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海軍特別警察隊(あるいは海軍特別警備隊という名称かも)について教えてください。
ネット上では「海軍の憲兵隊」という簡単すぎる説明以外に資料が見当たりません。(戦後アンボン島でBC級戦犯として裁かれた人たちがいたらしいのですが、あいにく該当書籍が地元の図書館に所蔵されていないので…)
何年にどういう理由で編成され、どの地域でどの程度の活動をしていたのか、どういう組織編制だったのか、どの程度の権限を持っていたのか、どの程度の階級の軍人が配置されていたのか。
ご存知の方がいらしたらご教授願います。

A 回答 (2件)

 「海軍の憲兵」というのは、海軍の警察を指すもので、それを基幹に戦争末期に編成された「海軍特別警察隊」は、治安警察部隊の性格を持っていました。



 従来、海軍の兵の犯罪・諜報探査などは陸軍の憲兵隊が掌っていました。(この場合憲兵は海軍大臣の指揮を受ける)

 しかし、1940年(昭和15年)ごろには海軍兵員が増大し、これに伴い犯罪も増加したため、翌年海軍の中で、部隊指揮官が部下の将校や将校相当官を委任により警察業務につかせることができるようになりました。

 更に開戦進攻の42年には、急速に拡大した占領地に憲兵が足りない状況が生まれたため、その地域の最高司令官の指名により法務官や海軍将兵からなる警察官が配備されることになりました。このばあい同地の警備隊の兵員などが任じられました。これを「海軍警察」といいます。

 所属は、内地の場合、各鎮守府・警備府の「軍法会議」(長は法務長)。外地の場合は、海上部隊は各艦隊・各航空艦隊・各方面艦隊・各南遣艦隊などの「軍法会議」。艦隊所属の士官・兵が指名されました。 陸上部隊は各警備隊・各根拠地隊・各特別根拠地隊などの「軍法会議」(臨時軍法会議)となっています。
 アンボンの場合は、43年当時、第24特別根拠地隊軍法会議(45年、第25根拠地隊軍法会議)が設置されていました。

 そのうち戦局が悪化するに伴い、現地人の反日活動が活発化したため、各根拠地隊司令官の命令で、海軍警察および警備隊の人員を主力として「海軍特別警察隊」(長は海軍少佐、副官は大尉・中尉)が編成され、容疑者の逮捕や処刑を実施したため、憲兵とならんで戦後戦犯として裁かれた人びとが多数出ました。

 したがって、本来海軍の常備組織ではなく、外地の司令官によって編成された臨時の組織であったことから、そのため戦後は存在がほとんど知られないうちに忘れられたのでしょう。


 資料=海軍歴史保存会編『日本海軍史 第6巻』第一法規 95年
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。

 その後「海軍特別警察隊 アンボン島BC級戦犯の手記」なる本が古い図書館の書庫に所蔵されていることが判り借りてきました。発行が1975年でした。
 日本軍政からの独立の気運高まる当地の治安状況がいかに無茶苦茶だったかを物語る生々しい話に圧倒されました。
 虐殺された現地住民、ならびに戦後現地の戦犯裁判で処刑の憂き目に遭った人々が多数いたにもかかわらず、あまり研究の進んでいない分野だと痛感しました。

お礼日時:2007/01/16 14:05

「海軍特別警察隊」


このウィキに記事がありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%86%B2%E5%85%B5_ …

海軍占領地において編成された憲兵隊類似の機関。正式名称は「特別警備隊」。なお、英語版においてはタイトル名が“tokeitai”と誤って記されている(正しくは“tokkeitai”「とっけいたい」)。
英文の記事です。

別のサイト
http://www5d.biglobe.ne.jp/~makassar/mks/nagae3. …

検索の仕方
「特警タイ」と「アンボン」の間にスペースを入れて
検索掛けると「戦犯」関係の記事が散見されますが
「海軍特別警察隊」の生い立ち・組織編成等の詳細
は見つかりませんでした。
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この回答へのお礼

ありがとうございました( ^ ^ )

お礼日時:2007/01/16 13:59

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