38歳、独身女性。専門学校を卒業後、企業でデザイン系の専門職を15年やっています。
このたび、仕事をしながら、通信制大学(文学部)を卒業しました。
読書が好きだったのでなんとなく入学したのですが、在学中はとても楽しく、また卒論も自分なりに納得のいくものが書けたつもりです。そして卒論指導の先生から、大学院に進学してはどうかと勧められました。
私も勉強を続けたい気持ちはあります。でも、不安に思うこともあるのです。
それは、私が働いている業界が非常に低迷していて、この先いつまで仕事ができるかわからないことです。企業がどんどん倒産していて、いま勤めている会社も、かなり危ない状態です。しかしこれまでデザイン職しか経験がなく、もしいま失業したとしたら、他の仕事は一切できません。コンビニのレジの経験すらないのです。そこで、文学よりも、なにか実用的なことを勉強するべきなのではと思い直し、10月から、今度は通信の商学部で学ぼうかと考えました。
しかし恥ずかしながら、商学部のカリキュラムを見ても、内容がよくわかりません。字面的に「マーケティング」「原価計算」「生産管理」等が、今の仕事にも関連がありそうで興味を感じるのですが、学部で学ぶことが、どれくらい実用的なものなのかがわかりません。マーケティングに関するビジネス書などが書店に並んでいますが、大学で講義を受けるのとは違うのでしょうか。
あと、やはり通信制大学に対する不安もあります。卒業するのがいかに大変かは、もう十分わかっていますので……。大学は、体系的に学べるという点ではとても良いと思うのですが、もしもあまり実用的でないのなら、負担が大きすぎるように感じます。また勉強についていけなくて、中退ということになる可能性も高いです。
そこで、これを友人に話してみたら、まずは独学で簿記を勉強してみては?とアドバイスを貰いました。それで、とりあえず入門書を買ってみました。11月の3級を目指そうかと考えています。
商学も簿記も、勉強したからといって何ができるか?というのはよくわからないのですが、とにかく今があまりにも何も知らないので……。あと、一応手に職はありますので、勉強することで、独立という可能性も出てくるかな、と思います。
しかしやはり、文学の研究も捨てがたいのです。文学なんていつでも(老後でも)できると思うのですが、今はせっかく勉強の仕方や論文の書き方などがわかったところだし、数年後となると、院試に合格する自信がありません。また、文学という実用的でないことこそ、大学院のような研究機関に属していないと続けることは難しいような気がしますし、学校で、学友や教授と出会う楽しさもあります。
でもやはり、この歳で大学院に行けるのは、仕事があるからなんです。失業したら、勉強もできません。
このように、大学院(文学)か、大学(商学)か、資格(いまのところ簿記3級)かで堂々巡りをしています。どれを選ぶべきか、または他に違う選択肢があれば、どうかアドバイスをください。
A 回答 (7件)
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No.7
- 回答日時:
#4です。
てっきり仕事を続けながら、通信ではない修士課程に行くという意味かと思いました。それを教授が許可したのなら、よほど見込まれているのか、それとも何も考えてないのかどっちかだと思ったので・・・。すみません。
通信制の大学院というのがどのようなモノなのかは存じ上げませんが、すくなくとも文系で大学院へ行くという事は、研究を生業にする以外の選択肢を捨てるという事だと思います。もちろん、いくつか専門職はあると思いますが・・・。
この点は私の属していた理系も同じで、、まぁ、理系の場合は修士課程は就職に有利になりますが、博士課程に行くとなると、やはり就職の選択肢を狭めてしまいます。
自分は、好きが講じて、博士課程まですすみ、研究者になりましたので、その経験を踏まえて、「いっその事、文学が好きならば研究者を目指したらいかがでしょう?」と思った訳です。
年齢の事もおありでしょうが、研究の世界は、少なくとも、民間企業の一般的な事務職等に就職するよりも、年齢を気にしない世界ですよ。
No.6
- 回答日時:
どうも再度のご回答が遅れて申し訳ありませんでした。
>本当に文学の研究をしたいのなら、独学でも出来るのでは?
とても難しい問題です。たとえば、ですが。アインシュタインはどこかの研究所に属して相対性理論を考え出したのではなかった、のではないでしょうか。フランツ・カフカは、文学者として日常を生活したのではなかった、のではないでしょうか。
このような極論は、得てして「天才」という枠組みにくくられるかもしれません。こちらの立場からすれば、趣味でもできる…趣味というのは、一学問に全精力を尽くしている人間からすれば、完全なる侮蔑として受け取られても仕方のない発言ではありますが、現状からしていたし方ありません…ということになります。
そして目の前に差し迫った「失業」という歴然たる事実(あるいは予感)は、我々の、そして最も崇高な魂でさえ震え上がらせるのに十分なものです。
その両極端のなかで、いったい何ができるでしょうか? 理想論はいくらでも述べられます。文学部の教授の言葉が、将来を約束するなど決してありません。
それでも文学者を志す人間は、それを志すのです。そうでなければ文学はとっくに実学のまえにひれ伏していたはずです。文学は、すでに書きましたが、魂の研究です。誰かがそれを止むにやまれず行うのです。文学研究者の卵はそのほとんどが裕福な家庭の子女です。当然、そうでないひともいます。家庭教師や塾講師をしながら、それを乗り越えていく人もいます。
スコラとは「暇」を意味するギリシャ語で、schoolの語源となった。奴隷制度のもとにはじめて古代ギリシャ人は哲学など「高尚な学問」を論じることができた。はっきりいえば、そのとおりです。
おそらく我々(あなたも含めさせていただきます)は常にそのような両極のなかで生きています。はじめの問いに戻ると、趣味でやっていけるか? イエスであり、ノーであります。地道に着実に弛まなく先行研究を読み進めることができればイエスでしょうし、莫大な先行研究を読み込む必要から考えればノーです。
ただ、先立つものがなければ我々は生きていけません。それだけはどうしても確かな事実です。ものすごく身勝手な答えですが、ご自身でお決めください。好きな本を手元においてそれを読み、そして最後の(あるいは今現在にできうる限りの)答えを出してください。
なお、僕に関してですが、どうしてさまざまな困難のなか、実学ばかりが重んじられる(明治時代からずっとですが)この社会において、人に後ろ指を指されるような文学の道を選んだか? もちろん、僕にとって、それ以外に道はなかったからです。
実際的に、大学院に進んでそれ相応の学問を修めたのち(あるいは最中に)に、我々に選ぶことのできる職業は教員、研究者、家庭教師・塾講師、翻訳家、文芸批評などの批評家・エッセイスト、そして小説家、詩人などがあるでしょう。僕個人としては家庭教師・塾講師、翻訳のスキルがあります。だからなんとか糊口をしのぐことはできるわけです。
僕の昔の回答を読んでくださったということ、とても嬉しく思います。しかしそれすら一つの意見です。それが文学的事実です。夢や理想と、文学を混同しないよう、しっかりとお互いがんばっていきませんか? それが僕からのアドバイスです。
No.5
- 回答日時:
arika55さん こんばんは
私は薬科大学の修士を卒業し、今は薬局を経営している薬剤師です。
こんな事言ったら失礼に当るかも知れませんが、本当に文学の研究をしたいのなら、独学でも出来ると思います。理系の研究となったらそれなりの実験道具や設備が必要で、それらを家庭内に持ち実験を続ける事は不可能です。しかし多くの文系の場合は研究資料さえ揃える事が出来れば、文系で言う所の多くの研究資料は本等の紙媒体等での資料ですから(今はPCのデーターでの資料と言う事も有るでしょうけど・・)極論すれば本が読めて物を書く場所と研究する時間を取る事さえ出来れば、細々とでも研究活動を続ける事が可能です。そして将来「博士号」と言う学位を取りたいと考えた時でも、学位に似合うだけの論文を書く事が出来れば何も大学院を卒業して無くても取得する事は可能です。(もちろん大学院を卒業して無いので、大学院卒業者と同等の学力があると言う認定試験を受ける必要が有りますが・・・)と言う事を考えたら、文学の研究は趣味的感覚で細々と続けられたらどうでしょうか???
次に商学部進学に付いてですが、なぜ進学を考えたのでしょうか??実用意的だからですか???もし実用的だからという理由で考えられたなら、違うと私は思います。もちろん将来「経営コンサルタント」的な商売をしたいと考えているなら必要な知識を得られると思いますが、それ以外の仕事ではさほど実用的に生きないと思います。それは大学で学ぶ紙の上の学問と実社会とは違いが有るからです。世の中には私が経営している様な小さな小さな商店の経営者~一部上場企業の経営者まで多分数十万人の経営者が居ますが、その一部は大学すら卒業してない人達です。私を含めて商学なんて専門的学問を学んでない人達です。それでも立派に経営を成り立たせている訳です。と言う事を考えると実用的な意味で、将来最悪の転職をした事を考えても役に立つ内容を学べないと思います。商学部で学ぶ内容の中で、実用的に役立つのは「簿記」位だと思います。今まで仕事をされていてお解りになっていると思いますが、仕事をする上で最低限の知識は必要ですけど専門の知識と言うよりは慣れの方が重要だと私は思います。と言うことを考えると商学部に進学する事がどれだけ実用的なのかと私は思います。
簿記の勉強が一番実用的だと思います。どんな仕事をするにしても最低限しなければならないのが税務申告です。私の場合も薬局開局して確定申告で困らない様に、開局前に「日商簿記3級」を取得しました。したがって確定申告では全て自力でこなしています。日商簿記3級ですと、個人事業主が確定申告に困らない最低の簿記の知識です。別な言い方をしたら、商業高校卒業者なら誰でも持っている資格が「日商簿記3級」です。したがって日商簿記3級を取得出来ても、簿記の知識が有る人と考えないで下さいね。簿記の基礎の基礎を知っている程度が「日商簿記3級」です。実務で使える簿記の知識としては「日商簿記2級」が最低レベルで、どこかの会社の経理課に就職するなら「日商簿記1級」位の知識は必要になってきます。とは言っても2級や1級を得る為には、基礎の基礎を知っている必要は有りますから、3級取得から入門されるのは良い事だと思います。
以上を纏めると、文学の研究については趣味の範囲と言う事で細々と研究を続けるとして、実用的な何かを得る為に簿記を勉強されると良いでしょうね。
それ以外として「行政書士」とか「介護福祉士」・「社会保険労務士」・「医療事務」・「土地家屋調査士」等の資格を持てば就職出来る可能性の高い資格取得の勉強をされるのも実用的な勉強だと思います。
色々長々書きましたが、何かの参考になれば幸いです。
回答ありがとうございます。実際に独立経営されている方のご意見、大変参考になりました。
>本当に文学の研究をしたいのなら、独学でも出来ると思います。
これについては私もよくわかりません。先生からは、大学院とは研究の仕方を学ぶところだという説明を受けましたので、「学部だけで終わって後は独学」では限界があるんだろうなと思いました。
また「研究資料」というのが意外と厄介で、大学在学中に感じたのは、私が関心のある分野では、7~80年ほど前の外国語の文献を主に扱うので、個人で入手することは難しく、地元の市民図書館もまったく使えなくて、どこか研究機関に属して、その図書館や資料室を利用しないと、論文どころか授業のレポートすら書けない、ということでした。
また所属する大学は自宅から遠かったので、職場近くの公立大学の図書館も利用していましたが、そこは文学部が盛んではないのか、あまり満足できませんでした。
>商学部に進学する事がどれだけ実用的なのかと私は思います。
このようなご意見を待っていました!
やはり大学での学問は、それですぐ仕事に役立つというものではないのですね。
商学部を思いついたのは、私はデザインをしているのですが、自分の手掛けた商品が、どのように製造されて、どのように店頭に並んでいるのか、そしてコストや利益などのこともわからないまま、ただパソコンに向かって作業しているだけなので、これでは駄目だと思ったからです。そこで、書店に並んでいるマーケティングや生産管理に関する書籍を読むか、或いはいっそうのこと、大学で体系的に学べば、将来の失業への備えにもなるかもしれないと考えました。
やはりまずは11月の日商簿記3級に挑戦します!
現在、「簿記とは何か」的な入門書を読んでいるところです。これが終わったら、問題集に進みます。
大学院に進学するとしても、来年の四月までに、簿記をできるところまでやってみようと思います。
また、他にもさまざまな資格について教えていただきありがとうございました。調べてみます。
No.4
- 回答日時:
おそらく(失礼ながら)そのお歳で文系大学院に行くとなったら、今後の転職にそれが有利に働くことは無いと思うので、本格的に研究者(=大学教員)を目指す事を考えるべきだと思います。
第三者の目線からあえて失礼な事を申し上げますが、その先生が「この人は仕事を持ってるし、大学院へ進学しても、その後の就職を面倒見なくていいから気軽に誘えるな」という考えを持っている可能性が無いとも言えません。
文系、とくに文学系は大学院へ進んだら就職が非常に難しくなります。指導教員としては、自分の弟子が路頭に迷うという事は避けたいと思うので、普通なら気軽には大学院へ誘わないはずです。(もちろんそういう思考回路が無い先生もいますが・・・)
がしかし、職を持っている貴方なら、気軽に誘えると、そう考えている可能性は無くは無いです。その点は、貴方の考えている事と、教授の考えている事がマッチしていない可能性がありますので注意深く考える必要が有ると思います。
指導教員に誘われたという事自体は、貴方に研究の素質を見出したという事だとは思うので、あとは、貴方が今後、どういったキャリアパスを考えているのかを整理しなおして、決めれば良いと思います。
研究者の世界は「好きこそ物の上手なれ」が通用する場所です。大学院の修士課程・博士課程へ進んで、研究者になると言う道も、私はあるのかなぁと思います。
回答ありがとうございます。
すみません、私が書き漏らしていました。大学院も、今の仕事を続けながら通信課程へ、ということです。
ですので、
>その先生が「この人は仕事を持ってるし、大学院へ進学しても、
>その後の就職を面倒見なくていいから気軽に誘えるな」という考えを持っている
これはまったくその通りです。仕事を辞めて通学の大学院へということなら教授も勧めないでしょうし、私も悩む余地はありません。
最初の質問がダラダラした書き方になっていましたね。再度、質問の主旨を端的に申しあげると、
もし私が一般事務などに従事しているのであれば、仮にいま勤めている会社が倒産しても、他の会社を探せばいいだけのことなので、失業など気にせず、迷わず通信制大学院に進学します。それは単なる「ちょっと本格的な趣味」であり、それで失うものは何もないですから。しかし現状は、デザインという専門的、言い換えればつぶしの利かない仕事をしており(そしてそれ以外の知識は一切無く)、そして今、単なる失業ではなく、その職業自体が無くなるかもしれないという危機感が業界全体にあるのです。にもかかわらず、それでもまだ文学という、これまたつぶしの利かない学問をやっていて良いのか、その労力・学費を(30代のうちに)実用的なことに向けるべきではないのか?ということなのです。
>その点は、貴方の考えている事と、教授の考えている事がマッチしていない可能性がありますので注意深く考える必要が有ると思います。
すみません、ここがわかりませんでした。私はもともと転職を希望していませんし、修士がキャリアアップにならない点でも、教授と私とでマッチしています。
研究者、大学教員という選択肢があるとは思いもしませんでした。せめてあと10年若かったら……と思います。私が今から大学教員を目指すのは、商学部を卒業して事務職に就くよりも、もっと現実的でないという気がしますが、どうなのでしょうか?
通信教育部には博士課程はないので、万一修士を修了時、まださらに勉学を続けたいと思ったときには、それくらいの覚悟が必要になるのでしょうね。
しかし研究を職業にしてしまったら、つぶしが利かないという点で、不安なことに変わりがないのでは?と想像するのですが。
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
>仕事をしながら、通信制大学(文学部)を卒業しました…在学中はとても楽しく、また卒論も自分なりに納得のいくものが書けたつもりです。
質問者さんすごいですね。卒業しただけでなく納得いく卒論が書けたなんて… 普通若い学生さん達だって学部程度では、まともな卒論なんて書いていませんよ。
>卒論指導の先生から、大学院に進学してはどうかと勧められました
指導教官は安易に進学を勧めているわけではないと考えます(別にあなたを推薦したからと行って収入が増える訳では無いでしょう?)。あなたの卒論を見て十分専門の研究を深める価値の有る生徒だと考えたのだと思います。
ということで、私の結論は。文学の勉強を深めるということです。実学を仕事の為に学びたいとのことですが… あなたが好きでもない経済の勉強を多少かじったって、どれほど役に立つでしょうか?
好きな文学を深める方が将来商売の役に立つかも知れません。それは分かりません。お互いに相関が無いと思われていた物が大変密接に関係している事なんていくらでも有りますよ。人間万事塞翁が馬(さいおうがうま)ですよ。あなたが将来自分で経営する立場になったら… 単に経済の専門家にアドバイスをもらえばよいだけですよ。
その為に世の中には経営コンサルトなど経済の専門家がいるのですから。間違えのない方に指導を受ければいいだけの話ですよ。もちろん成功報酬の何%かは支払わなくてはなりません。しかし好きでもない勉強をして自分で判断して失敗するよりよっぽど正解と思いますけど…
>他の仕事は一切できません。コンビニのレジの経験すらないのです
その気になれば仕事なんていくらでも有りますよ。もちろん思い通りの収入という訳にはいきませんが。あなたのように頑張りやさんなら何とかなるようにも思えますが…
>学部で学ぶことが、どれくらい実用的なものなのかがわかりません
私は理系卒なので経済・経営の事はよく分からないのですが… 少なくとも大学でやる内容が非常に実用的とは思えませんね。やることは学問ですから。実用を求めるのだったら専門学校と思いますけど。
以上好き勝手に述べました。話半分で聞いてくだされば結構です。良い人生を送られてください。
回答ありがとうございます。
>あなたの卒論を見て十分専門の研究を深める価値の有る生徒だと考えたのだと思います。
先生のお話では、学部でできることは限られているので、せっかく学問の基礎がわかったところなのに、ここで勉強を辞めてしまうのはもったいないということでした。
卒論は、自分では満足、言い換えれば自分の限界を知った感があったのですが、先生の評価では、未解決の部分が沢山あって、それをもっと掘り下げれば修士論文のテーマになりうるという指摘を受けました。
また通信生の場合、院試は語学力がネックになるそうなのですが、私は過去に語学留学経験があるため、合格できる程度の力はあると先生が判断されたのだろうと思います。たしかに過去問を見せていただいたら、さほど難しいとは思いませんでした。
>好きな文学を深める方が将来商売の役に立つかも知れません。それは分かりません。>お互いに相関が無いと思われていた物が大変密接に関係している事なんていくらでも有りますよ。人間万事塞翁が馬(さいおうがうま)ですよ。
おっしゃること、大変よくわかります。たしかに勉強して無駄になることは何もないし、何が役立つか、そのときになってみないとわからないことも多いですよね。
ただ、私の今の仕事も、好きで希望して就いた職業なのですが、「もともと絵を描くのが好き」かつ「受験勉強するのが嫌」の結果、専門学校に進学し、留学も遊びで終わり、そのまま楽に就職、と好きなことだけをして今に至るので、いま失業の危機にあることも自業自得かな、という罪悪感のようなものがあるのです。職に就いてからも技術を磨いてきたから今日まで継続してやってこられたという自負もあるのですが、業界そのものがダメとなると、ああ、あのときしっかり受験勉強して、もっと手堅い職業を選んでおけば良かった……と思ってしまいます。
ですので、ここでまた文学を選ぶと、また同じことの繰り返しになってしまう、という気持ちがあるのです。
No.2
- 回答日時:
あなたのように勉学に対して非常に真摯でいらっしゃることは、まさに研究者としての資質の一つだと思います。
答えをここで出すことは非常に厳しいことも理解できます。好きなことか、生きることか? その両方は?商学部に行けば商売の勉強ができるとは限りません。文学部で学べば教員や文学者に必ずなれるという保証がどこにもないことは明らかです。ミクロ、マクロ経済などに必要な基礎高校数学なども加わり、負担はおそらく文学部以上ではないでしょうか。
そのことを好きになれる自信があれば、もう一度商学部で勉強なさるのも悪くないことです。そうでないなら、止めておくことでしょう。やってみてだめだった、あるいは乗り気じゃなかったけどやってみてよかった、という予感は、すでに磨かれていると思うのです。おそらく薄々気づいていらっしゃるかもしれませんが、そのお年でその予感にかけてみるだけの時間と体力は、なかなかないのではないかと拝察いたします。(商学部について)
ではどうすればよいか? アドバイスですが、いったん文学部の大学院に進んでみて、物事を見極めてみるのもよいかと思われます。修士課程には休学期間もありますし、あるいは退学という手もあります。「諸君はパンなしでも生きられるが、詩なくしては生きられない」とは有名なボードレールの言葉ですが、文学に生きている人は(少なくとも)ほとんどこの状態です。(僕は懐疑的なのですが)文学は実生活にあまり役立ちはしませんが、(非宗教的に)人生における魂の成長という意味ではこれ以上役立つものはありません。そしてそのことを理解されているからこそ、おそらく心の中で文学に向かおうとしていらっしゃるのだと、僕は思います。奨学金制度を活用なさるのもよいかと思われます。(大学院について)
もちろん、老後の楽しみにとっておくこともできます。いったん確立された方法論は、昔取った杵柄、ではないのですが、呼び起こすことも不可能ではないでしょう。それはあなたのご学友たちが証明していることです。資格は(最悪のケースとしての)再就職に有利に働くでしょう。これは間違いのないことです。ですのでご友人が勧めたのだと思います。(資格について)
さて時々見かけるのですが、どれがよいというのは、一概に言えないにもかかわらず、質問者が一方的に賛同してしまって「それでいいのだろうか」とおもうことも多々あります。この場は、相談に関しては、あくまでも自分の狭くなった視野を広げるためにあるのであり、絶対ではありません。自信満々の「専門家の意見」に従って痛い目にあったことも少なからずあります。僕の回答はそのように視野や視座の拡大・変更を迫るものであり、それ以上のものではありません。ご了承ください。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
>やってみてだめだった、あるいは乗り気じゃなかったけどやってみてよかった、という予感は、すでに磨かれていると思うのです。
たしかにそうです。自分でも、商学部でしっかりと知識を身につけて、卒業するのは難しいと、すでに気付いています。ましてそれを活かして転職なんて……。
私は「商学部だって役に立たないですよ」という回答を期待して、この質問を書いたのではないかと思えてきました。
実は以前、jojo-jojo-jojoさんの他の方への回答を読んだことがあります。それで私も、文学は決して役に立たないものではない、人生に必要なものだと考えるようになりました。
ただ今は、「近いうちに失業の可能性がある」ことが問題になっています。これは本来、文学と対立するものではないはず(失業が生む苦悩などもまた文学?)なのに、学校で学ぶ(=学費や時間の制約が発生する)となると、文学は突然、経済面に心配のない人だけのものなってしまうのです。
すみません、jojo-jojo-jojoさんはおそらく文学を研究する立場の方だと思うので、再度質問させてください。
NO.5の方の、本当に文学の研究をしたいのなら、独学でも出来るのでは?というご意見について、jojo-jojo-jojoさんはどう思われますか?(学位とかは別にして)
よろしければお考えを聞かせていただけないでしょうか。
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