、医療過誤被害者の方の救済を目指してお仕事をしたいと考えています。
現在ロースクール入試に向けて取り組んでいる最中なのですが、「医療過誤問題の解決に携わりたい」との志願理由に対し、「なぜ医者や看護師ではなく弁護士なの?別に弁護士でなくてもいいのでは?」と友人や先輩から質問されました。
実際の医療過誤の事案を見ても、病院の内部からでは改善ができず、裁判という手段によって解決されたものがほとんどのように思います。また、被害者の方で病院側に過失があったかどうかの判断をし、それを証明することが必要になりますから、被害者側のサポートという点からも弁護士の役割はとても大きいものだと思っているのですが…。私の説明力不足で、なかなかスッキリと説得してもらうことができません。
そこでぜひ一度、医療過誤問題を解決する上で弁護士にしかできないこと-弁護士の役割-について、みなさんがどのようなお考えをお持ちなのかを伺いたいと思って質問しました。
長くなってしまいましたが、どうかよろしくお願いします。
A 回答 (10件)
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No.1
- 回答日時:
個人的な意見です
頭でっかちの世間知らずの弁護士(最近偉く増えているらしいけど)はいらん! です。
弁護士、裁判官は社会生活義務が有っても良いと思う。
法律だけで世の中回っていないのはあなたの日常生活振り返ってもおわかりだと思います。
たとえ依頼者の不利になったとしても公正な眼で判断できる様な知識と経験を持った弁護士がいても良いと思います。
医療過誤と騒いでいるだけの人間もいますからね。
ご回答ありがとうございます。
私は本でしか読んだことがないのですが、おっしゃる通り、「弁護過誤」とでも言うべきことが現実に起こっているようです。ある医療過誤被害者の方は、弁護過誤に関する苦情を受け付ける場を設けるべきではないか、とおっしゃっていました。
弁護士は、依頼人の話をしっかりと受け止めた上で、共に最善の解決方法を考えていく存在であるべきだと思っています。そのためのツールが法律なのであり、社会や依頼人のニーズに合わせた解釈をしていく必要があります。ですから、おっしゃる通り、法律を知っているだけではなく、社会に対する幅広い知識とそれらを見据える公正な眼が不可欠であると思います。
回答者さまのご指摘を忘れずに、これからも自分の視野を広げていきたいと考えています。本当に、ありがとうございます。
少し質問させていただきたいのですが、回答者さまがおっしゃる「社会生活義務」とは、どのようなものを想定していらっしゃるのでしょうか?
「医療過誤と騒いでいるだけの人間」というお言葉がありましたが、医療や弁護士との関係で何か引っかかるといいますか、不快な思いをされたご経験がおありなのでしょうか?
このようなことをお伺いするのは失礼に当たるのでは、と思うのですが、もし差し障りがなければ、教えていただけるとありがたく存じます。
No.2
- 回答日時:
私の母は昨年胃潰瘍で入院し肺炎で亡くなりました。
インフルエンザの院内感染でした。病院ともめて共産党の市議会議員に助けを求めました。
共産党系の法律事務所で弁護士と話し合いましたが、「100%裁判には勝てません」「無駄ですやめなさい」と言われました。
これでも弁護士かと腹が立ちました。
医療裁判は病院側勝利に終わる事が多く、医療ミスで勝訴は奇跡だとも言われています。
まずはカルテの読める弁護士(医療弁護士でもカルテが読めるのは少数)を目指して下さい。
ご回答ありがとうございます。
お母様のこと、本当にご愁傷さまでした。
私の知人の方も、医療過誤でご家族を亡くされたのですが、周りの人から「裁判を起こしても、亡くなった人が帰ってくるわけではない」と止められ、とても傷ついたと伺いました。そのような時に、弁護士からも「無駄です」などと言われてしまっては、医療過誤の理不尽さへの怒り、亡くなった方への思いを受け止める場所がなくなってしまう…と思いました。
医療過誤を専門に担当されている弁護士の方から、カルテを読めるようになるまで10年くらいはかかる、と伺いました。専門的な知識が必要なことともあわせると、やはり医療過誤訴訟を専門に担当することが一番なのですが、現状ではそのような弁護士はまだ少ないそうです。
回答者さまのアドバイスの通り、カルテが読めるように医療過誤を専門に担当したり、弁護士同士や医療過誤被害者の方々との勉強会などを通じて、被害者の方々に寄り添った弁護活動ができるような弁護士になりたいと思います。
本当に、ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
まず、質問者さんは「医療過誤のない社会」を目指されているのか、「医療過誤被害のあった人の救済」を目指されているのか、どちらなのでしょう?
後者であれば、友人に説明される際に、「弱者である患者側に立った弁護士になりたい。困っている人を助けたい。」と率直に話されてはどうでしょう?
「医療過誤問題の解決」のために弁護士になる、と話されると、どうも前者を目指されるように聞こえますので、それであれば厚生労働省でミスの発生しない指導施策を考えるとか、病院内部から過誤の元となる体制・体質を改善する努力をするとかのほうが建設的ではないか、と思われます。
私個人としては、弁護士も職業ですので、弁護士の役割は依頼者の利益保護くらいにしか考えておらず、「正義の味方」は期待しておりません(医療過誤事件においても、病院側にも弁護士がいますから・・・)。
ご回答ありがとうございます。
「医療過誤のない社会」を目指すのか、「医療過誤被害にあった人の救済」を目指すのか、というご指摘をいただき、改めて自分が医療過誤問題にどのように取り組んでいきたいのかについて考え直すことができました。ありがとうございます。
私は初め、医療過誤被害者の救済に当たりたいと考えており、それは医療過誤訴訟という形で解決することができると思っていました。ですが、医療過誤に関するシンポジウムに参加した際、被害者が求めているものは必ずしも賠償金だけではなく、真実を教えてほしい、ミスがあるなら謝罪してほしい、そして二度と同じ被害を繰り返さないでほしいということであると知りました。これらは、訴訟を通してだけでは必ずしも得られないことも知りました。また、被害者の方が病院側に対して要望したいことがあっても、なかなか話を聞いてもらえないことが多いと伺いました。
そのようなことを通して、私は被害者救済(特に精神的な面での)として、同じような医療過誤を減らしていくことが重要なのではないかと思うようになりました。具体的には、医療過誤が起きた際に、その原因を究明した上で情報として共有し、同じことが繰り返されないよう注意を喚起したり防止策を提案していくことが必要だと思います。その際には、公正さ、公平さを確保するためにも、病院側だけでなく被害者側からの関与が重要になってくると思います。そこで、被害者側の弁護士として関わっていきたいなぁ、と考えているのですが…ここまでの私の考えは、ちゃんと一貫していますでしょうか?
まだ学生の身分でして社会に出たことがないため、かなり理想論のようなことを申してしまってすみません。
長々とした文章で申し訳ないのですが、またご指摘やご意見をいただけると、大変ありがたく存じます。
ご指摘やご意見、本当にありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
ANo.3です。
質問者様のお考え、理解できました。
弁護士として経験を積み、医療過誤の現状・問題点を把握された上で、政治家に立候補して制度から改善していくというのはいかがでしょう。
長い道のりですが、目指すべきゴールを強く抱いてがんばってください。
No.5
- 回答日時:
医療専門家です。
この数年医療への風当たりが強く、小児科、産科、脳外科、僻地医療が崩壊しているのはご存じでしょう。原因はいろいろ挙げられていますが、医療過誤に対するマスコミ通念(あえて世論とは申しませんが)の元での非難や攻撃に医師が耐えかねて『立ち去り型サボタージュ』をおこしていることが知られています。
医療紛争を解決するのに裁判は本当に有用な方法でしょうか? 医療専門家に対して 素 人 の 患者・親族、弁護士が挑む構図は端から不公平感がありますし、最悪なのが審判する判事がこれ以上に 素 人 です。最近の警察の介入にも疑問があります。
数々の医療裁判で医療人がみても『○×▲□%※???』という判決が下されています。被害者救済の意味が強いのでしょうが、このため小児科医、産科医が紛争の極力起こらない分野に鞍替えしたり、開業したりで医師が立ち去っている状況が医療側が裁判への不公平感を感じていることを如実に物語っていると思います。日本の医療は確実に崩壊してきています。
公平を重んずるお仕事に就かれる方なら、是非、医療人がどのような不公平に置かれているのかも知ってください。『医療崩壊 「立ち去り型サボタージュ」とは何か 』 小松秀樹/著 朝日新聞社 の一読を勧めます。
その上で、裁判に立ち向かおうなら医療専門家と堂々と戦えるだけの専門知識を持ちあわせて下さい。医学書に書いてあることだけが医療ではありません。医療現場も体感しておくことも勧めます。
是非、医療側の味方にもなってほしいものです。
No.6
- 回答日時:
質問の趣旨と少し変わってしまうことをお許しください。
以前看護助手として医療機関に勤務していました。
無資格ですので、他の職種の経験もあります。
その上で感じたことは医療従事者と患者の溝がとても深い事です。
「医療ミス」という言葉だけが先走り、病院側がとても不利になっていることを思い知らされました。
病院に行けば(いい医者にかかれば)治って当たり前
もらった薬は飲めば効くのが当たり前
失敗はなくて当たり前
経過が悪い=医療ミス
という素人の意識の改善も必要だと痛感しました。
治療にはリスクがつきものなんだと私自身も病院へのかかり方が変わりました。
自分の病気がどういうものなのか、興味をもつことなく治療をしている人
まかせっきりを協力的だと思っている人がとても多いです。
また、病院側は患者の様子(理解しているのか、納得しているのか)を
見て欲しいです。
説明はありとあらゆる部分まですればきりがありませんが
本人がわかってなければ家族にも、それをすべきです。
関わるスタッフ全員が、患者の様子をみて声をかけて
信頼関係を築いて欲しいです。
患者の訴えを要領よくきいて、うまく医師に伝わるように
スタッフも勉強するべきだと思います。
素人でもばかじゃありません。
病気に関心を持たせて医療に参加させるのもお仕事だと思います。
病院を出る時には元気ももらって帰りたいですよね。
私はコンタクトを扱う仕事をしていました。
初めてレンズをつけた患者さんで、あまりの緊張に倒れてしまいました。
こういう事はごくまれですがあります。
家族の人に睨まれました・・びっくりするのは当たり前です。
もちろん説明して納得してもらいましたが、正直神経遣います。
前もって「倒れる人もいますよ」なんていえませんしね。
やっぱり信頼関係なのかなと感じました。
何かされた!って思われるところが。
私でさえこうですから、看護師さんや医師の方々はもっと
大変な思いをされてると思います。
お互いの誤解で色んなことが起こっています。
命に関わる職種ですから問題になるのは当然ですよね。
本当の姿、両方の立場をまず知っていただきたいです。
No.7
- 回答日時:
No1です
>少し質問させていただきたいのですが、回答者さまがおっしゃる「社会生活義務」とは、どのようなものを想定していらっしゃるのでしょうか?
弁護士になる前に社会人として勤務等して社会的な通念等を勉強した方が良いという意味です。どんな職業でも良いですけど弁護士以外でね。
勤務先の顧問弁護士は市役所公務員から弁護士になった人ですが、市中での勤務経験があるので、実に話が早く、法律論だけでない解決方法を考えてくれます。 法律論だけで世の中すべて解決なんて出来ませんから。
学生から弁護士になるとこの辺りが全然ダメなんですよね。
「世の中法律通りの生活を人に言う前に自分でやってみな! 出来るなら」って事ですね。
>「医療過誤と騒いでいるだけの人間」というお言葉がありましたが、医療や弁護士との関係で何か引っかかるといいますか、不快な思いをされたご経験がおありなのでしょうか?
世の中の人は報道に流されがちですから、何かあると簡単に「医療過誤」と騒ぎますし、それに火を付けたがる青臭い弁護士も沢山います。って事です。本当に医療過誤なの?って聞きたいですね。
確かに医療関係者と患者の間に溝があるのはその通りだと思いますが、じゃ何でもかんでも公開して患者・家族が耐えられるの?判断できるの?って気もします。 結局は「技術的な用語ばっかりでごまかしている!」なんて言われるのが見えますけどね。 患者側にもかなりの勉強が必要だと思いますので、一概に医療側だけが悪いとはとても思えませんね。
僕は弁護士に「正義の味方」的な見方は一切していません。色々な意味で腐っている弁護士も多いですから。 加害者保護ばっかり気にして被害者に暴言吐く弁護士もいますし。
No.8
- 回答日時:
医療過誤を多くやっている弁護士です。
書き出すと長くなりそうなので、要点だけ。
弁護士もいろいろ、医者もいろいろ、患者もいろいろ、裁判官もいろいろです。
都会では、医療事件について弁護士が熱心に勉強会を開いています。
ひとくちに過失と言っても、単に結果論的に、こうすべきだった、ああすればよかった、と言っているだけではありません。
どの時点で具体的に何ができたのか。(結果回避可能性)
当然、医師側から反論がでますから、
協力医の協力を得ながら結果回避が可能であったことをさらに立証します。
弁護士もいろいろ、と書いたように、
きっと「単に、こうすべきだった、ああすればよかった、と言っているだけ」の弁護士もまだまだ多いのも事実。
逆に、最近は勝訴率が上がっていることも知らずに、また、詳しい弁護士を紹介することもなく「勝てないから」で門前払いしている弁護士も多いでしょう。
患者もいろいろで、悪い結果を全てミスだと考える患者もいます。
(医師の説明不足という問題はありますが)
良識ある弁護士なら、訴訟などに持ち込まずに説得し、断わります。
医者もいろいろで、同じ経過・同じ結果であっても、言い方ひとつでここまで不信感を抱かれることはなかったのに、と思うことも多いです。
ああ、長くなりそう^^
私は、医療訴訟を弁護士がやる意味は、
医療過誤をなくすための方法のひとつに過ぎないと思っています。
弁護士が主導権を握って医療界を変えることなんでできない。
医師がやらないといけないのです。
まあ、起爆剤というか、外からちょんちょんと突いてやるイメージでしょうか。
他の方の回答をじっくり読みたいと思ってます。
ただ、締め切られたら困ると思って、読む前に先に回答しております。
No.9
- 回答日時:
初めまして。
こんばんわ。医療過誤を専門とした弁護士を目指しているということで、少しお話を聞いてもらいたいと思い、今回参加させていただきました。
私は今年の四月に父を亡くしました。私たち家族は父の死因について、全然納得がいかず弁護士を探しましたが、医療を専門にした弁護士はなかなか見つけるのは難しく(お金もかかることですし出来るなら地元で見つけたいと)それでも情報をかき集め、その専門ではありませんが何度か経験もあり評判の高い弁護士さんにたどり着くことが出来ました。医療過誤を疑った場合まず重要な事が弁護士選びだと思いました。
ですから、今回医療過誤を専門に頑張って勉強していこうとしている方のお声を聞いて、心強く思い励まされる思いです。
人間は誰でも失敗やミスをします。それはお医者さんでも同じで、完璧な人はいません。父が亡くなったからといって、やみくもに医療側を批判しようという訳ではないのです。最愛の人の死に疑問を抱いた、病院側の話も再度聞きました、それでも納得がいかない。その行き着く先が弁護士さんなんです。最悪の事態に至るまでの過程の中でどれだけ最善を尽くしてくれたのか、お医者さん始め病院側の姿勢に納得がいくかいかないかです。真実を知りたい、もしその医療行為に怠慢があったのなら謝罪してほしい。それだけです。
医療過誤を専門とする弁護士の道は易しいものではないと思います。
医学のこと、お医者さんや医療側のことも考え学ばなくてはいけないでしょう。大変なお仕事だと思いますが、良い弁護士になってください。陰ながら応援させて頂きます。頑張って下さいね。
No.10
- 回答日時:
私は体内に医療器具を置き忘れるという初歩的な医療過誤で救命処置の翌日、母を失いました。
過失は解剖で発覚しました。それまで、病院側は死因を偽り、カルテを改ざんし、遺族に病死と説明していました。
このような形で母を失った苦しみの中、心の救済を求めて闇の中をさ迷いました。
病院側に誠意があれば、救われると最初は信じてましたが、過失が発覚しても尚、処置代を払えと督促がきたり、
全てを隠蔽する内容の示談書に納得しなければ賠償は払わないという姿勢をとられ、
正々堂々過失を認めろと怒った家族に対して、病院側が怒って帰るという態度をとられました。
今も、医療機関が組織防衛に走り、「隠す」「かばう」「うそをつく」「口合わせをする」などを繰り返しています。
期待していた検察も起訴できず、裏切られた気持ちでいっぱいです。
マスコミの前でさえ、病院側は遺族と話し合いが進んでいるなどと平然と嘘をつき、企業イメージを守ろうとしています。
病院側は最初から弁護士をつけ、事実を闇に葬ろうとしています。
このような一連の出来事で、私の救済はなんなのか、医者なのか警察なのか記者なのか、暗闇の底でもがき苦しみました。
そして、最終的に行き着く先は、弁護士でした。
弁護士に相談し、過失した証拠があるので病院側に処置代を払わなくてもいいと説明されたとき、少なからず救いを感じました。
病院側の対応を明るみにしてほしい。被害者の苦しみを、
事実を闇に葬らないで、母の事を無かった事にしないで欲しいとう願い一心なのです。
全ての暗闇に光をさしてほしい。それが弁護士に望む私の救済です。
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