No.4ベストアンサー
- 回答日時:
はじめまして。
rob / deprive / relieve A of B
これらの熟語の覚え方を「A(目的語)を、B(品物)から、(無理に)引き離す」と考えるといいかと思います。
このofには「剥奪・分離」の意味がありますから、「対象となる人物と、盗む品物を分離させる、距離を引き離す」という意味で使われるofです。
ですから、目的語を「Aから」と訳すのに慣れなければ、上記のように「A(人)を、B(品物)から、(無理やり)分離する」→これが日本語らしい訳に転じて「AからBを奪う」となったわけです。
以上ご参考までに。
この回答へのお礼
お礼日時:2007/04/27 22:48
分離のOFは母体となるものからの分離のイメージばかりあったのですが、品物から離される、は新たなイメージ付けになりすっきりしました!ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
NO5です。
~~~こう考えると、robは「盗むという行為の被害にあったのは誰か」に、stealは「盗まれたのは何か」に注目して使う動詞であると言えます。~~~
これはいいですね。というか、自分でも無意識の内にそう思考していたように思います。まわりくどかったですが、NO5も結局そういうことが言いたかったのです。
go urnさんの
~~~ネイティブにとっても、論理的には"transposition"の感じは残っているのだということだと思います。~~~
も興味深い話でおもしろかったです。全然知りませんでした。
★強引にまとめると、ネイティブも結局「慣れる」というプロセスを経由しているということでしょうか。「慣れれば」、「robの目的語は『被害者』」という感覚が身に付くということなのだと思います。
No.7
- 回答日時:
robとstealの違いに注目して考えると、
robという動詞について、LDOCEには次のような説明があります。
Someone can rob a person or place, but you cannot say that they rob an object or amount of money. Use steal: He robbed a bank, stealing cash and valuables worth $500,000.
これで言えることは、robという動詞は何かを盗まれる人(または、銀行やお店などの場所)を目的語にとるということです。盗まれるものは目的語になれません。
そして、その人(または場所)から何を取るかをof以下で説明しているということになります。そのときに使われるのが、分離のofです。
これに対し、stealは盗まれるものを目的語にとります。
アメリカ英語のLongman英英辞典(LAAD)には、次のような説明があります。
People steal things (from people, cars, houses, stores, banks etc.): Somebody stole my bike! (NOT "stole me" or "robbed my bike" ).
これによれば、stealは盗んだものを目的語にとるので、それを誰から盗んだかは必ずしも言わなくてもよいと言えます。
これらを、No. 5の方もふれられている動詞clearと比べてみると面白いです。
1)She cleared the table of dishes.
2)She cleared the dishes from the table.
このように、clearはどちらの構文もとれますが、ニュアンスが違います。
1)の方は、the tableが目的語になっている、つまりclearという動作の対象になっているので、普通、テーブルから全てのお皿がなくなっていることを意味します。テーブルとお皿は(完全に)分離されています。
ところが、2)の目的語はthe dishesなので、テーブルから特定の何枚かのお皿はなくなっているけれど、必ずしも全てのお皿がなくなっていなくてもよいのです。
こう考えると、robは「盗むという行為の被害にあったのは誰か」に、stealは「盗まれたのは何か」に注目して使う動詞であると言えます。
No.6
- 回答日時:
こんにちは!とても興味深い質問をありがとうございます。
考えさせられました。(A)They cured him of cancer. だと、of を「~から」とイメージしても、「癌から彼を癒した」ということで、すんなり理解できます。relieve, clear, purge, freeについても同様の解釈が可能です。
(B)しかし、rob, deprive, divest, strip等に関しては、
They robbed the bank of a million dollars. の場合のように、どうしても違和感があるわけです。逆じゃないかと...
この点につきいろいろ辞書を調べてみましたが、(A)と(B)の区分けを指摘しているのは、O.E.D.だけでした。(さすがです!)そして(B)につき、In these, by a kind of transposition, 【of】introduces that which is removed, the person or thing whence it is removed being (気障な分詞構文です)made the grammatical object: thus a prisoner is said to be stripped 【of】his clothes, when in reality the clothes are stripped 【off 】or【from】the prisoner.
つまり(B)の方は、(A)の用法に合わせるような形で、人のようなものを目的語にし、除去されるものを of以下に置くようになったのだということで、ネイティブにとっても、論理的には"transposition"の感じは残っているのだということだと思います。
どうにも理屈をつけにくい構文だとかねてより思っていたのでしたが、やっと少し、胸のつかえがおりたような気がします。
No.5
- 回答日時:
「事象」をどのように捉えているのか、ということだと思います。
やや回りくどい説明になるのをお許しください。たとえば、英語では「I was surprised ~」というところを、日本語では「私は驚いた」と言います。これは、同じ「事象」を、
英語:(誰かが)驚かせた
日本語:私が驚いた
と主体を「驚かせたほう」と考えるのか(英語)、それとも「驚いたほう」と考えるのか(日本語)の違いです。つまり、同じ「事象」でも言語によって捉え方が違う場合があるわけです。
さて、「AがBさんのバッグを奪う」という「事象」を考えてみます。日本語で書いてしまうと、先入観が邪魔してしまうかもしれませんが、映像を頭に思い浮かべてみましょう。
おそらく「Aの行為に対して、Bさんが驚愕している」+「Bさんのバッグの占有がAに移る」という映像が思い浮かぶのではないでしょうか。
上のような「事象」について、日本語は、「(Aが)奪う」という動詞の対象は「バッグ」だと捉えています。
それに対して、同じ「事象」を言っているのですが、英語では、「rob」の対象は「Bさん」だと捉えているということです。
つまり「surprise」「驚く」の場合は、その行為の「主体」の捉え方が違っていたわけですが、「rob」「奪う」の場合は、「目的語」の捉え方が違うわけです。
私は「rob A of B」について、「A=全体/主」「B=部分/従」のように意味をとるようにしています。たとえば、「銀行(全体/主)」から「お金(部分/従」を「rob」した場合、「rob」の目的語は「全体/主」である「銀行」だということです。
⇒They robbed the bank ~
「clear」にも同じ用法がありますが、これは比較的理解しやすいと思います。たとえば「道路(全体/主)」から「雪(部分/主)」を「clear」にする場合、「clear」の目的語は「the roads」になります。
⇒She cleared the roads of snow.
つまり、「きれいにする」対象は「snow」ではなく、「the roads」だということです。この場合は、
⇒雪から道を「きれいにする」
としてもさほど違和感はないと思います。これを
⇒雪から道を「奪う」
とすると、とたんに「?」となってしまいますが、それは「奪う」という日本語にから発想しているからだと思います。
No.3
- 回答日時:
まず,rob のような動詞は,目的語をとり,「その目的語である人から奪う」という意味としてとらえることから始めてください。
leave Japan で「日本から離れる」と訳すように,rob の後の目的語も「~から奪う」と理解するのです。
そして rob は単に「奪う」という意味だけでなく,property「所有物,財産」を奪うという意味合いが含まれていると考えてください。
そして,その property がどんなものであるかを同格の of で表すと考えてください。
これは,of を「~から」という意味でとっていない考え方ですが,英英辞典で rob someone を take property from someone illegally のように定義しているのに合わせた解釈です
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
すみません、正確な理由はわかりませんが、
わたしは、"rob/deprive/relieve" 等の後に、”人”がきて、
"of +物" が来る理由をこのように自分なりに解釈いたしました。
"rob/deprive/relieve sb. of sth. " で、第五文型(SVOC)の形をとっているんだと・・・。
ex) The accident robbed her of health.
S V O C
("of health " で、健康が奪われた状態)
専門家でないわたしが個人的に考えたことなので、あくまでもひとつの
説(?)と思って、読み流してくださいね。
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