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「ユダの福音書」の写本が発見されて、
いろいろと本も出版されているようですが、
この中で、ユダがイエスを裏切ったのでなければ、
どのような経緯でイエスはつかまり、処刑されたと
されているのでしょうか?
http://www.nikkeibp.co.jp/news/life06q2/501112/
よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/topics/n20060407_2 …

【 コプト語の写本の元になった『ユダの福音書』のギリシャ語の原典は、正典福音書の成立期から紀元180年までの間に、初期のグノーシス派に属する人々によって書かれたようです。

グノーシス派は、真の救済はイエスが側近たちに伝えた秘密の知識を通じてもたらされると考え、この秘密の知識は魂を物質的な肉体から解放し、人間の内部にもともとあった神とのつながりを復活させるものだと主張しました。


さらに彼らは、イエスの父である神は物質世界を創造した旧約聖書の嫉妬深い神より上位の存在だと信じていました。



    ↓   ↓   ↓   ↓
『ユダの福音書』の記述によれば、イスカリオテのユダはキリストの真の教えを正しく理解していた唯一の弟子であり、ユダがイエスをローマの官憲に引き渡したのは、イエス自身の言いつけに従ったものだったというのです。
    ↑   ↑   ↑   ↑


です。
さらに、、、


【 紀元180年頃、フランス・リヨン(当時のローマ領ガリア)の司教だったエイレナイオスが書いた大著『異端反駁』は、『ユダの福音書』に言及した最古の文献として知られています。
この書物はイエスとその教えについて、正統派教会と異なる見解をもつ者すべてを激しく批判する内容で、その中でエイレナイオスは、「裏切り者」ユダを崇拝するグループを次のように攻撃しています。
「[彼らは]裏切り者ユダを……誰も知らない真理を知る唯一の存在だと主張する。……彼らはこの種の偽りの歴史を創作し、それを『ユダの福音書』と呼んでいる」。
当時はマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四福音書のほかにも様々な福音書が流布していましたが、エイレナイオスは信者に対し、キリスト教徒は正統派の四福音書だけを読むべきだと主張しました。後にそれ以外の福音書は「禁書」とされ、その写本は人目につかない場所に隠されたと、専門家は言いいます。】



【 最も重要なくだりは、イエスがユダにこう語る部分です。「お前は、真の私を包むこの肉体を犠牲とし、すべての弟子たちを超える存在になるだろう」。

つまり、ユダはイエスから物質である肉体を取り除くことによって、内なる真の自己、つまり神の本質を解放するというのです。】



リンクのページにも書いてある通り、昔はイエス解釈は今とは比較にならないほど無数あり、カオス状態だったそうです。
その混沌とした状態の中で「光あれ」と言ったのが、エイレナイオスら。
(現在流布されている聖書を編纂したのはエイレナイオスら合計3人だったと思います。)

無数にあった解釈をエイレナイオスらの解釈のみに統一する目的で、聖書は編纂されたわけです。
統一のための隠蔽が焚書。
この焚書指令により、他の書物は燃やされ、あるいはそれらを信仰していた信者は迫害されました。
迫害をされたくない信者は、このような暴力によるエイレナイオスらの政策に賛同するしかなかった時代だったようです。
なんせカオスの時代ですから。




ユダヤ教では、たとえ疑わしい文章であっても、神のことについて書かれているものは燃やしてはならないという掟があったんですね。
従っていくつも残っている。
対するキリスト教はユダヤ教とは違うので、神について書かれてある書物は燃やしてよかったようです。

統一のため迫害が起こり、焚書が起こった。
この時、ナグハマディーやユダの福音書は焚書を免れるため隠された。


焚書としてこの世から抹殺されたはずの書物が出てきているのが興味深いですね。
もし神がいるのなら、神に隠し事はできず、神は人間の手による工作・隠蔽を許さなかったということですね。


ただし、このユダの福音書が真実であるかどうかは、まだわかっていません。
初期キリスト教はグノーシス派を弾圧していましたので、当然エイレナイオスらの思想に統一させられた結果である現在のキリスト教は、ユダの福音書の内容をトンデモとして鼻で笑っているようです。
古代に統一されたので、ほとんどがエイレナイオス派なので。


ただし、磔刑の事実は確認できておらず、イエスが実在の人物かも確認が取れていないのが実情です。

エジプトの錬金術(昇華)思想っぽい気がするので、グノーシス派の中の一部が錬金術の思想によりイエス物語を作ったのではないかとも思えます。


それを、後の人がユダヤ教とミックスして、物語を作り、その物語が流布し、いつのまにか実在の人物だったと伝説なったのかもしれません。
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非常に難しい問題ですね。

イエスの処刑については、聖書に対する知識とキリスト教文化圏に対する知識がないと理解するのが非常に難しいです。

ユダの福音書の中でも、イスカリオテのユダがイエスを引き渡したことは変わりなく書いているようです。ただ、ユダの福音書の衝撃的なところは、イエスが自分の後継者として指名していたのはイスカリオテのユダであったと記述があることです。つまり、イスカリオテのユダの裏切りはイエスの指示によるものか、あるいはイエス承知の上での行動だったということです。
元々、「イスカリオテのユダがイエスの弟子の中で最も中心的な役割だったのではないか」というのは多くの研究者が指摘しているところでした。キリスト教徒でもある遠藤周作氏は、その著書の中で「ユダがイエスを引き渡すことによって他の弟子が弾圧を受けないようにユダヤ教指導者と話をつけたのではないか」と書いています。確かに、イエスの弟子たちはイエスの処刑後も全く何のお咎めも受けておらず、彼らが集まってお祈りをしたりしているのも黙認していました。
これはオウムでいうと、麻原だけ捕まって、後の弟子はみんな捕まらないようなものです。

ユダの福音書は、こういった説に裏づけを与えるものとなりました。が、本来「裏切り者の象徴」であったユダがイエスの最大の理解者であるということは普通のキリスト教徒にとっては到底受け入れられないもののようです。
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今で言う


民衆を惑わした罪です。

ローマにして見れば、イエスの行動がローマに対する反逆に見えたのです。

「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出しなさい。」
暴力では心までは殴れないし、力では人の心まで動かせない。
※愚か者にははいどうぞ。と差し出しなさい。

宗教とは、心の救済であり、貧しい国や民衆の多くがこれにすがる訳ですが、
人気があり、民衆が集まる。
日本の一向一揆などのような事が起きると警戒を強めたのです。

同じような事は日本でもあり、貧困と飢饉にあえぐ民衆に粥を配っていた僧侶を逮捕、監禁しました。
理由は、朝廷の方針に逆らった罪です。

天皇は当時、仏教を毛嫌いしていましたが、
晩年、仏教に強い興味と信頼を置き、奈良の大仏建立に力を入れます。
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続きは購入して読んでください。

・・・  なかなか、このシリーズは面白いですよ。

という事なんでしょうけれど、今日、歯を抜かれました。
歯医者にこの本(ナショナル ジオグラフィック)がおいてあり、麻酔の注射が効き始める間、読んでました。
要するに、ユダさんは、イエスさまの指示で、この様にした、という事らしいです。

そろそろ痛みが・・・。

参考URL:http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/tano …
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