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シャンソン “Mademoiselle de Paris”
http://www.paroles.net/chansons/17827.htm
の歌詞の上から6行目、

“s'il est vrai qu'elle ~”

で、最初のe´lisionしている“s'”は文法上どういうもので、その意味は何ですか?

私がプチ・ロワイヤル仏和辞典で調べましたら、“vrai”が「真実」で、“il est vrai que ~”で「~(なこと)は本当です」とありました。そして、ここでの“il”は非人称代名詞という説明がありました。英語ではさしずめ“It is true that ~”とでもなりましょうか。

ところで、最初に思ったのは、この“s'”は再帰代名詞“se”がe´lisionしている形ではないかと思いました。というのも、前の行(5行目)に“On dit qu'elle ~”とあり、和訳としては「人は~と言う」→「~という噂です」と与えられているからで、それに合わせて、というかそれを受けて今度は“on”の代わりに“se”で始まったのでは、と思いました。

しかし、よく考えてみたのですが、“On dit qu'elle ~”と“s'il est vrai qu'elle ~”の構文上の決定的な違いは、それぞれ最初の“On”、“s'”を取り払ってしまうと、前者は全く意味をなさなくなってしまうのに対し、後者は “il est vrai que ~”だけでも十分意味をなしていますから、あえて“se”をここに入れる必要はないのでは、と思い、すっかり分からなくなってしまいました。一体この“s'”、何なのでしょうか?

A 回答 (7件)

補足



si には「事実の対比・比較:~であるが、…」という while のような用法もあります(これは忘れていました。失礼)
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この回答へのお礼

何度もご回答ありがとうございます。

私ももっときちんと辞書を引く、いや電子辞書ですのでスクロールすればよかったのですが、No.1の補足に書いた和訳にピッタリなのは、if でなくてwhile の方です。

辞書にはこうありました。
《譲歩の意味を込めた比較・対立》…ではあるが;…であるにしても

これでやっと疑問が氷解しました!ありがとうございました!

お礼日時:2007/04/30 16:03

se_tutoie さん 着実に進展ですね



一つ一つと辞書等に当たりながら、疑問を
氷解させ、不壊の記憶として定着ですね

さて、ご質問のSi(詩)の文法面は回答重出ですから
別の微光を当てて、このSi(詩)へのご理解を幾許か
増して頂きたく、臆見を添えることに致します

このSiは、既述(elle ~ petite)事項の容認です
これ(elle ~ petite)を続けても良かったのですが
続くguirlandesの脚韻dに合わせるべくne~pasを
用いてわざわざgrande(脚韻d)で音を揃えています
その他の脚韻(r, tr,en o等)も邦訳では消失已む無し
でしょうから、仏を仏として、耳福を味わって下さい

続く一句(Que) この詩の中で二回しかない過去形の句
このqueは、先行するSiの代用ではないでしょうか
彼女は、小さい頃に普通の少女のように花を摘んだりして
遊んでいたのではなく、(生活の為か?)お針子として
既に多少の縫い物仕事で生計を立てていた解釈出来ます

Son destinとありますから,これからの彼女のお針子人生をも
暗示しております(nos chemins は、son chemin と看做す)

最後に、全篇を貫く色(紺碧?の青)を見て下さい
青、それは天空に繋がり、天国をも象徴しますが
ここでは、その反対の naif と peur bleu とが
彼女の如くなみだ目でも、明視出来なくもありません

耳福と眼福の両方を楽しめる好いSi(詩)を
有難うございました 以上です
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この回答へのお礼

>このSiは、既述(elle ~ petite)事項の容認です
>これ(elle ~ petite)を続けても良かった
>続くguirlandesの脚韻dに合わせるべくne~pasを
>用いてわざわざgrande(脚韻d)で音を揃えています

流石ですね。詩の意味をきちんと把握してらっしゃいますね。その通りです。注釈に“petite main” : 見習(ドレスメーカーに弟子入りして約2年~2年半の実習生)とありますが、これと問題の文の“qu'elle ~”以下の「“grande”(一人前)ではない」とは全く同じことです。

>彼女は、小さい頃に普通の少女のように花を摘んだりして
>遊んでいたのではなく、(生活の為か?)お針子として
>既に多少の縫い物仕事で生計を立てていた解釈出来ます

なるほど。ということはここでは“bouquets”も“guirlandes”も本物のそれではなく、比喩的に用いられているということですね。含蓄がありますね。この詩の奥深さを改めて知らされる思いです。

>Son destinとありますから,これからの彼女のお針子人生をも暗示
>(nos chemins は、son chemin と看做す)

ああ、分かりました!それで2行目、sa vie が un petit peu la no^tre なわけですね。

>全篇を貫く色(紺碧?の青)を見て下さい
>ここでは、その反対の naif と peur bleu とが
>彼女の如くなみだ目でも、明視出来なくもありません

この辺りがシャンソンとカンツォーネの違いでしょうか。イタリアなら澄み切った青空も、フランスならミディネットの涙色に染まって見えるというか…。でも灰色に染めずにoublie(r)して青空にするところが、また泣かせてくれる素敵な詩ですね。

すいません、すっかり興味深いご回答に引き込まれて余計なことまで書いてしまいました。ただ、いつもポイントを差し上げていますし、今回は他の方に差し上げることに致しますが、お気を悪くされませんようにお願い致します。これに懲りずにまたどうぞ宜しくお願い致します。

お礼日時:2007/04/30 17:12

度々すみません。

前の回答者も仰っているように、seもsiもエリジョンすると両方ともs'になりますね。
私は該当の部分をイタリア語に訳してみました。

E se vero che lei non e grande
Quanti mazzi e ghirlandi
ha seminato sul nostro cammino
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この回答へのお礼

わざわざイタリア語訳までして頂いて、ありがとうございました。

お礼日時:2007/04/30 16:31

はじめまして。



これはelision(エリジォン)と呼ばれる現象です。
エリジォンとは、母音字省略のことで、母音または無音のhで始まる語の前で、前の語の語末のe、a、iが省略されてアポストロフ(’)で置き換えられることをいいます。

1.エリジォンは以下のような品詞で起こり得ます。

(1)定冠詞で起こる場合:
le ami → l'ami(e+a)
la histoire → l'histoire(a+無音のh)

(2)人称代名詞で起こる場合:
je aime → j'aime
je me en vais → je m'en vais
on te appelle. → on t'appelle.
je le aime. → je l'aime.

(3)指示代名詞で起こる場合:
Ce est~ → C'est~

(4)前置詞で起こる場合:
la raison de etre → la raison d’etre

(5)否定詞で起こる場合:
je ne ai pas → je n’ai pas

(6)疑問代名詞・関係代名詞で起こる場合:
Que est-ce? → Qu’est-ce ?

(7)接続詞で起こる場合:
Si il vient → S’il vient
a)ただしSi elle vientはS’elle vientとならないので注意
b)ちなみにsi amusant「とても面白い」という場合に使われるsiは、「とても」という副詞なので、副詞はエリジォンを起こさないので注意

ご質問文のs'il est vrai qu'elleは7のバターンで、「もし~ならば」という条件節のsi+il(形式主語)がエリジォンを起こし、=s'ilとなったもので、この意味は「もし彼女が~のことが本当ならば」という条件を表す副詞節になっています。

2.siとseのエリジォンの見分け方
(1)si+ilでs’ilとなる場合は、siは接続詞なのでilという主語が後続し、その後に動詞が来て、文になっているということです。ご質問文ではilが主語、estが動詞として後続していますから、このs’はsiのことだとわかるのです。
(2)seは代名動詞の再帰代名詞ですから、seは代名動詞と一緒に使われ、seの後には動詞がきます。例:
se excuser → s'excuser
ご質問文のように、s’の後にilと名詞が来るのは再帰代名詞ではないということになります。

以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

「siとseのエリジォンの見分け方」は大変勉強になりました。そうですよね、おっしゃる通りここでの動詞“est”の主語は“il”ですから、“se”ならどこかに代名動詞がないとおかしいです。おかしいなあとは思いつつ、正解が分からず悩んでいました。まだまだ勉強不足ですね。

しかしそれにしましても、大変たくさんのご説明、ありがとうございます。これだけ書かれるのにさぞ時間がかかったことだろうと思います。

ただ、ここでの“si”は、「もし~ならば」の意味では前後の文脈から当てはまりません。

お礼日時:2007/04/30 16:29

s'は siの次にilが来ていて、si ilでは発音しにくいのでエリジョンしています。



>ところで、最初に思ったのは、この“s'”は再帰代名詞“se”がe´lisionしている形ではないかと思いました。
いや、ここでは再帰代名詞は出てこないですね。se_tutoieさんはもしかしてイタリア語も学習されていますか? siとseはイタリア語も学習している人は取り違えやすいかもしれません。余計に混乱されるかもしれませんが、一応 イタリア語と関連付けてみます。

On dit qu'elle ~→Si dice che lei~
s'il est vrai qu'elle ~ se e vero che lei
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この回答へのお礼

いえ、イタリア語は現在は学習していません。しかしそのうちオペラの歌詞を調べてみたいので、勉強したいと思っています。イタリアは何と言ってもオペラ大国で、フランスに比べ素晴らしいオペラがたくさんありますし、個人的にはワーグナーやR.シュトラウスなど重厚長大なドイツ・オペラはどうも苦手ですから。ヴェルディ、プッチーニは大好きですし、モーツァルトの初期の作品(ダ・ポンテ作詞のもの,「フィガロの結婚」など)もイタリア語ですし。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/04/30 16:15

補足に気付かずすみませんでした



Et s'il est vrai qu'elle n'est pas grande
Que de bouquets et de guirlandes
A-t-elle semés sur nos chemins.

そしてもし本当に彼女が大きくない(=見習い)なら
なんてたくさんの花束や花飾りを(着飾った人々のたとえ?)
道にちりばめたのか!

And if it is true that she is still an apprentice
How many bouquets and girlands
has she sown on our road!

このように解釈したのですが、その和訳ではどうなっていますか。
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si (=if) です。

il(s) の前では s' となります。 s'il vous plait (=if it please you = if you please) と同じです。

この回答への補足

“si”ですとこの行の文の意味が通じません。ここの行の和訳としては「でも、確かに彼女はまだ一人前ではないけれど」となっています。

「確かに」は“vrai”がありますから、最初の“Et, s'il est vrai qu'elle ~”で「でも、確かに彼女は~ではないけれど」という意味の文にならないといけないわけです。

補足日時:2007/04/30 03:10
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