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歴史小説で軍隊が演習とか模擬戦をする場面が出てくるのですが想像がつきません。
二つの隊の対抗戦とか、殺し合うわけじゃないのにどうやって勝敗を決めたのでしょう??

A 回答 (2件)

演習と言うのは、中隊単位で行う「訓練」から、大元帥である天皇(または名代)が自ら観閲し、数個師団単位で行う「大演習」まで様々です。



質問者様は「大演習」をイメージしているようですので、その前提でお答えします。

1. 攻撃側の部隊と守備側の部隊をそれぞれ分ける。たいてい、実際の1個師団を「3個師団」と仮定するような形で、実際より大きな戦況を仮定します。

2. 例えば、「大阪湾に上陸した甲軍(攻撃軍)を、東京に主力を置く乙軍(防衛軍)が迎撃する」と言う設定であれば、

A) 甲軍に想定された部隊は、大阪を基点に行軍を開始。東海道を歩兵は歩き、砲兵は馬で大砲を曳いて行軍します。甲軍は乙軍より兵力が大きい設定とします。強い側が弱い側を攻めるのが当たり前ですから。

B) 乙軍に想定された部隊は、同時に東京から迎撃ライン、例えば天竜川に向かって前進を開始します。

C) 両軍とも、例えば騎兵や航空機を活用して偵察活動を行い、敵軍の企図を推測しあい、自軍が有利な、敵軍が不利な状況で両軍が接触する状況を作ろうとします。

D) 仮に乙軍が天竜川を防衛線とするとすれば、天竜川西岸を見下ろす高地に砲兵を進出させ、渡河する甲軍を一方的に射撃する体制を作ります。(大砲は、上から下を撃つ方が圧倒的に有利。軍隊は、渡河するときや上陸する時が一番弱い)

E) 防衛側の乙軍は、一部の兵力を天竜川を渡らせて伏兵とし、天竜川に迫った甲軍を後ろから包囲する体制を作ろうとするかもしれません。東京を目指す甲軍は、この乙軍の一部兵力を捕捉して全力で叩き、全滅させて乙軍の兵力を会戦前に減らそうとするでしょう。乙軍の分遣隊が天竜川の西岸で全滅すれば、甲軍は余裕を持って乙軍を攻撃できます。

F) 一方、乙軍が天竜川あたりを防衛線にするのは分かりきったことですので、甲軍は有力な部隊(総兵力の半分くらい)に東山道ルートを取らせ、長野県から山梨県に進出させて、富士川沿いに南下させ、天竜川西岸に集結した乙軍の退路を断とうとするかもしれません。これがうまく行けば、乙軍は背後から現れた甲軍の半数(乙軍全体に近い兵力)と天竜川の間に挟まれ、苦戦を強いられるでしょう。補給も途絶えてしまいます。そうはさせじと、乙軍は、大阪から岐阜・長野・山梨と長距離を徒歩行軍して疲れた甲軍分遣隊を各個撃破・殲滅しようとします。甲軍分遣隊が全滅すれば、乙軍は自軍と同程度の兵力に減った甲軍を待つだけです。(E)の状況の反対です。攻める甲軍が守る乙軍と同程度の兵力なら、守る側が必ず勝ちますので乙軍の「必勝体制」です。

G) こんな感じで天竜川付近で両軍主力が激突し、会戦が行われます。実際に殺し合いをするわけではないですから、この段階で「演習統裁官」(大将・中将クラスの軍人)が甲軍・乙軍のどちらが優勢かを判断し、演習を終了させます。

H) 甲軍と乙軍が、どのように相手の動きを察知し、判断し、上手な作戦を立てて有利に戦況を運んだか、を検討します。この段階で、甲軍と乙軍は「相手がどのように動いて何をやったか」の全貌を初めて知るわけです。

演習の目的としては、(H)が一番大事だと考えてください。
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父が、富士山ろくの演習場にいたのは、大戦末期でしたから、参考になるかどうか・・・。


模擬戦ですが、旗を取られたら負けのような、私たちがやった戦争ごっこの規模の大きいもののようです。
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