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イギリスにはシリングという通貨単位がありました。1シリング=12ペンス、20シリング=1ポンド。12進法と20進法が混ざった通貨で、どうしてこんな一貫性がなく複雑なものになり、さらについ最近まで使われていたのでしょう?何か歴史的意味や便利な点があったのでしょうか?

さらに、12進法と20進法ならなんとなく数学的に意味がありそうですが、イギリスにはストーンという重さの単位があり、これは14パウンド=1ストーン。14なんてどこからきたのでしょう?

A 回答 (1件)

古代ローマ時代にブリタニア、今の英国の大部分が、ローマ帝国の支配を受けていたことはご存知だと思いますが、現在の英国の貨幣単位は古代ローマの影響を強く受けています。



当時ローマではソリデゥス(solidus)という言葉で、硬貨が純金ないし純銀であることを示していました。
ソリデゥスという単位は銀1ポンドの12分の1に相当し、ローマの12デナリウスと等価でした。

つまり英国の貨幣制度はこれらの比率を利用してつくられており、その過程で1ポンドは20シリング、1シリングは12ペンスになったということです。

この制度はノルマン人の時代から始まり、1970年代に他の国々ではかなり以前から当たり前のように使われていた10進法に切り替えるまでずっと続いていたので、この辺は頑固者のイメージが強いイギリス人の面目躍如といったところですね(笑)

ただイギリスは1847年に一度、10進法への移行を試みたことがありましたが、それがまたなんだかなぁ、って感じのもので、いたずらに複雑さを増してしまっただけに終わったということです。

ちなみに、イギリスのポンドは£という、PではなくLの頭文字で表し、ペニーもPではなくdで表しますよね。

これはポンドはローマの重量単位のリブラ(libra)からきており、ペニーはローマのデナリウ(denarius)からきたためだという事です。

2000年近くも前のことなのに、まだかたくなにこんな表示法を守っているなんて、律儀というかやっぱり頑固というか…(笑)

重さを表すストーンですが、残念ながらこれに関しての知識は持ち合わせていません。なんとなく中途半端な単位からローマつながりのような気がするのですが、それこそ中途半端な回答で申し訳ありません(~_~;)

この回答への補足

詳しい説明ありがとうございます。もう一つ質問してもよいですか?

ローマの単位は見るところ12進法のようですが、「その過程で」とおっしゃっている通り、何かがどうかなって、1ポンドが「20」シリングになったのですよね。

その過程はわかりませんか?やっぱり複雑ですか?

補足日時:2006/10/04 07:45
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