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あるページで、
国語審議会が、
(1)「あの山では松茸が取れる」
の「取れる」は「ら抜き言葉」ではないからいいが、
(2)「あの動物園ではパンダが見れる」
の「見れる」は「ら抜き言葉」だからだめだ、
というようなことが書いてありました。
一方で、国語審議会では
(3)「あの山では松茸が取られる」
も正しいといっているようです
理由として、「取れる」は、文法上動詞に助動詞が続いたものとはされず、
「可能動詞」として一つの動詞とされる。「読める」も同様らしいです。

「取る」と「取れる」の活用を考えると

未然形- 取らない 取れない
連用形- 取れます 取れれます?
終止形- 取る   取れる
連体形- 取る   取れる
仮定形- 取れれば 取れれれば
命令形- 取れ   取れれ?

連用形はやや怪しく、命令形は非常に怪しいように感じがします。
動詞「取れる」は動詞に助動詞が続いたものと判断するのが妥当で、
「あの山では松茸が取れる」
の「取れる」は「ら抜き言葉」のように思うのですが、どうなのでしょうか?
また私が怪しいと感じている「取れる」の連用形、命令形はどういう風になるのでしょうか?

A 回答 (2件)

以下、可能動詞について説明します。



五段活用動詞(文語では四段)が下一段活用に転じ、本来の動作内容のほかに可能の意味を含み持つようになった動詞を可能動詞という。四段活用の可能動詞化は室町時代末期に始まったとされる。可能動詞は江戸時代末期以降に続々現れ、現代では、ほとんどの五段動詞に対応し、可能動詞が作られる。
可能動詞ができた経緯については不明だが、五段活用の未然形に可能の助動詞「れる」がついた形(取られる・飛ばれる・読まれる、など)から転化したなどの説がある。(文語では四段動詞の未然形に「る」が付いた形。)今では、伝統的な「取られる・飛ばれる・読まれる」はあまり使われず、専ら「取れる・飛べる・読める」といった可能動詞が使われている。

可能動詞は、下一段活用で、「取れ/取れ/取れる/取れる/取れれ/○」とエ段(べ)に活用し、命令形は持たない。

一方、五段動詞は、「取ら/取り/取る/取る/取れ/取れ」と活用する。五段にも「飛べ」という形はあるが、これは仮定形であり、専ら後に接続助詞「ば」を伴って用いられる。

よって、可能動詞が一種のら抜きであるという考えは、ある程度根拠があります。ただ、他の活用に比較し発生したのが早く(カ変の「来れる」は江戸中期から、他の上一、下一の場合は江戸末期から明治以降に発生。長く方言的に使われてきたが、東京で使われるようになったのは昭和初年頃からといわれる。)、また明治以降爆発的に増えてほとんどの五段動詞に対応して存在していることから、現在では規範的な用法として通用しています。

なお「取れる」の場合、上記の五段「取る」の可能動詞化したもの(これは他動詞)と、「ついているものが外れる」の意味のもの(自動詞)があり、またその自動詞にも可能の意味を含むもの(「麦・魚がとれる(収穫・獲得できる)」の意。漢字は異なるが起源は同じ。)があって、ややこしいですね。自動詞「とれる」は文語下二「とる」(四段・下二で終止形が同形)が下一化したものですが、その変化の経緯はよくわかっていないようです。(そういった点で「取れる」は他の可能動詞や下一動詞とは違ったものとして扱った方がいいかもしれません。)

自動詞「取れる」(「外れる」の意味)の場合、普通の下一動詞として「取れ/取れ/取れる/取れる/取れれ/取れろ・取れよ」と活用しそうですが、命令形「取れろ・取れよ」は意味的にめったに使われません(自動詞なので、無生物に独りでに「取れろ・取れよ」と命じることになってしまうからです。詩の擬人法などを除いてありえません。)。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/06 21:34

可能動詞は下一段活用なので、連用形は「取れ」、命令形が実際に使われるかどうかを別にすれば、「取れよ」と「取れろ」です。


ただし、「松茸が取れる」の「取れる」は可能動詞ではなく、「(布を)裂く」から派生した「(布が)裂ける」のような自動詞とも解せられます。

可能動詞は五段活用にのみ認められていますが、「AR抜き言葉」であり、今問題にされる五段活用以外の「AR抜き言葉」つまり「ら抜きことば」のさきがけです。

 YOM-AR-ERU → YOMERU
 TOR-AR-ERU → TORERU

 MIR-AR-ERU → MIRERU
 DER-AR-ERU → DERERU

五段活用だけは「AR抜き言葉」を可能動詞として容認し、五段活用以外の「AR抜き言葉」は「ら抜き言葉」だから容認しないというのは、筋の通らぬ話です。

五段活用の「AR抜き言葉」である可能動詞を容認せず、
 駅まで歩いて行かれる。
のようなオーソドックスな語法を守っていればよかったのです。
そうはしなかったのですから、いまさら「ら抜き言葉」を指弾しても手遅れでしょう。

この回答への補足

ありがとうございます。
活用が間違っていたように思ったので修正しました。
     取る    取れる
     5段活用 下一段活用 
未然形- 取-ら-ない 取-れ-ない
連用形- 取-り-ます 取-れ-ます
終止形- 取-る    取-れる
連体形- 取-る    取-れる
仮定形- 取-れ-れば 取-れ-れば
命令形- 取-れ    取-れよ?
「取れる」の命令形「取れよ」は、あまり聞かないし、何か変な感じがしますね。

補足日時:2007/11/10 14:21
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/06 21:34

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